乗代雄介のレビュー一覧

  • 旅する練習

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過去の乗代作品の持って回ったような表現は抑えられ比較的読みやすい。風景描写は個人的に得意ではないのでうまくイメージ作りはできないところがいくつか。
    ロードムービーのような展開で心地よく読み進めていたが、結末はそうする必要があったのか私にはわからない。

    0
    2024年07月28日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    男子高校生たちの修学旅行中の小冒険。冒頭の独白部分は読み進めるのになかなか体力がいるけど、いざ会話が始まると自然に各キャラクターが思い浮かび、グイグイと進んでいく。ひさしぶりに青春を過ごさせてもらった。

    0
    2024年07月09日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと青春が襲ってきて苦しくなる本だった。
    あの時のどうにもならなくて、狭い社会でやりくりして、クラスメイトと仲良くなる瞬間。
    クラス、ってすごく不思議で社会に出ると同い年の人と出会う方が珍しい。同じクラスにいるってだけで、一生話しかけなかった人と仲良くなる運命みたいな出来事のことを思い出した。読んでよかったー!と心から思える話。あとキャッチャーインザライも、読まず嫌いせずに頑張ろうかなと思えた。

    0
    2024年06月04日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    修学旅行を抜け出して親戚のおじさんに会いに行く話。
    前半が読みづらいのは、ワザとなのかも知れない。後半一気に引き込まれて、自分も日野にいる気分でした。
    斜に構えてる主人公が魅力的だし、周りの友達と打ち解けて行く様子が蒼くて、こそばゆく感じました。

    0
    2024年05月12日
  • 旅する練習

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しかった。
    僕が子供だというのもあるのかもしれないが、それ以上に単純に観念的な難しさを感じた。
    忍耐という概念があまり掴めなかった。
    ただ十分に面白かったのと、文章がとても綺麗だった。硬い文ではあったけど。

    0
    2024年05月02日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    みなさん書いているように、最初は主人公の一人語りが私にはとても読みづらく、最後まで読めるかな…と不安になりましたが、修学旅行に入ってからはサクサクと読み進められました。高校でイベントなどの非日常の時に、普段は話すこともないような子と不思議な仲間意識を持てることって、確かにあるよなあとワクワクした気持ちで読めました。ついてきてくれた男子みんないいヤツだし、自分たちが楽しみながらも作戦に乗ってくれた女子たちも、みんないいなと思いました。文章だけ読んでると、確かに友達はあまりいなさそうだな…という感じの主人公ですが、みんなフラットに接しているのがいい学校だなあと最後は温かい気持ちになりました。

    0
    2024年04月06日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    「旅する練習」が大好きで感動して、読むのは2作目の乗代さんの作品でした。
    スタンドバイミーみたいな、高校生の冒険。さわやかで、楽しい小説!

    0
    2024年03月28日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    人には自分の場所があって全てを見ることはできないけど、若さの時代はそれでも人と心を通わせることができて全てがわからなくても綺麗な夕暮れを見て一緒に感動することができる。

    0
    2024年03月04日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    高校2年東京への修学旅行。班行動。男子と女子。男の友情…だいぶ昔のことになってしまったけれどあの頃と今の子達の青春ってそれほど変わりないのかもしれない。なんだか泣けた。

    0
    2024年02月15日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    主人公だけでなく、登場人物たちがそれぞれの何かを抱えて、なんらかのこじらせぶりがあるところを描くのが上手い。登場人物たちが少しずつ歩み寄っていくのを、保護者のように息を詰めて見守りつつ読む。挿入された宮沢賢治の話が、後から実際の話にリンクした時、泣けた。

    芥川賞の選評で、「話を作った感がある」というのを読んだので、先入観ありありで読んでしまった。豊崎由美はこの小説を高く評価していてその選評に対してとっても怒っていたので、どっちかな?と思いつつ読んだ。そういう読み方は正しくないかもしれないが、こういう読み方もまあ面白いかなと思って。
    で、読んでみたら、どっちもありでした(笑)

    確かに、こう持

    0
    2024年01月06日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芥川賞ものだけに導入部分が、ああ、文学小説だなと読もうというエンジンがかからなかったが、内容は難しいながらも文面は知的な表現で癪に障ることなく登場人物の生活感を感じさせてくれた。主人公の設定がよくわからず、文中の登場人物も、”お前こんな奴だっけ?”みたいなことを言われており、ほんとそうだと思った。ちょっとぶっ飛んでない?
    日常の中のちょっとした非日常を活き活きと描写される高校生の姿がまぶしい作品だった。
    で、実際内容はどうかと聞かれたら、”やっぱり芥川賞はこんなもんなんでしょう”と締めくくる。エンターテイメントではない。

    0
    2023年12月08日
  • それは誠

    Posted by ブクログ

    かなり読みにくい文章。現代っ子の会話のままの感じで書かれたのかもしれないけど、これは久々に断念かとも思ったけど、とりあえず薄いから頑張って読もうと覚悟を決める。
    結果頑張って読む甲斐があった。それでも所々??ってなるところもあったけど、
    いいな青春。若い頃の繊細さも修学旅行っていう学校生活での大イベントのちょっとテンション上がっちゃう感じも、懐かしくてキュンとするな。

    0
    2023年11月18日
  • 十七八より

    Posted by ブクログ

    1行で終わるところを3、4行かけて描写する。そして匂わせるばかりではっきり描かない所はこの手の作品を読みなれない人には何を読まされてるのか?となるかも。好きな人にはたまらない。

    0
    2023年10月08日
  • 本物の読書家

    Posted by ブクログ

    本書は、2015年にデビューした新鋭による2冊目の書物である。2018年本作「本物の読書家」で野間文芸新人賞受賞。2019年、2021年芥川賞候補。

    表題作「本物の読書家」では、語り手の「わたし」が、独り身の大叔父を茨城県の高萩にある老人ホームに入居させるため、上野から電車で同行する。車中で二人はあやしげな大阪弁の男と出会う。この男が開陳する文学関連のマニアックな知識に反応する読書家の「わたし」と大叔父。やがて大叔父の口から、信じがたい秘密が告げられる。 

    川端康成の名作「片腕」を本当に書いたのは自分だ、という大叔父の主張を、小説外の事実として認める読者はいないだろう。文豪川端康成の

    0
    2023年02月24日
  • 鉄道小説

    Posted by ブクログ

    JR時刻表を出している交通新聞社が出した小説ということで、鉄分高いのかなー、と思いながら読んだけど、そんなことはなかった。各話に鉄道が出てくる短編集ってだけで、五話五様の普通のアンソロジーとして楽しめる内容だった。

    0
    2023年01月31日
  • 本物の読書家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「本物の読書家」と「未熟な同感者」の二篇収録。

    相変わらず難解。でも個人的には「読んでて分からないけれど楽しい」作家さんでもあります。話として面白かったのは「本物の読書家」で好きなのは「未熟な同感者」でした。「未熟な同感者」は少し百合ですね。

    「本物の読書家」
    老人ホームに入る大叔父上に最寄り駅まで同行する主人公は大阪弁の読書家と相席になる。川端康成の『片腕』が出てきます。既読で良かった…。
    主人公の自意識過剰っぷりに「ちょっと落ち着いて」と言いたくなりました(笑)

    『ロリータ』を2月に読む予定なので楽しみです。

    「未熟な同感者」
    こちらは頻繁に引用されるサリンジャーをまったく読んでい

    0
    2023年02月02日
  • 本物の読書家

    Posted by ブクログ

    「皆のあらばしり」で今年気になる作家NO.1になった乗代雄介。次は「旅する練習」を開こうと思いつつ目の前に文庫が次々現れてたどり着けません。前回は「十七八より」。今回は「本物の読書家」。今度の文庫は「本物の読書家」と「未熟な同感者」の二編が収録されていました。単行本の時も同じ構成かな?先ずは「本物の読書家」。登場人物の関西弁の饒舌な男、これ「皆のあらばしり」のあの男の再登場?とびっくり!いや「本物の読書家」の方が先に書かれているので「皆のあらばしり」の方が再登場か…さらには「未熟な同感者」の一人称の女子も「十七八より」の高校生が大学生になった感じ。アセチレン・ランプ、スカンク草井などのような手

    0
    2022年09月10日
  • 十七八より

    Posted by ブクログ

    「ミック・エイバリーのアンダーパンツ」で果てしのない饒舌さに挫折し、「皆のあらしばり」を会話の応酬の末のストーリを堪能し、なんだか知らないうちに気になる作家No.1になってしまった乗代雄介。次なるターゲットは「旅する練習」と決めていましたが、文庫でデビュー作を見つけ、途中下車読書しました。第58回群像新人文学賞受賞の作品ということです。デビュー作には、その作家の特質がすべて込められている、と誰かが言っていたような、言っていなかったような…しかし、この「十七八より」には乗代雄介の作家としての文学観が決意表明として表されているような気がしました。(すいません、読み始めたばっかりなのに、すべてを知っ

    0
    2022年05月29日
  • 十七八より

    Posted by ブクログ

    ブログの方のミック・エイヴォリーのアンダーパンツの方を過去に時折読んでおり、素っ頓狂な発想と文章に感心していた。
    その著者の小説デビュー作が文庫になったので読んでみたのだが、これまた内容よりも文章主体の一風変わった作品。巻末の評にある通り衒学的でもってまわった表現、ともすれば読みにくい翻訳小説の如き文体で彩られている。やたらめったら描写の細かい挿入エピソードや作中作などは先のブログから引っ張ってきたかのよう。
    小説に結末を期待する人には受け入れにくいかもしれないが、文体を愉しむという点では申し分なし。「あの少女」の振舞を自らに当て嵌めたり、考察したりなど野暮なことはするまい。

    0
    2022年05月14日
  • 十七八より

    Posted by ブクログ

    評価の難しい本。小難しい表現を折り重ねていて、決して読みやすい文章ではない。それでいてそんな表現の向こうに17、8歳の少女の微妙に揺れ動く心情が垣間見える。そんな小説です。

    0
    2022年01月29日