時間だけが途方もなくあったあの頃。
学校でも親の前でも見せない、ここだけの自分。 17歳の彼女たちの夏が、まるで自分の記憶のように立ち昇ってきました。
ああ、私にも、誰にもきっと、こんな永遠みたいな夏があった。
大人になる前に越えていかないといけない、自分を知る時間。
美しい小櫃川河口干潟を背景に
...続きを読むした、青春としか言いようのない2人のやりとり。
その可笑しさに、まぶしさに、懐かしさに、涙が出た。
子供の頃、毎日遊んだ(というか時間をつぶした)長居公園の郷土の森に、木が密集して家みたいになってるところがあって、そこにホームレスのおっちゃんが住んでいた。
私はそのおっちゃんと仲良くなって、遊びに行ってチョコレートをもらってた。
この本でもホームレスのおっちゃんとやりとりするシーンがあって、まだ自分だけの世界で生きていた頃のいろんな記憶が蘇った。