乗代雄介のレビュー一覧

  • 二十四五

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    書評で、恵子に興味を持ったら、『十七八より』もぜひ、とあったが、先に手に取ったそれはどうにも読みづらくて中断してしまった。さて、もう一度チャレンジするかどうか。

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    2025年09月14日
  • 本物の読書家

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    難しながらも面白かった。謎の男と大叔父が最後帰ってっこなかったとなったときは普通に「えっ!?」て声が出た。この「えっ」の出方は『旅をする練習』のときにもあった。どんな意味があったんだろ?てきなことを考えるのも楽しい。
    続く「未熟な同感者」では言ってることが難しい部分も多く(引用が多くある)いったりきたりを繰り返すもやっぱり分からないことも。でも今はそのままにしてもよくて、後で読み返したときに少し近づけるかもしれないという期待もありつつ、再読しつづけたい作品だなと思った。読むことと書くことが一緒になることを完全な同感者というなら自分はずっと未熟な同感者だ。そもそも完全な同感者になりえるのか?とい

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    2025年09月12日
  • 皆のあらばしり(新潮文庫)

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     博覧強記な関西弁の胡散臭い男と歴史研究部の賢い高校生が幻の書の存在を追う。二人の会話が卓球のラリーのように小気味良い。高校生が胡散臭い男にファウルフェローをディズニー土産として渡すのが面白い!
    二人の騙し合いも楽しい!

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    2025年08月24日
  • 旅する練習

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    お不動さんがずっと身近に感じました。のうまくさんまんだ 覚えよう。小学生と2人の歩き旅これだけで興味津々リフティングいいね。あとコロナ禍だったか気になる作家さんでしたから、コロナ対策に批判も肯定もないんだなあ、これもまた一考なんかなぁぶっちゃけもっと踏み込んで批判して欲しい。

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    2025年08月16日
  • 旅する練習

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    ネタバレ

    コロナ禍で小学校が休校となった亜美と小説家の叔父が、鹿島アントラーズの本拠地を目指して歩く旅に出る。利根川沿いを進みながら、亜美はボールを蹴り、叔父は風景を描写する。我孫子駅から鹿島神宮まで、交通機関を使えば1,2時間で移動できる距離を歩いて行く。叔父が描写していた風景は観光名所って感じでもなく、わざわざ訪れる人もいなさそうな所だけど、ゆっくり歩いて行くからこそ見られる景色という感じだった。そして予想も付かなかったラスト。良い雰囲気で旅を終えたはずだったのに、突然現実を突きつけられたように思った。コロナ禍ということで、身内や周囲の人間との突然の別れが現実的にあった時期。この小説のラストで同じよ

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    2025年07月10日
  • 旅する練習

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    ネタバレ

    最初は、小説というよりエッセイを読んでいる感覚だったのが、みどりさんが出て来て、一気に現実とかなんかいろんなものが入って来て、ああやっぱり小説だなと思った。それにしてもねー、最後のくだり必要⁈あれのせいで、なんか後味悪い。夢とか希望とかそういうので終わらせたらダメだったのかな?

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    2025年07月03日
  • 二十四五

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    景子にとって大きかった叔母の存在。その叔母を亡くした静かな悲嘆が伝わってきた。
    「十七八」と同じく、どこか曖昧さ感じさせる物語。「十七八」で先に予習しておいたことは良かったけれど、だからといって「二十四五」がしっかり読めたかというと自信がない。
    車内で知り合った夏葵とのラストの会話は好きだった。

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    2025年06月07日
  • 二十四五

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    乗代さんは、文章が上手いっちゃぁ上手いんです。でも、その他が何か足りない。その、足りない何かを埋められないと、芥川賞には届かないのでは?と毎回思うのです

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    2025年05月22日
  • 二十四五

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    主人公の中で叔母がそれほどまでに大きな存在であった理由がちょっとよくわからなかった。弟や夏葵ちゃんとのシーンはいい関係性が感じられて好ましく、いいなと思ったけど。

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    2025年04月27日
  • 旅する練習

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     スキマ時間に少しずつ読む用の本でした。
    コロナ禍ではあるものの、緩やかで平和な情景が目に浮かぶ作品でした。

     最後の展開は、サクッと描かれ、その後、すぐに話が終わってしまい…。
    それが美しいのかもしれませんが、どうなったのかもう少し知りたいなぁと思いました。

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    2025年03月27日
  • 二十四五

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    ⋯正直、よくわからなかった。叔母との距離感や存在の重さをそれとなくは書いてますが、発展しなかった。うーん、難しい。

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    2025年03月24日
  • 二十四五

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    松永Kさんの芥川賞が凄く面白かったので他の候補作も面白いかと思って読んだが、やっぱり違うんだな。悪い訳ではないんだが、好きか嫌いかと言う点ではちょっと違うかな、と思った。

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    2025年03月16日
  • 二十四五

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    2日半くらいのことの、思い出を含めた心理戦。さすが芥川賞候補。心理描写の表現がすごい。よくわかる!ところと、何回か読み直してもよくわからんところと。
    結局、主人公の亡くなった叔母、についてがいちばん謎。

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    2025年03月16日
  • 二十四五

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    弟の結婚式で仙台に来た姉、阿佐美景子。2年ぶりに家族と会い、弟と語らい、変わっていないことに安堵している気がしました。彼女が尊敬していた叔母への思いを何度も反芻し、心の中でなんとか消化しようともがいている様子が伺えました。家族と会わなかった2年間、彼女が大切に思っていた叔母との日々を逡巡していたと思います。自分のことを一番わかってくれていた人が、まだまだ共にいるような気持ちでいることは、大切な人を亡くしたことがある人にしかわからないものだと思いました。

    小説の終わりに、新幹線の中で出会った平原夏葵の明るさが、景子が前向きに向かおうとする兆しを生み出したことに安堵しました。

    景子が作家という

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    2025年03月16日
  • 二十四五

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    ネタバレ

    あたたかい文章だった。
    「十七八より」に比べればずっと読みやすかったが、全体を貫いているものは見えにくかった。
    結局、景子は何のために叔母のことを書くのだろうか。

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    2025年03月15日
  • 二十四五

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    個人的にはあまり刺さらなかった、、
    主人公が本当に叔母さんのことをリスペクトしているんだなということがわかる作品。

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    2025年03月15日
  • それは誠

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    帯に芥川賞候補作って書いてあって
    まずい、苦手な分野かも
    って思ったけれどそんなことはなかった
    最初ちょっと入り込みにくかったけれど…

    親戚のおじさんに会いに行ったあたりから面白くなってきちゃって

    ピザ食べてるシーンはリアルに想像できた

    一人でいたい
    わかってはもらえない
    孤独でいいんだ

    それでもだれかと繋がり、関わっていくんだよね

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    2025年03月08日
  • 二十四五

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    少しずつわかってくるのは、作家になった二十四五の私の気持ち。
    弟の結婚式に参列する前後の気持ち。
    どこかに必ずあるのは、亡くなった叔母のこと。
    かつてはずっと近くにいた叔母のこと。
    初対面で話しかけられた就活帰りの女の子にもう一度会おうと思ったのが、何故だろうかと…わからなくもないと思えるその不思議さが後をひく。

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    2025年03月01日
  • 旅する練習

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    結末に関しては途中で気付いた。ある程度示唆されてはいると思うものの、芥川龍之介の奉教人の死 に対する志賀直哉の批判を思い出してしまった。
    筋自体が、大人に都合の良い子供を演じるような作品になってしまっているように感じてしまい残念だった。

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    2025年02月28日
  • 二十四五

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    自分はまだ身近な人を失った経験が少ないので、この作品を読むことを通して、喪失を抱えたまま生きていくこと、その呪い性を追体験できたような気が…いや、そんな甘いもんじゃないよなぁ。でも、美しい小説だった。本作が続編だとつゆ知らず。『十七八より』も読まなきゃ。

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    2025年02月15日