だれといても、どこにいても、自分の一番近くにいるのは自分自身。
京都の人のものの言い方をよく聞く揶揄したり酷いねという話があるが、日本中の人は皆似たようなことをしたり言ったりして、部外者自分と出自や所属が違うものをソフトに本当にソフトに悪気のないふりをして、いいつらうのだ。悪気はないふりをしているだ
...続きを読むけで悪気は大いにある。
助詞の使い方などちょっとしたことでかなりきちんと表現される嫌味悪気意地悪。この日本的なるもの。自分もやってるかなと自省する。
親子、母娘の、と本の説明にあるが、
確かに母親と娘の関係を中心に父又は夫との関係も強く書かれていて、内容には、瀧波ユカリ氏の連載中の漫画わたしたちは無痛恋愛がしたいとシンクロ共鳴する部分が多く、男性女性の役割や立ち位置目線理解しようとしない利己的な男子、、など呪いのような解けない制約理不尽辛苦に関する部分がとても強く刺さったし、こういう作品がたくさんありこういう思いが女性の書き手から溢れ出て社会に出ていることに爽快感も。
とはいえ、母親の章は、とにかくピリピリと痛みが感じられ自分が台湾で与えられた親や家族への愛、自分の夫との愛、日本での子どもとのやるせない関係もどかしさ、母親の描写の章は涙なしには読めない。
自分の感覚自分の魂を信じること。できなくても信じること。
伝わらなくても伝えること。
とても素敵な女性たち。
台湾にまた行きたくなる。
日本を脱出したくなるけど、日本にも捨てたもんじゃない出会いもあるのかもしれない。