夜に星を放つ

夜に星を放つ

1,500円 (税込)

7pt

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。

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夜に星を放つ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    220ページ
    1400円
    5月10日〜5月10日

    5つの短編集。すべてに星の話が出てくる。『真夜中のアボカド』綾は、双子の妹を亡くし、恋人だと思っていた人は実は妻子もちだった。妹の恋人はまだ妹のことを引きずっている。『真珠星スピカ』母を交通事故で亡くしたみちるは、いじめら
    れており保健室登校をして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月30日

    星座をモチーフにした短編集、どれも切なくて泣けてしまう。中でも「真珠星スピカ」が良かった。
     交通事故で突然亡くなった母親の幽霊が主人公にだけ見え、転校して来てからイジメを受けている生活の支えになっていた。家の外には出られない母だったけれど、同級生のイジメをやめさせる為こっくりさんの場(?)をかりて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月03日

    田舎の星は綺麗に見えるで
    ⁡⁡
    ⁡ってな事で、窪美澄の『夜に星を放つ』⁡
    ⁡⁡
    ⁡真夜中のアボカド⁡
    ⁡銀紙色のアンタレス⁡
    ⁡真珠星スピカ⁡
    ⁡湿りの海 ⁡
    ⁡星の随に⁡
    ⁡⁡
    ⁡の短編集⁡
    ⁡⁡
    ⁡これええっ‼️今年No.1の本(早っ)⁡
    ⁡⁡
    ⁡星に纏わる切なく、甘く、ちょっと寂しかったり、悲...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月01日

    全体的にテーマは重いけど、読んだあとは不思議としんみりしてしまう短編集。「真珠星スピカ」が特に来てしまった。生きるってなんだろう、そう考えてしまう人に。

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    Posted by ブクログ 2023年08月10日

     人間は誰かと真に心を重ね合わせることはできないけれど、それでも誰かと心を通わせることを求めてしまう。そんな切なさを描くヒューマンドラマ。第167回直木賞受賞作。
              ◇
     コロナ禍によるリモートワーク。出勤の慌ただしさから解放されたことを喜んだ綾だが、それも最初の1週間ほどだった。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    何とも言えないいい話ばかりでした。押し付けがましいところもなくて、すうっと胸に染み込んできました。遥か昔に置いてきてしまった心を夜空の星と共に思い出しました。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    星にまつわる短編5作品。
    5つの作品、好みもあると思いましたが、どれも優しさに満ちていて、人生のツラさをほんの少し癒してくれるような1冊でした。

    ○真夜中のアボガド
    3年前一卵性双生児の妹が急逝した主人公は婚活アプリ中だけどなかなか上手くいかず。義弟になるはずだった男性と妹を偲ぶ食事をする。2人と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    短編で読みやすい
    強く生きようと勇気をもらえる
    星がテーマでお話しへの組み込みかたが綺麗
    物語の主人公たちのその後の人生も考えさせられる

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月09日

    星をテーマにした短編5作。
    特にコロナ禍を題材にした2作を読みながら、小説家の手では、コロナはこのように描かれるのか…と感心した。
    人間誰もがそれぞれの出会いがあり、別れがあり、喜びがあり、悲しみがある。その中で、痛みを感じるのは自分だけではないと、切ないながらも背中を押された感じがした。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    不思議な読後感。短編五作。主人公の年齢が実に幅広く10歳男、13歳女、16歳男、32歳女、37歳男。喪失とそのままならなさを抱えながら生きねばならぬのはどの年齢でも同じなのだけれど、受け止め方が年齢なりに異なって描かれていて秀逸。

    0

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