YABUNONAKAーヤブノナカー

YABUNONAKAーヤブノナカー

小説・文芸
2,400円 (税込)

12pt

文芸業界の性、権力、暴力、愛。戦慄の長篇
性加害の告発が開けたパンドラの箱――

MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか?
「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。

「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」――金原ひとみ

文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねり、予想もつかないクライマックスへ――。

性、権力、暴力、愛が渦巻く現代社会を描ききる、著者史上最長、圧巻の1000枚。
『蛇にピアス』から22年、金原ひとみの集大成にして最高傑作!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    YABUNONAKAーヤブノナカー
  • タイトルID
    :
    1847511
  • ページ数
    :
    528ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年04月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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YABUNONAKAーヤブノナカー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    金原ひとみさん、どうしてこんな文章を書けるのだろう。ただ圧倒された。自分の中の複雑な感情が言語化されて浄化されていく感じがした。私は友梨奈のように行動はできない。でも少しでも彼女のような強さを持てたらなと思った。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    著者本人がこの作品について紹介している映像を見て興味を持った作品。相変わらずの内面描写の濃さよ。よくこんなにたくさんの登場人物の関係性を管理し内面を描き分けられるなと、感嘆しながら読んだ。人間心理の解像度が高い。おそらく著者自身とはかけ離れた登場人物もいるだろうに。凄まじい観察眼と解釈・分析力だ。

    本作は出版業界における性加害を巡る物語(と括って良いかいささか迷う)。出版社の社員、作家、その子どもたち、恋人、作家になれなかった作家志望の者、など、様々な人物が出てくる。一章ごとに違う人物が語り部になり、その人物の生活や心の内が描かれ、ある事件があぶり出されてゆく。

    この事件とはなにかというと、編集者が作家志望の女子大生に対して過去に働いたセクハラを、何年も経って本人(元女子大生)に暴露され、世間を巻き込み大炎上するというものだ。表に見えるのは言葉にするとそういうことになるのだが、立場や思想の異なる登場人物を通して様々なことが見える。読者としては事象には反吐が出るものの、悪がなんなのかがわからなくなる。

    女性である自分は、社会における性加害にはかなり関心がある。社会が成熟し、自身の認識も成熟し、それに伴いある日ふと過去に自身が受けた行いが性被害だったのではないか?ということに思い当たり、時を経て初めて傷つき悲しみ怒りが湧くという経験は、多かれ少なかれ女性は共感するのではないか。

    一方で、SNSを使うことで人はすぐ訴え・訴えられることができ、それにより人はいとも簡単に社会的に抹殺される。自身の過激な思想には見知らぬ無責任な応援者がつき、ますます思想と正義感はよりシャープになり、自身は非寛容になる。

    ラスト、加害者とされていた編集長の男と、この物語の狂言回しの役割だった著名女性作家は、それぞれショッキングなラストを迎える。章を重ねて様々な登場人物の内面描写を夢中で渡り歩くなかで、一瞬でもこんなラストを迎えるとは果たして予想していたか。否。

    否?いや、していたかもしれない。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    凄まじい小説体験で、本屋大賞は「イン・ザ・メガチャーチ」がとったけれど、
    金原さんの書くものには気迫がある。迫ってくる。
    正義とは何か? こんなふうに書ける人ほかにいない。
    大好きな作家のひとり。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    いやー、だいぶしんどかった。。というのが一言でまとめた感想。長岡友梨奈のシーンが特に息が詰まる感じがした。生きることがしんどそう。でも、自分のアンテナに引っかかる事に目を逸らす事なく、むしろ面倒な事に自ら突っ込んでいくその精神は尊敬する。しかし、自分は一哉に限りなく近い人種だと感じたし、それで幸せだと思っている。終始、とにかく息苦しいししんどかった

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    自分が一生かかっても分かり合えないであろう人の気持ちを多少なりとも理解できたような気がする。
    この作者は人生何周かしてるんじゃないかと思わせるほど、どうしてこんなにも人の気持ちが分かるのだろうかと、ただただ脱帽した。
    この作品には人間に対する厳しさと優しさを感じた。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

    481ページの長岡さんに助けられていたに鳥肌立つ。
    腐っても文学の世界に浸かったプロフェッショナルだからこそわかる伏線回収。

    大型の人は

    おじさんの苦しみを書いていた。

    息子に送ったメッセージは届かなくていい。
    送ったことに意味があった

    腹を空かせた猛者たち
    やエッセイを読んできたから長岡さんは金原ひとみの投影で、娘との関係も度々出てきたものだった。

    五松や、山横は主観の文が怖かった。
    視点を変えると立体的に見えて面白い。

    しごできの乃木さん
    乃木さんの部分が1番読んでて気持ちよかった。

    長岡口調、文章は読んでて長くて辛かった。

    0
    2026年09月01日

    Posted by ブクログ

    この変化の激しい時代において、読まなければいけないという義務感すら感じた一冊だった。
    年齢、性別を超えて同じものを見ているのに受け取り方が違っていて、それぞれに共感できる部分があるくらい描き方が細かかった。過激な正義感を持つ人物や時代の波に飲まれて静かな自殺をする人物、それらを支えようとする人貶めようとする人々色々な人がいて読みやすかった。それぞれの視点が上手く描かれていて、読み応えもありこの先も定期的に読みたいと思った。

    0
    2026年08月21日

    Posted by ブクログ

    ニュースなどを見るにつけ、実社会でも性欲がかなりのドライバーになっている人(で、制御に失敗する人)がなんと多いことか。
    その性欲基準、性暴力ありきの世界で、女が危険な目に遭わずにすむよう肩身狭く生きているのは、今も昔も大して変わらないように思う。本当に腹立たしいし、悔しいが。
    「日本文学の最高到達点」とは思わないが、読ませる推進力がすさまじかった。
    誰に自分を重ねて読むかは、人それぞれ。
    2つの家庭の問題について、到達点からの振り返りが断片的だったように思うので、もう少し情報がほしいなとも思ったが、語り手の視点から考えると、それぞれのパートナーの深い感情は「藪の中」ということなのだろう。

    このあと、『イン・ザ・メガチャーチ』と、立て続けに、ある程度の社会的地位を得て稼ぎはあるが人生にしくじった自覚のある孤独な中年男が出てくる小説を読んだ。いずれも少し下の世代の作家による、残念な中年男たちの描写は、まあまあ容赦ない。
    中年は人生の成果が出揃ってくる時期なので、お金以外何も残っていない自覚がある人が「そういうあんただから、そうなってるんだよ」と突きつけられて、ゾッとする話にゾッとする。中年たちは、ただただ凍りつく以外に、しなやかに、血の通った人生を取り戻していくことができるのだろうか。

    0
    2026年08月19日

    Posted by ブクログ

    どれにも誰にも1部分ずつ、ちょこっとずつ同化している自分を認識して、改めて「個」を突きつけられた気がした。
    読んだ後のこの気持ちを、どうにかして自分の中で消化したくなる本。
    できる自信は50:50ぐらいだけど、、、
    色々な人がどんな解釈するのか、かなり興味をそそられる。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    性加害をテーマにした百科事典のような一冊。この問題について考えられるありとあらゆる視点が全て詰め込まれている。そこに一切の説教臭さ、説明過多はなく、強い引力のある文章の連続に酔う。

    0
    2026年08月13日

YABUNONAKAーヤブノナカー の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春e-book
  • タイトル
    :
    YABUNONAKAーヤブノナカー
  • タイトルID
    :
    1847511
  • ページ数
    :
    528ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年04月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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