アタラクシア

アタラクシア

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

最も幸せな瞬間を、夫とは別の男と過ごしている翻訳者の由依。恋人の夫の存在を意識しながら、彼女と会い続けているシェフの瑛人。浮気で帰らない夫に、文句ばかりの母親に、反抗的な息子に、限界まで苛立っているパティシエの英美。妻に強く惹かれながら、何をしたら彼女が幸せになるのかずっと分からない作家の桂……。望んで結婚したはずなのに、どうしてこんなに苦しいのだろう――「心の平穏」(アタラクシア)を求めながら欲望に振り回され、ままならない結婚生活に救いを求めもがく男女の姿を圧倒的熱量で描き切る。第5回渡辺淳一文学賞受賞作。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    アタラクシア
  • タイトルID
    :
    1171029
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年07月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

アタラクシア のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    鈴木涼美さんの「不倫論」に出てきたから、読んでみた。おもしろいけど怖い。金原ひとみさん読んだのが何冊目か覚えていないけど、これから好きな作家として桐野夏生さんの次に挙げるかもしれない。

    一番心配なのはパティシエの英美。私も夫婦関係に散々悩んで離婚したけど、実の母に物を投げるのは異常だよね。カウンセリング受けるといいんじゃないかなぁ。

    0
    2026年06月28日

    Posted by ブクログ

    金原ひとみさんの本は確かこれで3冊目だと記憶している。蛇にピアス、アッシュベイビー、そして本書。これらの本だけで判断すると、彼女が書いた本は一気に読んでしまった。
    決して楽しい、明るい、喜ばしいと言う単語は使えない感想を持つ。けれど、人間の本性を練り上げた文章でじっくりと描写に共感できるものが確かにある。

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    様々に移り変わり、見る人の断面により異なる色んな関係性を人と人の組み合わせや状況で描いてる。その状況や出来事はアタラクシア(平穏)からかけ離れた不穏さを炙り出していく。じわじわと読み手に共感を呼び、関係性の中に潜む不安をかき混ぜられ煮詰められる。没入厳禁

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    金原ひとみ3冊目。この本を読んで、私は金原さんと友達になりたい、仲良くなれそうと思った。(おこがましい)

    結婚とは?愛するとは?をすごく考えさせられる小説。運命の人と結婚して幸せになりました!みたいな点と点を1本で繋げたクリアな話とは真逆。いろんな感情と思考が複雑に絡み合いそれをそのまま模写するような、写実的な捉え方でこの命題を考えている気がする。

    周りの人間をよく観察し、よく分析している。その解像度がめちゃくちゃ高い。私が他人や自分に対して抱いてる感想をドンピシャで的確に表現してくれる感じが読んでいて爽快だ。超気持ちいい。

    自分自身や親しい友人のことであっても、どこか感情が乖離しているような、遠くから眺めて箱で捉えているような。私は友人のこの面が好きだけど、この面は好きじゃない。恋人のこの面だけを愛して欲していて、でもその満たされない部分を浮気相手で満たしたい、みたいな。行動だけを見ると感情的にも見えるが、そこに行き着くまでの過程は理性的と思える。この小説からみえる一貫したその姿勢が、私と私の周りの人間との関わり方に似ている気がして嬉しくなった。

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ


    私は既婚して子どももいるけど、やっぱり結婚は希望ではないなと再認識した。
    元から浮気性、浮気性って言葉もあまり好きではないけど、その人だけというのが難しいひとも普通にいる。私もそうだし。
    第一誰かに希望を与えよう与えてもらおうだなんて驕りも過ぎてる。でも皆んな一生懸命生きてる。自分一人で生きるには退屈すぎるから結婚したりする。私は危害を与えてくる人と同じ空間にいるということが本当に理解出来ないから真奈美のことはずっと分からなかった。英美は救いがなくて可哀想だった。怒りっていちばんエネルギー消費する感情だと思うから余計辛かった。
    …とここまで書いて、文系ステーションの金原ひとみのインタビュー記事を読んだら、また物語の印象が変わった。平穏になりたいようななりたくないような。

    決してスッキリしないし、明日から頑張ろうという気持ちになるわけじゃないけど、これでいいんだと受け止めてくれる優しさはあると思う。

    荒木はいいやつでいてほしかったから、それが残念。

    0
    2024年07月27日

    Posted by ブクログ

    文庫化したので再読。ほぼ四年ぶりで忘れている箇所も多かったけど、当時とまったく変わらず振り切れるほどの共感度。ラスト5ページで物語の様相がガラッと変わる展開もたまらない。
    共感、という個人的な一点に関してなら本作を超える小説が今後でてくることはないんじゃなかろうか?と思うほどに、私が常日頃から抱えている思考のブラックボックスをすべて開示して明るみの下に並べられたかのような心地がする。
    タイトル『アタラクシア』とは古代ギリシア哲学の専門用語であり、「心の平静不動なる状態、乱されない心の状態。激しい情熱や欲望から自由な、平静な心のさま。」という意味だが、本作の読書中は台風に只中にのみ込まれたかのように心に暴風雨が吹き荒れる。もちろん猛烈に楽しい。
    旧知の間柄である知人に、とくに詳細は述べずに本作を薦めたところ読んでくれたようで、その感想が「これつづきさんのまんまじゃん」なのがおもしろ&嬉しかった。

    読者として俯瞰して眺めていると、彼らはままならない結婚生活の中で助けを求めて、波乱に満ちた日々をもがいて生きているように見える。
    でも、本当に心からその一人一人になりきってみた時、もしかしたら彼らの中には何者にも触れられない静謐で禁断の聖域が沈んでいるのではないか、と直感する。
    私にはそれこそが、どれほど激しかろうがその生き方に従うことこそが、本物の安寧のように思えてしかたがない。

    0
    2023年11月03日

    Posted by ブクログ

    結婚・離婚・不倫....男女の複雑に入り混じった群像劇とでもいうのだろうか。きっと共感できるような部分やそういう人いた気がする的な感覚。とにかく想像が追いつかない部分や謎を感じるところも含めてまるで生きている人間と接しているような文章が響いた。人物が全て描かれるのではなく過程で少しずつみえてくる感じは本当に人と触れ合っている感覚さえ感じる。読み手によっては期待すると何も見出せないのかもしれない作品。

    0
    2022年10月30日

    Posted by ブクログ

    様々な状況に置かれた男女視点の話。

    登場人物が皆、自己分析と言語化が上手く、聡明で、そのため感情論の部分が少なく、とても「文学を読んでいる」という感覚を強く感じた一冊だった。

    金原ひとみさんの本を読むといつも思うが、あと数年を経、男性経験を重ねたらたどり着く思想の境地なのだろうなと。それがこの作品には特に色濃く出ていたように感じた。

    0
    2022年10月17日

    Posted by ブクログ

    金原ひとみの圧倒的筆力を感じさせる、渡辺淳一文学賞受賞の小説。
    最初の章「由依」で描かれる、いま・この一瞬を味わう由依の甘美な多幸感、続く「英美」でのどうしようもない閉塞感と世界への呪詛に、金原ひとみの初読者として、たいへんに惹かれた。その後は、ゆっくり一章ずつ読み進め、楽しんだ。
    上記の通り、タイトルの登場人物の視点で各章は描かれるので主役はいないのだけれど、ほぼ主役であろう由依というキャラクターは、恐ろしくも魅力的で。サイコパス的だと言えばわかりやすいのだけれど、そうではないのだろうと留保したくなる、そういう感触をもった。
    彼女ほか、登場人物たちの織りなす人間関係の均衡が、ドミノのように繊細に崩壊することを予感させて終わるラストも絶妙。

    0
    2022年09月10日

    Posted by ブクログ

    結婚に不満がある人々のお話
    短編に見えて繋がっており、共感する点もできない点も面白かった

    みんな誰かを傷つけつつ、誰かに傷つけられているんだなぁと

    0
    2026年08月20日

アタラクシア の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    アタラクシア
  • タイトルID
    :
    1171029
  • ページ数
    :
    368ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年07月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

金原ひとみ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す