YABUNONAKAーヤブノナカー

YABUNONAKAーヤブノナカー

2,400円 (税込)

12pt

文芸業界の性、権力、暴力、愛。戦慄の長篇
性加害の告発が開けたパンドラの箱――

MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか?
「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。

「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」――金原ひとみ

文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねり、予想もつかないクライマックスへ――。

性、権力、暴力、愛が渦巻く現代社会を描ききる、著者史上最長、圧巻の1000枚。
『蛇にピアス』から22年、金原ひとみの集大成にして最高傑作!

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YABUNONAKAーヤブノナカー のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    読み終わった後の、
    なんとも言えないズーンっとした感情。
    胸糞と思う人もきっといる。

    フェミニズム、性、DV色々な「ギリギリのライン」の話。

    登場人物全員の視点から話が進んでいく。
    ある物事に対する見方が人によって180度異なると言うことを、本でリアルに体感できる。

    登場人物全員が絶妙に狂って

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    面白すぎて連続して2周読みました!!
    年齢、性別、ジェンダーなど、様々な立場の人からの視点で、とある性被害告発事件を描いた物語。
    こう書くと最近ありがちなテーマと思われがちですが、そこは金原さんの作品らしく、パンチがありすぎるキャラクター達によって刺激的な小説になっています。

    どのキャラも、現実に

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    (読んでる途中の感想)

    この本にストーリーはない。
    人々の心情描写があるのみだ。
    もちろん、話は前に進んでいく。
    でも、結局はそれも人々が経験した思いをかたっているだけであり、事実として進んでいくわけではない。

    テーマは「時代とともに変化する価値観」なのかなと思った。
    その時代、その文化の中にい

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    ミーツザ・ワールドの時も思ったけど、金原さんの文章って癖があんまりなくて綺麗、だけどめっちゃ力強い感じ。こういう世界を文章化できる稀有な人。
    ラッパー金原ひとみって朝井リョウが言ってたのがよくわかる
    性描写は結構グロかった

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    2020年代になって急激な時代変化を自分自身の価値観と社会をサバイブ(生き抜く、生き残る)していくことが求められていると考える。

    人間それぞれに価値観や考え方があって、作中登場人物も1人1人の価値観や考えが全く違う。
    時代の変化で苦しむ者や今を生きる常識に苦しむ者。

    改めて、人は分かり合えない。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    こんな本が出てくる時代に生まれてよかったと思う。オーディブルで一気聞きした。
    価値観のアップデートができてない人から終わり。
    完全に共感できる人は1人もいないんだけど、自分にもこういう感覚はあるよなって思ったし、自分の中にはある程度思想だったり正義があるんだけど、振りかざして暴走して身近な大事な人を

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    時代の最先端を走っていた20代が終わり30代になった今、徐々に徐々に、搾取する側の人間になっていくことが怖い。
    私は価値観をアップデートし続けられるか?「私は理解できている」画面の下で古いOSが稼働してないか?
    30代という絶妙な立ち位置の居心地の悪さを最大限に引き出してくれた(褒め言葉)。

    なの

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    #YABUNONAKA
    #金原ひとみ

    #朝井リョウ さんと#辻村深月 さんが対談の中で触れていたので読んでみたよ。
    登場人物には、共感や反感を感じたり、考え方が異次元だと感じたり、たくさんの人が出てきて、作者の人間洞察力に畏怖すら覚える。これまでも内容に衝撃を受けた作品はあったけれど、本作は自分

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    2025!な本だった。各登場人物の視点で描かれる性被害の内容は、どれも納得感があって、そりゃそうだよなと思ってしまった。本当に悪気があってやったこと以外に、本当に100%自分が悪いことなんてないのかもと。自分の言い分が介入することなんて当たり前で、その言い分も、相手がこうしたからこうと少しの言い訳を

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    久々に出会った傑作!こうやって一つの流れを色んな人の視点で見た時、愚かなもんでその人の感情や物語で語られた途端、なんだかスッとその思想のロジックに納得して共感してしまう。みんな可哀想だし、みんな気持ち悪かった。
    真実はひとつではないって言うけれど、本当にそう。そりゃあ生まれ持ったステータスが、生きて

    0
    2025年11月13日

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