軽薄(新潮文庫)

軽薄(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

18歳の頃、カナは元恋人に刺されるも一命を取り留めた。29歳の今、仕事も夫と幼い息子との家庭も充実しているが、空虚な傷跡は残ったままだ。その頃、米国から姉一家が帰国しカナは甥の弘斗と再会。19歳になった彼に激しい愛情を寄せられ、一線を越えてしまう。カナに妄執する弘斗は危うげで、そしてある過去を隠していた――。二人を繋いでしまった、それぞれの罪と罰。喪失と再生の純愛小説。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

軽薄(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    金原ひとみさんばかり読んでしまう。
    こんな作品も書けるんだ!
    これまでに読んだ2作品ほどグロくないし、すごく好き。

    歳をとるとそつなくこなせることが増えるから傲慢になるけれど、本当はできることは限られていて、その限られた中で何が1番大切か考えなくちゃいけない。と気づける人は自由になれるのかも。

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    甥との恋ということで、恋愛には興味のない自分にとって響くものはあるのだろうかと心配でした。でも主人公の満たされない心にフォーカスされており、とても面白かったです。超おすすめです。

    0
    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    私は本に希望も未来も愛も勇気も求めていなくて、ただただ現実から引き離してほしくて、たまに芯を食った言葉を聞かせてくれたらいいと思っていて、これはまさにそういう本だった。

    主人公の世界が狭くて、作品の世界に閉じ込められる感覚が強かった。現実世界の思想が入り込む隙を与えない。あ〜好き。

    0
    2022年08月30日

    Posted by ブクログ

    生きていることに覚える違和感をこうまで言語化出来ることに驚愕した。
    ここにいるのにここにいない。そのふわふわとした現実ではない誰かの人生を生きている感覚が、カナと弘斗が出会うことにより、自分の人生になる。
    すごい!この世界観は。
    そして、カナの勇気にエールを送りたい。

    0
    2022年04月21日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    いきなり19歳の甥に押し倒されるところから始まってびっくりした。
    結構事件性があるストーリーなので、ハラハラしながら読んだ。

    ストーリーもイイけど、やっぱり私は金原さんの世の中の見方が結構好き。
    たまに、本当に些細なところで「あっそれわかる」ってなるのが楽しい。
    今回だと「私は我が子

    0
    2021年03月14日

    Posted by ブクログ

    救いがないと思った。
    頭を鈍器で殴られたようなショックを受けた。

    たとえ、自らの軽薄さが招いた事態だとしても、カナがなぜここまで弘斗に寄り添うのか?
    ここまで全てを失わなければならないのか?

    ひどく気分が落ち込んだ。

    が、しかし…
    愛があるなら、この結末はありなのか。

    金原さん、すごいな。

    0
    2021年02月21日

    Posted by ブクログ

    すごくよかった。

    狂気に満ちている世界がどれほどの精力を持っているかがよくわかる。

    一度あんな狂った恋愛をしたら何もかもつまらなくなるだろう。

    2人の中の「ただしい」を全うすると法の下で罰される。
    2人の中の世界だと、刺される方が罰されるべきだから刺されたのだ。

    俗に言う「正義とは」みたいな

    0
    2021年02月06日

    Posted by ブクログ

    既婚子持ちの女性が甥と情事に落ちる物語。

    以下は小説を読んだ気付き。
    倫理的に駄目な人を好きになる人は本能的にそれを繰り返してしまう。
    それで自己嫌悪に落ちるようでは元も子もないのだが、その事実を受け入れることが出来るのであれば、器用に生きることが出来る。
    どんな人を好きにならなければならないかと

    0
    2021年01月24日

    Posted by ブクログ

    私は誰も愛していない夫も彼も__
    心に開いた穴を埋めるため、許されざる恋をした。
    お互いの感情が静かに強く摩擦し合い、文章から伝わるヒリヒリ感に読む手止まらずでした。
    この狂気を殺意をそして愛を野放しにしてはならない。

    0
    2025年04月30日

    Posted by ブクログ

    「失えるものの数だけ、人は魅力を携えるのかもしれない」人の魅力はその人が失えるものの数に比例する?前に読んだ『死ぬこと以外かすり傷』を思い出した。

    0
    2024年03月03日

軽薄(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

金原ひとみ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す