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「私は、彼女のことを、秘密にしたくないの」。長女が同性の恋人の存在を告白したのは、次女の結婚式の夜だった。戸惑う父は、娘にふつうでいて欲しいと願ってしまう――。日本で外国人として育った娘、外省人の祖父、日本・台湾・中国で生きる父。いくつもの境界を抱えた家族を、小籠包からたちのぼる湯気で柔らかく包み込む感動長編。
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Posted by ブクログ
耳がなくとも尻尾がなくとも虎は虎だけど、自分は一体何者なのかは簡単に答えが出ない。台湾人、中国人、日本人、LGBTで彷徨う物語は胸を打つ。正常か非正常かわからないなかで苦しむ人たちに寄り添う言葉は簡単じゃない。
初めて台湾人著者の本を読みました。 内容は主人公の家族の話だったのですが、すごい心温まる、家族思いの人できっとこの人に限らず、台湾の文化として染み付いてるんだろうなと感じました。 また海外著者の本を読んでみたいです^_^
前回の『魯肉飯のさえずり』が母と娘の話だとすると今回は父と娘の話で、よくぞいろんな人の気持ちが分かるのね!!と思う。そんな感想怒られそう…。だけど小説家が凄いと思うのはいつもそういうところ。自分の気持ち、自分が体験したことなら色々深く分かりそうなものだけど、それ以外のことや人の気持ちをなぜその機微ま...続きを読むで理解して書けるのか…。 台湾と日本、LGBT、歴史や経済といった話でもあり、いろいろな背景が絡み合って物語が、人物達の心が深まっていてそれが伝わってくる。 お互いを想い合っているが故に苦しいというのは究極だな!自分の気持ちを無視できないけれど、そのために相手を苦しませていることもわかって、そのことがまた苦しい。だけどそれでよくて、お互いに抱えながらいい距離感で繋がっている。家族って、親子っていいなあと改めて思う。
優しい物語でした。 家族だけどもどことなく緊張感のある感じ、でもその根底には幸せになってほしいからと願う気持ち…。
父親の娘を思う気持ち、そして娘から同性愛者と告白されて普通とは何かを意識しそして受け入れるまでの葛藤が綴られている。読みやすいがもう少し重厚さが欲しかった。重くならないから受け入れやすいのかなぁ。
家族を大事に大切に思っているが故の様々な葛藤。似ているからこそ、踏み込めず互いに避けてしまう父・明虎と長女・瑜瑜。戦争によって引き裂かれた家族、近いようで遠い国境、幼かった娘が成長につれ、自身のアイデンティティについて悩んでいく様子など心を打たれる部分も多かったです。
台湾人の明虎(ミンフー)と妻の玉伶(イーリン)は日本で生活し、台湾や上海を行き来しており、長女瑜瑜(ユユ)と次女喜喜(キキ)がいる.キキが結婚する場面から話が始まるが、台湾の人たちの付き合い方が濃厚で昔の日本を見るような感じだった.キキは普通の結婚で寧寧(ネネ)と名付けた女の子を出産する.親戚が多く...続きを読む集まってお祝いをするが、これも華やかだ.中国本土との複雑な関係も随所に現れているが、日本人には理解しにくい部分も多かった.ユユはミンフーからすると正常でなく、ユキという女性との生活を始めている.ミンフーの葛藤がうまく表現されていた.
国際的にビジネスをする男性が、娘が性的少数者であることがわかったことで自身のルーツを見つめ直す話。 男性は自身が受けたような差別意識を娘にも向けてしまうのだが、その考え方の描き方がとても自然でわかりやすく、自分もそのようなことを知らず知らずのうちにやっているのだろうと考えずにはいられなかった。 ...続きを読むまた、性的少数者の議論では「子どもを作るか作らないか」という議論がセットされることが多いがそこへの言及もされていた。 女性が感じる「子どもを作らなければならない」というプレッシャーはすさまじく、またその価値観を内面化は自身を傷つけるほどのものなのだろう。 自身の価値観を放棄して人(自分他人問わず)をありのまま受け入れる・幸せを願い行動することの難しさについて考えさせられる話であったが、「性的少数者は気持ち悪い」と言った総理補佐官が読んだらどのような感想を持つのだろうか。
日本、中国、台湾、3つの国で生きる家族の物語。 主人公の明虎は3つの国を行き来するビジネスマン。 両親は大陸から台湾に渡ってきて、台湾に古くからいる人々の中で様々な困難の中で生きてきた。 明虎の娘瑜瑜と喜喜は日本で育った。 瑜瑜は日本の学校には馴染めず日本人以外は不正常と言って学校へ行かなくなってし...続きを読むまう。 そして妹喜喜の結婚式で同性の恋人がいることを告げる。 そのことを感情的に受け入れられない明虎。 理解しようとする中で両親の苦労や自分自身のことにも思いを馳せる。 瑜瑜が言った不正常と言う言葉、正常ではない、周りとは違う状況、というのがこの家族の底に流れていて、その中で一生懸命生きてきたのだろうと思った。 唯一、喜喜だけは日本の社会に適応し、今の日本の若い世代そのもののように感じた。 激動の世代を生きてきた明虎が家族とともに小籠包の食卓を囲む最後の場面に何故かホッとした。
女性をとりまくいろいろのことを、書いてこられた作家さんだけど老齢?の男性目線で書かれたのは初めてなんじゃないかと思う。 日本人が知らないといけない歴史はまだまだあるし、世界中のひとが考えないといけない生きづらさは、そこここに転がっている…
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