【感想・ネタバレ】YABUNONAKAーヤブノナカーのレビュー

あらすじ

文芸業界の性、権力、暴力、愛。戦慄の長篇
性加害の告発が開けたパンドラの箱――

MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか?
「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。

「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」――金原ひとみ

文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねり、予想もつかないクライマックスへ――。

性、権力、暴力、愛が渦巻く現代社会を描ききる、著者史上最長、圧巻の1000枚。
『蛇にピアス』から22年、金原ひとみの集大成にして最高傑作!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

被害者と思った人が別の人の視点から見ると加害者、という驚き。全てのことが勧善懲悪にはない歪な世の中だけどそれが常だよねというやるせなさ。1人の作家さんが描いてるとは思えない多角的視点。こんな人いるいる、と身近な人を当てはめてしまい、自分の中で納得していない過去に引き戻されなんだかもやもやした気分にもなった。長岡節は読むのに頭を使ったけど、韻がよく素敵な文章。非常に面白かった。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

2026.31

金原ひとみという作家、恐ろしい
思わずそう思ってしまうほど衝撃的な読書体験だった
こんな気持ちになったのは初めてなので
一生忘れられない気がする

分かるし、分からない

苦しみながら読み終わると
なんだか涙が出てくる
でも悪い涙じゃないの

すごいよこの作品

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついこないだまで普通にあった、女性に対する差別や性的搾取。昭和40年代に生まれて半世紀以上生きてきた過半が、そんな中で生きてきたので、油断するとついついその時のまま考えたり感じたり、下手すると発言しそうになる。

この小説では、そういう下手うった昭和世代やその名残のまま生きてきた男が、自分のやってきたことの因果応報でとんでもない目にあっていく。まぁ、自業自得やな…でも、俺かて描かれているような極端な行動はしてなくても、言動の節々できっと「サイテーなおっさん」と思われているんやろなぁ…。

もうそこは、そうやって生きてきた総括として、腹を括らなしゃーないんやろなぁと諦めているが。

長岡友梨奈である。信じる正義のためなら全身全霊をかけた戦いを厭わない、超攻撃的純文学小説家。この人の行動がホラーでカオスでとにかくやっかいなおばはんなのである。

下手すると「だからフェミニストは…」的な表現をしそうになるがそれは違う。フェミニストだから怖いのではなく、自分の信じる正義(それが社会的にどうかは別として)のためなら修羅になる、議論で圧倒し、それでも理解を得られないなら悪口雑言をマシンガンのごとく連発し、愛する娘の尊厳すら打ち砕き、ついには言葉だけでなく、戦うために格闘を身に着けだすという、思い込み系正義の味方…

いるよなぁ、こんなヤツ。力を失ったセクハラ男どもなんか弱いものである、これからの社会で怖いのは、無敵の人が信念の正義の元で行動することなんだろうなぁ。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

多層視点とそれぞれの人物の思想、時代感、ライフスタイルのぶつかり合いが竜巻の様にぐるぐるぶつかり合う話。

大元の「あれは何だったのか?」からの怒りの矛先がどんどん広がって善を無闇に振り回す恐ろしさと時代の流れで不用意な発言、行動はワンパンアウト退場なご時世感もすごくリアル。
金原さんの切れ味極まってます。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

圧倒的な言葉量。パンチラインの連続。
一方的に浴びせられたような感覚で、どう感想を残すかがまとまらない。半分くらい読んだ時点でラストがどうなるかとか関係なく手元に置きたいと思った本でした。てか、ラストがどうなったかが気になって読み進めたというよりは、それぞれの登場人物のドキュメンタリーを観ているようで、とくに折り返し以降はそれぞれの歪みが強調されていて、止まらずにはいられなかった。人間臭いエピソードって読み手の心が温まることがほとんどだけど、この本の人たちに関しては、その人間臭さのせいで目を背けたい気持ちになった。ほぼ誰のことも嫌いだった。

告発の勇気は理解しつつも、嫌だと思いながらも逃げる選択肢を取らずに関係を続けていたことや、数年前のことを実は私も…とあとになって告発していったことに対して、私は引っかかりを感じた。被害を受けた側もそれなりに享受したことあっただろうに、と思ってしまう。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

読むのに4ヶ月かかった これを1人で書いてるのか、こんな老若男女違うタイプの複数の人間の奥の奥の方まで表現できるって金原様ほんとになにもの! 全員なんか好きだったな 

「二十年、三十年、恋愛で幸せになったり不幸になったりするが決して不安は消えない。もちろん生きてて良かったと思うこともある。あの時死ななくて良かったと思うこともある。でもお前の人生はどこを切っても金太郎飴のようなものだ。金太郎の顔がぐにやっとしていたり、精悍だったり、潰れていたりして」

「結局人間なんて一人がデフォなんだよ。人生の中の限られた一時を、人と深く付き合ったり、一緒に生活するだけ」

「意味あんのかなって、別になくね?って思ってる。毎日ちょっとずつ苦しくて、毎日ちょっとずつ楽しい。比率はいつも大体7:3、たまに6:4。だからいつか、きっかけっていうか、いい機会があったら、死ぬんだろうなって思う。死にたいガチ勢じゃなくて、きっかけがあれば死ぬかなガチ勢」

「でも普通に幸せくらいじゃ、この世界を生きる対価としてちょっと足りない」

「人が生きる上で、「べき」なんて一つもないはずだ。そんなのは、彼らの個人的な、あるいは組織的な美意識でしかない。私は全ての「べき」から自由でありたい。もし「べき」を設けるのであればそれは自分にとってのみの「べき」、自分以外の人には一切当てはめない「べき」にしたい。」

「あの頃僕は、母を傷つけたかった。自分が傷ついた分だけ、母が傷つく言葉を探していた。」

「優美のこういうドライなところが好きだと思う。そして、二十八にして自分のことを名前で呼ぶようなところが嫌いだと思う。」 (笑った)

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

性加害などの現代問題を複数人物視点で描く、お話(?)。

どの登場人物も自分のようであり自分のようではない。
感情移入できるところもあれば、まったく共感できないところもある。

現代にある様々な問題を、今という時代を、今切り取ったかのようなすさまじい作品だった。

時代の変化、正義とはなにか、正しさとは何か、様々な考え方があって、様々な思いがある。
それぞれの境遇でそれぞれのスタンスがあり、他人があれこれいうのはどうなのか。

お話の展開も衝撃的なものだった。

金原ひとみさん作品、あまり読んでこなかったけども性描写がよく出てくるのかな。
逆69はいいよな。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友梨奈みたいな面がわたしの中にもあって、正義感が行きすぎて反対側の悪になるというか、絶対におかしい!って大きな声で糾弾したり、相手を懲らしめたい気持ちに囚われることもある。でも自分をすり減らすくらい"分からない"人をボコボコにすることが最善の道とは、改めて友梨奈を通して客観視すると思えなくて、性搾取はもちろん許されることじゃないんだけど、男性側の気持ちも言い分も少し分かってしまった。
SNSが発達した今の時代、白黒つけるのが危険なこともあるな、、と思った。
何を持って性搾取なのかハッキリしていないからこそ。
五松が晒されたことは性加害じゃないの?一哉は友梨奈に消費されてないと言える?

なんか、、、ずっとヒリヒリして痛くて、なにが正解か不正解か分からなくて、やるせない気持ちになった。
性別年代環境を問わず、思いやり尊重しあう社会になるためにはどうするべきなんだろうね。

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2026年06月07日

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 この分量でしか掬い取れないものが描かれていた。それなのに読後に自分が何を掬い上げたらよいのかわからなくて混乱した。説明文や帯に書かれていることは内容を正しく示しているのに、どの単語も違う気がする。ここ数年で著者が書いてきた著作の一区切りのように感じた。
 朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』と構成やテンポが類似していたように思う。以下、敬称略でそれぞれを比較したいくつかのメモ。前半、金原ひとみの揶揄するような登場人物たちの会話を、朝井リョウはは地でいっている印象。視点(登場人物)を切り替えた時の登場人物の思考の違いの書き方は朝井リョウが優れているように思う、金原ひとみはみんな同じ感じがする。例えば性別は同じだけど年齢の違う木戸と五松が似たトーンのような。ただ、そもそもそれぞれの著者が登場人物をどれほど書き分けたかったのかはわからない。朝井リョウはこちらを見透かして描写しようとしている感じというか、とにかく読者にこう思わせようみたいな力点がある気がした。金原ひとみは作者とか主人公の横に自分が透明人間になって立たせてもらってる感じ。読んでいる自分に矢印が向いてこない。自分の考えていることと近い、と思う瞬間は金原ひとみの方が多いのに。どちらの作者も、考察できないように、俯瞰できないように、こういう登場人物の視点ごとに話を進めるスタイルをとっているんだろうか。

 性に対するバイアス。おそらく読者の性別でも感想の傾向に違いが出るのではないか。もしくは、これを読むような人たちもしくは読んだからこそ、自分の性別からの視点だけに囚われないように留意することがあるかもしれないけれども、それはそうやって「気をつけている」だけなのではないか(自分も含め)。この小説に出てくる登場人物は自分たちの視点、もしくは小説として自分の名前がタイトルになった章から逃れられないのと同じように、これを読んでいる我々も俯瞰した(この文脈では性に対するバイアスから離れることも指す)立場からいられることなど一切ないのだと思う。最近こうした複数人の視点から語る小説が多いけれども、それらを読んでいると自分の立場を錯覚しそうになる。

 『藪の中』のように、少なくとも「死骸」という事実が最初からはっきりしてくれればいいのに、そういう物語としての読者に対する救いがなかった(途中、事実として描かれる事柄は大小複数あるけれども、少なくとも読み進めるための拠り所にはならなかった。小説として描こうとしていた主題からすれば、それでいいのだと思うけれども。)。

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2026年06月04日

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ネタバレ

人は過去を都合よく書き換えるよな、また自分が正しいと思いたい生き物だよな、と感じた。

人のためのようで、結局は何でも自分のため。正義を振りかざすのも、告発も。

読後感は何とも言えないものではあるが、人のある側面だけを見ると危うさがあるな、それは自分もだなと思った。何とも言葉にすることが難しいが衝撃的な本だった。

橋山さんの性格、告発は他人でもイラっとする。私が弟でも弟と同じ気持ちになる。長岡さんの私こそが正義という態度にもイラっとする。五松さんの一部女性を軽視した態度にもイラっとする。自分の好きじゃない領域が分かった。長岡さんに関しては、程度や領域こそ異なるが、自分と近いところもあるから、直したい部分なのかもしれない。

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2026年06月01日

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ネタバレ

読み終わってもなかなか日常に戻れなくなるパターンのやつ。凄まじかった。金原さんの小説はセリフがほんとそのまんましゃべるように書いてあるけど不自然なところやわかりにくところがまったくなくリアルですんなり入ってくる。しゃべるそのまんまのスピード感で書いてあるようで、緻密に計算されているんだろう。
文字の量がすごい、余白がない笑、読みたくて読みたくて、の人にはご馳走。

それにしてもリタイア界隈の諦念、悲哀、残酷なまでの描写、いたたまれなくなる。

保奈美さんの番組で取り上げてたけど,読んでから見ようと思って録画。あーやっと見れる。みんなの感想が聞きたい!

ぎゅいん!と気持ちを切り替えて「ぶり大根」を作って食べた。まだ私は生きるから。

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2026年05月23日

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狂気を感じる登場人物の行動が多くあり、色々と衝撃を感じる重たい小説だった
周りにはこういうぶっ飛んだ人はいないが、SNSやニュースを見ていると実在してそうなので、そういう理解の一助になったと思う

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2026年05月18日

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性加害の告発にまつわる小説としか知らない状態で見ました。

改めて加害と被害の立場の危うさや
様々な年代、立場の違った考え方を
知れました。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

ちょいと重すぎて読みたくないなーと思いながら、あれよあれよと一気に読んでしまった。前半これは太宰治の初期のやつだと、もう数十年読める体質ではなくなった太宰初期的な感情に食い込んでくるやつを読まされる拒否感があったけど、中盤から登場人物の一人である作家(作者を連想させる)の狂気に逆に物語感が強まって冷静に読めるようになった。
正直読んでて楽しくないし、気持ちもいいものでもないが、ここに出てるやつらみたいにはなりたくないなと思うだけでも儲け物かもしれない。
しかし、自己愛的なものが推奨されて自分を自分で認めることが、自分に甘い=人に厳しいという流れになるのはなんだかなぁだ。バカに鞭(ムチ)を持たせてもろくなことはないのに。ゆえに自分をいかに律するかという大命題が目の前にぶら下がり続けるプレッシャーにいかに適当に対処できるかが、気づいちゃってる人ほど求められているのだ。だからこそ適当にテキトーでいいのよ。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近世界99を読んだからか、本作との共通点を感じた。それは、正しいとされる価値観や正義は、時代とともに変化していくという点である。作中では、正しさを真っ直ぐ見つめすぎる人々の生きづらさがリアルに描かれており、読んでいる自分まで息苦しくなるような感覚を覚えた。

また、本作ではギラギラした若者の視点、脂の乗った大人の視点、衰えを感じ始めた中年の視点など、さまざまな立場から物語が描かれている。同じ出来事を経験しても、人によって受け取り方がここまで違うのかと思うと、人間関係の難しさや生きづらさを感じた。私は特におじさんの描写にどこか同情してしまった。事実はそれぞれの個人の中に存在していて、“絶対的な真実”は存在しないのかもしれないと感じた。

実際、職場でも、おばさん世代の言動が逆セクハラのように受け取られてしまう場面を見たことがある。時代によって価値観は変化する。自分も価値観を更新し続けなければ、知らないうちに“老害”になってしまうのかもしれないと思った。

本作は藪の中を再構築した作品らしい。もしこの小説が100年後の人々に読まれたとしたら、どのような感想を持たれるのだろうか。私はその未来を見ることができない。そのことが少し悔しく感じた。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

さすがの戦闘力。こんなカロリー高い文章、自分なら一生分のパワーを使い果たさないと書けないと思う。すごいなぁ。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

頭をグチャグチャにされる。

さまざまな登場人物のそれぞれの視点から一連の事件を表現することで、立体的な考察をしながら読むことができる。
そして、内容の振れ幅が大きすぎるせいで、酔いそうになる。読んでいる途中、これはもう自分の意志を一意に決める必要はないのではないかとさえ感じた。

故に、最後のリコの姿勢については素直に感心した。自分の芯がしっかりとありつつも、全ての選択肢を否定しないリコの姿勢は、強いとは思わないが、決して弱くはなく、むしろ、弱くないというのが1番強いのではないかと思った。

ひとつ残念なのは、性描写が多すぎること。
性加害が物語の根幹であるため致し方ないとは思うが、性描写を読ませたいの?と思うようなところが多く、私はこの作品が投げかけるセンシティブなテーマが好きなので、このテーマはもう少しマイルドな性描写でも事足りるのでは?過激な性描写により、安易にアブノーマルな雰囲気を出そうとしてない?と感じてしまった。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凄く重たい本
また、出てくる人物に好感が持てなかった。
ただ、息子の恵斗カップルには希望が持てた気がする。とにかく重い、長岡さんのような正しさを問い詰めてくるような人とは一緒にはいたくないな。でも、自分も同じような人間かもしれない。長岡さんみたいな成功している人は全く違う、ただのおちぶれた人間。そんな私が正しい事を言っているのに何故みんなわからないんだ。と怒っている私のほうがたちが悪い気がする。言うだけだから。
みんななんらかの搾取はされているよな。
私も誰かを搾取しているかも。極力、人とは関わらないようにしているけど。
とにかく、何でもないことでバカ笑いしてその間に生涯を閉じたいと思った。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

相変わらずの金原さん節が炸裂!
長岡友梨奈に、金原さんが乗り移ってる瞬間もあったかな。。。笑

愛憎、欲望、、すべて剥き出しのグロテスクな内容だけど、、、人それぞれの目線での捉え方が、微妙にズレてたりしてとても面白く「みんな、自分のことを正当化して、勝手に生きてるんだなー」って思ったりもした。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

出版業会が舞台。
毎日を無為に生きる編集長木戸悠介は10年前に別れた恋人から性を搾取したと告発される。
作家の長岡友梨奈は夫とは事実上の破綻しており、ひとまわり年下の恋人と生活し、世の中にいつも憤っている。
木戸悠介の息子や長岡友梨奈の娘、木戸の部下五松武夫など様々な登場人物の視点でセクハラ、パワハラ、モラハラが語られる。読んでいてモヤモヤが増すような一冊。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごい熱量だった
伝えたい事が溢れかえってる気がした

友梨奈のように、恐れを抱かず声を上げてくれる人が近くにいれば…と思ってる女性はどれぐらいいるんだろう。皆んな、それぞれ何かしら思ってても上手くやってるんだろうか。余計な事を言ってイヤな空気にしないでって思ってるんだろうか。
私は、いつもそこで立ち止まる。
声を上げる事はできるけれど、それを望まれていないのではないかと。
女性だけど、女性の本当の気持ちがわからない。
良かれと思ってした事が、逆に追い詰めることになってしまう事があるのもわかるし。

付き合っていた時には、許せていた(許容していた)事が別れて数年後、思い返したりした時に 何で受け入れていたんだろう…と思う事があるけれど、それはもう、私も未熟だったんだと受け入れるしかないと思う。その時、許していたのならば。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

1000枚、テーマも重いし、読み切るのに体力いる。

たくさんの登場人物がそれぞれの立場から、一人称で語る、性、権力、暴力、愛。

全員が自分の視点で必死に語るから、ヤブノナカなんだろうな。

MeToo運動、マッチングアプリ、SNS――世界が急激に変化する中で溺れもがく人間たち。簡単に繋がれるのに、理解し合うことが難しい時代。
分かり合えないまま、それでも人は誰かを求める。
人を無意識に見下すこと、優劣をつけることは、誰もがやっている。セフレだから、軽い女だから――そう見下していた相手に復讐される展開の怖さ。

エリートサラリーマン、社会的に「偉い」立場の人間の地盤が、あっという間に壊れていく様も怖かった。
積み上げてきたものが、この時代では一瞬で崩れる。
うう。辛い。


その辛さ自体が今の時代のリアルだったから。

この手の本はもうしばらくいいかな。満腹。

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

性加害の告発がネット上で騒がれ、それをきっかけに文芸誌の元編集長・木戸の周辺の者たちの日常が、想像もつかない方向へとうねりはじめる。

どこかで関係してくる登場人物の言いたいことが、これでもかと溢れている。

それぞれの視点から話すことは、どれがまともなのかの判断は難しい。
判断しなくてもいいのだろう。
いや…まともか⁇と思う時点で、畏怖な存在として見ている自分がおかしいのかもしれない。
ヤブノナカだから。



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2026年05月18日

Posted by ブクログ

情報量が多くて脳内が渋滞した。
自分ごとと他人事の線引きは大事。
正義はいきすぎると凶器になるし、結果的に自分を傷つけることにもなる。
他人に攻撃しながら、自分にナイフを突きつけている人たちの話のように思えた。
他者を受け入れることが如何に難しいことなのか。そもそも受け入れようとすることが無理なのかもしれない。
受け入れるより、まずは否定しないことが必要なのだろう。
自分も正義を振りかざさないように気をつけよう。

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

誰の立場を考えても結局自分のことしかわからないし、他人のことは自分の理解したいようにしか理解できないのよね
クソって思ってる自分もあいつと同じくクソだよなと突きつけられるような。
誰に思いを馳せるわけでもないけど、一哉さんには幸せになって欲しいなー。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

初読みの作家。カンブリア宮殿の新MCとなったので、気になって読んでみた。
TVで見た通りの激しい内容だった。
会話以外は改行が非常に少なく、字で埋め尽くされていて、分厚さもあって途中で何度も挫折しそうになってしまった。14章あるが7人が個別に主人公の章で、途中から逆周りで順繰りに行くが、最後だけ別の人が締めるという不思議な形態。
文学界の裏側を明らかにしたような内容。2回離婚した文芸誌の元編集長、マッチングアプリに嵌まる編集者、正義感に突き動かされる作家。SNSを通じて過去の言動が明らかになりバッシングが巻き起こる。元編集長と作家は、自分の子供たちとも救いようの無い断絶を迎える。最後は行き過ぎた正義感が悲惨な結末を迎えてしまう。どの人達の言動にも共感は起きず、ただ読んで気持ちが重くなっていくのみ。
最後の章のたった10頁の登場人物のみ、明るい未来を感じさせて終わらせてくれたので救いとなった感じ。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

共感できる登場人物はいなかったが
いい意味で読んだ後にずんとくる小説。
女性は女性で型にはめられることもあるけど、
おじさんはおじさんで世の中のおじさん像に生きづらさを感じてるのではとも感じた。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ざまざまな性加害の悲惨さに耐えかねた末の大爆発!って感じの長編。怒ってんなー。女性対男性、若年対おじさん、都市対地方…いろんな対立軸を感じた。出てくる中年以降の男性はヤバい人ばかり。長岡さんのよーに、破綻なく主張をかませたら気持ちいいでしょうね。長岡さんは金原さんですよね。長台詞、気持ちよく書いていそう。おじさん、憎んでますね。ムエタイを習い始めるくだりは非常に共感した。弁が立って体力的に無敵だったら…とよく想像するので。
何もない自分。何かある自分。「何か」に入るのは例えば、理想とか、夢とか?例えば理想だったとして、それに向かって実際行動できてる人でないと、生きてちゃダメ的な。年取ると自然に気力もなくなるもんじゃないのか。枯れててもだめ、ギラギラしててもキモい。結局清潔で若くていろいろ弁えてる優しい男しか許してもらえない。これは木戸さん病むわ。文学を必要としない人が一番強いってのは真実。
ところでブスはダメでハゲはこき下ろしていいの?

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2026年05月10日

Posted by ブクログ

疲れた〜
それぞれの意見に浸り、流され、また戻り
 たくさん考えたけど、やっぱり最後は
『YABUNONAKA』
書名が秀逸

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

登場人物の名前が章タイトルとなり、それぞれの視点で物語が進むものの、作家で母で別居中で若いパートナーと暮らす長岡友梨奈が、各章全てを引っ掻き回している印象。

かなり性的にやらかしている男性陣。
女性陣は、友梨奈の助太刀もあり声をあげるのだが、どういうわけか応援しづらい。
社会的抹殺に等しい報復を受ける男性陣に対し、なんだか気の毒な気さえしてくる。

自身の被害経験によるものなのか、それとも元来の気質なのか。
病的な「正義」で愛するパートナーや娘さえも傷つける女性の味方然とした友梨奈を最後まで理解することが出来ず、こんな人が身近に居たら面倒だな…と女の私が思うのだった。

一方で、知り合った当時は大学生だったパートナーとの不倫や、男子高校生に対する若干セクシャルな振る舞いを見せる友梨奈に「ん?」となる。
これらは友梨奈の中でOKなのだろうか。

最終章は出番の少なかった高校生リコの視点。
ここでこれまでのモヤモヤがひっくり返るのではと期待したが――最強ラッパーになるという謎の決意が示されたところで終了…ポカン。

「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」――金原ひとみ

ああ、私はサバイブ出来ないなぁ。
これまで通り、のほほんと生きていきます。
すいません。

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2026年04月18日

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