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「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出した―。その男アマと同棲しながらサディストの彫り師シバとも関係をもつルイ。彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望。今を生きる者たちの生の本質を鮮烈に描き、すばる文学賞と芥川賞を受賞した、金原ひとみの衝撃のデビュー作。
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Posted by ブクログ
騎乗位の描写に出てきた「マンコ一帯」という言葉が面白すぎる。聞いたことないけど確かにそうだな、と。 主人子・ルイが、私はきっとアマを愛していたんだな、と気づいたのは彼がいなくなってから。無気力でいつ死んでもいいやくらいに思いながらも、なんとなく生きてきたのはなぜなのか。アマが死んだ今、身体もどんど...続きを読むん痩せて細り、あんなに固執してたスプリットタンにも意味を見出せなくなってしまったのはなぜなのか。 彼を殺したかもしれない男と今は一緒にいる。 ルイの背中には二人が身体に彫っていた龍と麒麟がいて、瞳を入れて命を宿らせる。そうして生きていく。
身体改造の表現は痛々しいけど、若さと儚さに凶暴さが滲む良い作品だった。本の短さもあって疾走感持って読めた。
大好きで手元に置いて何回も読み返している。生きたさと死にたさ、表社会から楽園追放を喰らったような居心地の悪さを抱える主人公が、二人の男に出会い不可逆の肉体改造を施したり、セックスしてみたり酒飲んだりご飯食べてみたり、そういう中で自分の体の輪郭を必死で確かめている感じが悲愴で可憐で、二人の男たちも重度...続きを読むのサディストだったり癇癪持ちだったりするし主人公を欲の捌け口にしているように見える場面はあるけど、愛そうともしていて、それが身勝手にも見えるし、愛おしくも見えて好きよ
学生時代に映画版を見て影響を受けたと思われる子達がこぞって舌ピアスを開けていたな〜、と懐かしくなったけど当該作品を観たことが無かったのでこちらの原作で挑戦。 主人公・ルイの独白のような語りでストーリが進行する。時折強いワードと感情表現が出てくるのが等身大の彼女を現しているようでリアリティさを増して...続きを読むいる。 流されやすいようで、嫌なことは嫌と言い切るし自分の気持ちに素直でいるところが私も見習いたいくらいルイに好感を持った。 とにかく無駄がない洗練された作品。短めのボリューム感だけどミステリ的要素もあって思考を咀嚼する楽しさすら感じられる。
学生時代に映画を観て、数年越しにやっと原作を読んだ。おもしろかった。原作を読むとより一層、映画版むちゃくちゃよかったなあとも思った。シバさん、アマが原作で読んだイメージまんま。初見が映画だったことも手伝っているのかもしれないけれど。この本がデビュー作ってところに更なる魅力を感じる。デビュー作らしい、...続きを読む力というか。文字でぶん殴られてるというか。いやあ、金原ひとみさん好きだ。
再読とはむかしと今とで、心を持っていかれた場面、目をそむけたくなる場面が変わったことに気づいて、ああ、人生を歩んできたなと思える行為である。私は本書を、その自分の成長具合を測る作品としていて、20代のときに何回か読んでいる。(正直なところ、そこには、芥川賞を受賞した作品を理解できないと私は人間ではな...続きを読むいのではという引け目もあったように思う。)30代で読んだのは今回で初めてだ。残念ながら20代のときに読んだ感想が見当たらなかったが、当時は「痛み」がどうのと言っていた気がする。しかし年齢を重ねて今回思ったのは、主人公が「不安定から安定への道」へ行こうとしているな、ということだった。 主人公は、付き合っている男(アマ)を愛しているとも気付けない19歳のルイ。アマの本名も家族構成も知らないまま関係を深めていくのだけど、アマの死後、シバさんとは名前から知っていって初めていたってまともな関係を築き始める。 上記のところに今回は心が向かった。20代のときに感じた、作品全体に通底した「痛み」は何も感じなかった。さすがに舌ピアスを2Gから00Gに変えたときは、いてぇ~と思ったが、一時的な感想だ。前回読んでから10年以上が経ち、人生は痛みそのものだと感じて、鈍感になったのかもしれない。 今回感想を書くにあたり、芥川賞受賞後の金原ひとみ自身のインタビューを読んだ。そこでは彼女がこのように言っていて驚いた。「当時は舌ピアスをやりたくていろいろ調べていたけど、痛そうだから小説にやらせたところもある。」。 読者は読者でこのように自分の成長深化として小説を使うが、小説家は小説家で、小説にそんな使い方があるのかと驚いた。 私は小説に、感情移入を求めているのを知ったのもこの本からだったかもしれない。 また何年後かに読んで今度は何に自分の心が動いたのかを知りたいと思う。 ----------- 30代で私が感じたテーマ【不安定から安定へ】
虚無感
後半は怒涛の展開でした。 なんというか、なんともいえない気持ちです 面白かったです
#エモい #深い #ダーク
すきです
この作品を読んでどんな感情を抱くのが正しいのかはわからないけれど、多分正解はなあと思っていて。ただ心は揺さぶられて、私の語彙では表現できない嫌な気持ちを残していきます。それでもこの作品は好きで、何故か好きで。小説を読んでは映画を観て、映画を観ては小説を読み。繰り返してしまいます。 ただひとつ言えるの...続きを読むは、人によってはかなり苦手な作品かもしれない
#癒やされる
この本を書いた時、作者の金原ひとみは19歳というのが驚き。 買ったのが、私も19か20歳かそのへんだったと思うけど、「すごくヤバい作品である」とは聞いていたので、BOOKOFFでたまたま見つけたときドキドキした。 本当にヤバかったらすぐ捨てるか売るかするつもりだったけど、なんやかんやで10年も大切...続きを読むに持っている。 とにかく物理的に痛い本なので、賛否をわける。 「好きな作品です」と言い切れないけど、求心力がすごくて、何回も読んだし、映画も見た。 そのたびに、血の味とか、鈍痛とかをありありと文章で感じる。 ルイもアマもシバさんも、人として色々歪んでいる部分があって、軽蔑しながら読むけど、なぜか責める気になれないというか……。 「愛情をうまく取り扱いできなかった人たち」という感情が残り、切ない気持ちで毎回読み終える。
龍に麒麟にと盛りだくさんだった。 龍のタトゥーを持つアマと知り合い、ストリップタン、タトゥーに興味を持ち始めたルイ。舌にピアスをあけてもらおうと訪れた彫り師、シバにも興味を持ち関係を持つ。 アマとルイとシバ、一言で言えば三角関係な話ですが、全体的にとても痛々しい。なのにアマに対するルイもルイに対...続きを読むするアマも、シバも優しい。ピアスをあけたり、タトゥーを掘ったりと読んでいて痛みを感じるほどなのに、登場人物はとても優しい。 ルイだけが反抗期の少女のようですが、そこもまたいい。お互いの背景やプロフィール情報がほとんど出てこないのもとても味わい深くて、何度も読みたくなります。ただ、痛い。
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