【感想・ネタバレ】YABUNONAKAーヤブノナカーのレビュー

あらすじ

文芸業界の性、権力、暴力、愛。戦慄の長篇
性加害の告発が開けたパンドラの箱――

MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか?
「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。

「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」――金原ひとみ

文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねり、予想もつかないクライマックスへ――。

性、権力、暴力、愛が渦巻く現代社会を描ききる、著者史上最長、圧巻の1000枚。
『蛇にピアス』から22年、金原ひとみの集大成にして最高傑作!

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Posted by ブクログ

考え方、性格含めて様々な登場人物がいる中で、それぞれの人物描写もとても詳細であることから、その人々が交わった時に起こりうる良いこと悪いことがとても現実感を持って感じられた。

「正しい」という基準は時代によって変わるのはもちろんであるが、同じ時代の中でも世代によって異なる。
その正しさをぶつけていこうとすると必ずどこかで無理が生じる。

本作の登場人物にもそれぞれのタイプが登場するが、世の中の人のタイプを極端にわけてしまうと大きく3パターンあると思う。
①この世の中の不条理が見えすぎてしまい、自分の正しさとの整合性がとれず、自分の正義をぶつけてしまう人。
②不条理は見えるが、正しさをぶつけてもどうにもならないと俯瞰的に見ている人。
③特に世の中の不条理などには無自覚な人。

そのグラデーションの中で様々なタイプの人がおり、そのような世の中をうまく生きていくのは本当に難しいことだと思う。
その中では、②の人が比較的世渡りがうまいようには思われるが、これらは先天的に決まる部分も多くあると思うので、それを身につけようとしても合わなかったり、そもそもうまくいかなかったりすることも多いように思う。

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

ここ数年で起こった最悪な事件のエッセンスを煮詰めて濃縮した感じの小説だった。ページを捲る手が止まらなかった。page turnersの竹下さんと三宅さんが絶賛するわけだ。
金原さんの中に長岡友梨奈が生きているんじゃないかと思うくらい生々しかった。『圧倒的なまともは、狂気と紙一重』という一節があったがその通りだと思った。

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2026年04月09日

Posted by ブクログ

現代のいろいろな論点が詰まった物語。
金原さんは最近テレビ番組の司会者にも選ばれたが、それも納得。バランス感覚とコミュニケーション力のある人であることはこの本を読んでわかった。

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2026年04月06日

Posted by ブクログ

いくどとなく書評で見たのと、著者の作品への期待感・信頼感から。それに違わぬ素晴らしさ。マルチ視点で進む物語がそもそも好きだから、相加相乗効果でのめり込みまくり。時代を超え、根深く残り続けるマチズモが、これでもかってくらい抉り出されるんだけど、そこに対するアンチテーゼ一辺倒に終始せず、正義の持つ窮屈さに対しても、鋭い視点が与えられる。これだけ振れ幅の大きい視点人物の心情描写って、つまるところエンパシーの賜物なんだろうけど、改めて著者の凄さを垣間見た次第。凄いよ。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

あまり軽率に語るのが憚れる作品だけど、文芸業界を中心に、様々な主人公の視点を通じて、この世界の生きづらさ、多面性、分かり合えなさが描かれている

重たい内容ではあるので気軽に人におすすめしづらいが、自分はめちゃくちゃ面白かった

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白かった。
当時就活生だった女性が、10年前の大手出版社社員による性的搾取を告発した。現実に日々Twitterで起こりそうなことを克明に色々な立場から分析した思考実験のような話で、どの登場人物の言うこともわかる気がする。
芥川の方は各自のエゴにより出来事が歪められてどれが真実かわからなくなる話だったのに対し、こちらは事実関係には齟齬がないものの、時代の価値観の急激な変化とSNSにより出来事の意味合いが歪められた話だといえそうだ。木戸(50代後半)、長岡(43)、五松(35)、橋山(33?)、横山(28)、安住(23)、越山(17)のそれぞれの世代の立場が際立って面白い。
(被害者・告発人)橋山美津が、やや頭の回転が悪い、パグに似た顔の女性であり、告発内容も成人した男女の自由恋愛の範囲といえそうな微妙なものであること、本筋に関係ないのに性行為に関する記述がやけに生々しいことなど、意地悪なほどリアリティがあった。
(加害者)木戸祐介もまた、害悪というほどではない、地味な枯れたおじさんである。時代についていけなくなったという自覚もあり、かなり常識的・紳士的ですらあるのに、息子にも嫌われてかわいそうでもある。
(告発人の援助者、性被害者、性被害者を助けられなかった部外者でもある)独善的で邪悪な正義感をもつ作家長岡友梨奈は、木戸をコテンパンに批判する一方で、大学教員の立場で言い寄ってきた学生との不倫関係を続けており、加害者という面もある。「解離」というのがキーワードとして出てくる。解離がないのが今の若い世代の特徴で、時代の要請でもあるという。ある出来事がきっかけで、心を守るためにあった解離がなくなり、俯瞰視点で見られなくなったことが、良いことなのか悪いことなのか。最後ヒーローに祭り上げられるグロテスクさの居心地の悪さよ。

それにしても、なんつー息苦しい世の中になってしまったのかとも思う。わかりあうことはもう完全に無理なのだろうか。
木戸と五松が長岡のストリートファイト動画を見て笑うシーン、長岡と横山とサクラがハゲやオナラの話をして笑うシーンだけが、馬鹿馬鹿しくもほっと穏やかに心を通わせる場面で、印象に残る。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

いやぁ重たい。まぁ重たい。テーマが重い。気のせいか文章も重い。本も重い。
読書体験を擬人化しろと言われたら、
「金原さん…重くてこれ以上読み進めるのは自分にはキツイっす」
「てめぇの感想なんてどうでもいい!さっさと読めや、この読書インポが!」とケツを蹴られて、「すみません!すみません!」とヒィヒィ言いながら読み進める。そんな至福な読書体験。

はい。真面目に書きます。
この作品を読む前は、勝手に現代版の「藪の中」だろうと思っていた。しかし、読み進めていく内にそれだけじゃないのでは、と思っていった。
登場人物たちが「性加害」という「ヤブノナカ」に捉われ、翻弄され足掻いていく姿を描いている、と受け取れた。その中は非常に複雑で鬱蒼として、人々を惑わし、足取りを重くする。
その中で、自分はこうである、と強い信念を持って進む者もいれば、どこへ進むのが正しいのかと迷い、誰かに縋る者もいれば、悩んだところで、ある程度は仕方ないとどこか諦める者もいる。
進んだ先に正解なんてない。そうとは分かりながらも向き合い進まなければならない。その一歩、一歩はとても重い。
自分たちもこの藪の中で描かれている現実を見なければならない。
この本を通して藪の中と向き合うことは、普段、現実の見たくないこと、考えたくないことなどを改めて向き合う必要があることを教えてくれる。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

社会、人に対する絶望と怒り、同時に感じる自分への違和感と絶望みたいなのを言語化してくれる、私の大好きな金原ひとみ節を充分に堪能できてマジで最高だった。
長岡友梨奈は、社会をよくすべきでみんなもよくしなきゃいけないんだよ!???なんで行動しないの!???っていう感じ。まあわかるし、イラつくのめっちゃわかるけど、人はそれぞれ違うから、自分と同じような考えを持って行動することを人に押し付けることはできないよなとも思う。自分と他人の境界線を引いて、全部自分ごとで考えるの傲慢じゃん?って思う娘の気持ちめっちゃわかるし、私もそっち派だった。高校生チーム(友梨奈に傾倒する前の恵斗)の考え方がさっぱりしてて好きだなって思った。けど、何度も書かれてる通り、考えが正しいか判断するのは時代の流行で、私はまだ木戸の言う享年を迎えてないからだけなんだと思った。たしかに、高校生チームの考え方はXとか自己啓発本とかで”今”支持を集めてる考え方だと思う。なんか生きるの怖いなああああって思っちゃった。けど、最後のリコが、自分を責めないで塞がないで口を閉じないでもっと自分を信じて立ち上がらなくてもいいでも崩れ落ちないでと叫びたい、と言っててカッコ良すぎてなんかスッキリしちゃった笑

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

金原さん、初めて読んだけど読みやすさとワードセンスがすご!かつ深みもあってかなり面白かった。
現代版藪の中だから、それぞれの視点どれも「たしかにな…そう思うよな」ってなるのは想定できていても、最低なやつにまで感情移入できてしまう見事な描き方。
めちゃくちゃ長いのに、どの言い分も興味深すぎてずっと飽きずに一気読みした。

そして、現実世界で私たちが目にするニュースやSNS内容は、この分厚い本で言えばたった一行かそれ以下の情報でしかないんだよなと。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルから芥川と同じように一人称視点で語られるんだろうなと想像してはいたけれど、7章で折り返す構成だったのに加えて、同じ人も2回目の語りでは変化が起きていくので、読み進むのが恐ろしいけど、面白すぎて止められなかった。
木戸や友梨奈と世代が近いこともあり、あれやこれやが分かりすぎるし怖すぎた。娘や息子との関係も思い当たることだらけ。もう誰ともかかわりたくなくなるな…と若干絶望の気持ちで読んでいたけど、最後に救われた。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

audibleにて。人間の嫌な部分をたくさん見せられることになるし、登場人物の内の何人かは共感できる部分があって嫌な気分になるし、でも人間ってそうだよなあみたいな感想でした。もやもやするのに読んですっきりしました。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

読み終わってすぐのシンプルな感想は「こんなにも色んな目線を1人で書いたのか、すげえな」だった。
結局人はみんな主観の中で生きているんだな、ということを実感させられると共に、エンタメとしてのこの物語の面白さに夢中になった。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

金原ワールドが堪能できる作品でした。
口下手で表現が苦手な私には、登場人物の能弁さ多弁さが羨ましい。
主人公のキャラクターが似た感じの女性なので、他の作品とこんがらがりそうです。
人間の汚さ、狡さがよく表現されていて、こういう場面でこんなふうに思うのって私が特別性格悪いわけじゃなくて、口に出さないだけで世間一般なのかな?と安堵します。
衝撃の展開に誰も幸せにならないかと思いきや、前向きな最後でした。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

一人の登場人物の思想をインプットした後に、それの反対のような登場人物の思想もインプットされて、そう思ってたらまたなんか違う登場人物の思想もインプットされて、もう何が何だか分からなくなって、掴まってないと振り落とされるジェットコースターみたいな読書体験だった。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

言葉や思想が大量に溢れてきて溺れるかと思ったけど、ノってくるともう止まらない。疲れるけどめっちゃ面白い。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

多分、「蛇にピアス」以来の金原ひとみ作品。当たり前だか、作者も成長していて(上から目線で失礼)以前読んだ時より文章として深みがある作品になっていた。
色々な立場から書かれているのでそれぞれの主観も同意できた。女性であれば感じたり、感じてきた社会的肉体的精神的に虐げられた経験や身近な出来事を思い出したりして、辛かった部分もあった。ここ20年位確かに社会は変わりつつあるがまだ日本は変わるところがあると改めて思った。
また男性からの視点といのも理解できた。但し、作者が女性であるので本当の所は理解できてきていないのかも。

セクハラ、痴漢、DV、パワハラ、同意のない性交渉その他がなくなる社会は実現するのだろうか。ユートピアとならず実現して欲しい。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

性的搾取などの事象が男女、立場を変えて心情が書かれている。人によって見え方全然違うというはなし。
違和感とかを分析し続けないと、この本は書けないやろなぁ。
会社員だと疲弊しきりそうなぐらい考え続けていると思う。
感情、心情の百科事典みたい。
常識の変化や、モヤモヤの正体、世代間や個人の感覚の相違とか
作品としてすごいけど、読んでるとなかなか苦しいねー。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

 友梨奈個人の幸せはあるはずなのに、社会が思い通りにならないから死んでもいいと思っている正義感の強さがしんどかった。
 時代の物差し(ルールや罪、常識)は数十年経てば別のものになっているから時代に取り残されない大人になりたい。
印象に残ったことば
 「時代の要請」時代が小説を必要としている
 自分のことが大好きなのも才能のひとつ
 

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

読んでてキツかった。若者の現代感覚、言葉、表現についていけない。映像化するなら誰を配役する?で盛り上がれそうw

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

他人を理解したいと思うほど、逆に深まっていく隔たり。
そのどうしようもなさが、静かに、でも確実に胸に残る小説だった。
誰かの言葉や態度の裏にあるものを、私たちは本当に見られているのか。
読み終わったあとも、答えが出ない問いだけが残る。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

◯ かつては乖離こそが人を救った。乖離だけが今を生き抜く術であったと言っても過言ではない。しかし現代では乖離は通用しない。(424p)

◯自分は社会の産物で、社会と共に滅びるはずだった。(494p)

◯それで恵斗が壊れたなら、私が直してやんぜと思う。(526p)

★各章がそれぞれ別の人物からの視点で描かれていて、文体も違うし考え方も違う。本人の考えていることと周りからの見え方が違っていて面白い。

★それにしても大人世代の世界線に救いがない。みんな詰んでいる。子供世代がまだ明るいのが救い。

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長岡友梨奈さんは苦手なタイプ。読んでいて辛くなった。ただあれは書き言葉で会話であのように言葉を羅列できるのかと疑問に思いました。

一哉も木戸さんの気持ちもよくわかる。日本は郷に行っては郷に従えで長いものに巻かれろなんですね。

言葉がぎっしり詰まっていてとっても疲労感を感じました。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

読み疲れました
スピード感があって12長岡友梨奈から加速した感じ
長岡友梨奈の正義感と強さに辟易し、憎しみさえ感じたが、突然亡くなりビックリ‼️
初めて見た言葉は通底ほか11個
主にカタカナでした

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

途中まではきつかった。
知らない単語やとにかく 自己出張の激しいキャラばかりで。とりわけ友梨奈の容赦ない責めっぷりが読んでいて、疲れた。
でも、読み終わって1番きらいなのは恵斗だと気付いた。表層しか見ずに、父親を責めるあたり ほんとうに傲慢。
それにしても、初めて金原ひとみ読んだけど、もう 読むことは無いと思うくらい疲れた。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

人は自分から見える面しか理解できず、俯瞰しようと色んな話を統合しても結局自分というフィルターを通してしまい、結局は圧倒的に孤独。その境界を曖昧にのらりくらり渡るのか、白黒つけるのか。処世術か全能感か。いま自分は複数の顔を使い分けてると痛感。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メンタルが安定していないと読みきれないと思うほど主張の強い内容
正しさを押し付けてくるような圧迫感がある。
色んな意味でボリュームがあるので率直に疲れた。
正しいことであっても、生きていくのに見ないフリしてやり過ごしていることが自分にも社会にも多いと再確認させられる。でもそれが全て悪だと言われると腑に落ちないし誰もが戦えるわけではないと思った。
多感な時期に思想の強い人と出会ってしまうと人格形成にも関わると思わされてゾッとした。高校生は自認は立派に大人のつもりだろうが親や身近に居る大人の影響をもろに受けてしまうものだと思う
その時期に善か悪での判断に固執して、他のものを許容できない人間になるのは恐ろしい




ひとつだけ個人的な感想を言うと登場から最後までずっと一哉が気持ち悪かった。
どうして思想も全く違って自分を理解もしてくれない相手を大切に思えるのか不思議で仕方ない。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

読み始めて波に乗るまで時間がかかった…
心理描写、慣れない言葉の多くにつまずきながら読み進めた。
それぞれ登場人物ごとの視点で物語が進む。
同じ事柄でも個人によって全く捉え方が違う。当たり前なんだけど、こんなにも違うものかと思うこともあれば、所々では感情移入出来るところもあったり。
読んでて苦しくなる。なんとか読み切った時の達成感はあった。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

芥川龍之介の藪の中のように、様々な人物の視点による語りで同じ人物や事象が全く違う捉えられ方をされ、真実が有耶無耶となっている。
久しぶりの金原ひとみだったが、相変わらず切れ味の鋭い文章。
性的描写も本作では少ないながら、これこれ〜、と言いたくなる独特の生々しさと痛々しさがある。

登場人物は全員思想に偏りがあり、ほとんど誰にも共感できない。(唯一伽耶ちゃんくらい)
結局みんな自分に都合いいように物事を解釈して生きてるんだなと。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

全体的にしんどい本だったけど、なんとか読んだ。お互いに分かり合えないのが藪の中みたいってことで、このタイトルなのかな。最後が結構リアルで、割と好きだった。誰がいつ死ぬかなんて分からない、そして、人は死ぬまでは生きていかないといけないんだなと思った。
長岡友梨奈がとにかく怖くて気持ち悪い。嫌いなタイプ。特に友梨奈と恵斗が仲良くなっていったのは個人的に一番嫌な展開だった。
五松や木戸は、そこまで徹底的にやられなくてもいいじゃんと思って、モヤモヤした。一方で、最後に出てきたリコは、ほんとに新しい存在って感じがした。
いろいろ成り行きで変わるところもあったり、やりすぎたり、やられすぎたり、それがすごく人間臭いなと感じた。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どの登場人物も多弁な上に口語的な文章が多いので色々な思想の人のTwitterを読まされている気分になる。みんなうっすら嫌な奴なのだけど全員少しずつ理解ができるから、この世の人って実際みんなうっすら嫌な奴しかいないのかもしれないと思った。
SNSには長岡さんのような何かを憎悪して戦い続けることに側から見れば異常に見えるほど熱を注いでいる人、恵斗のようにまだ人生道半ば以下で全て悟った顔してスカしてる子供、とにかく被害者に回ったら勝ちと言わんばかりに晒しをする人や強い思想や問題から逃げ続ける現代人がいっぱいいる。
なんとなくSNSという窓を通して見る人間観という感じがした。Twitterぽい。

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2026年02月25日

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