【感想・ネタバレ】蛇にピアスのレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月08日

若干二十歳でこれほどの作品を上梓できるとは恐れ入る。
痛みを感じることで生きていることを感じる主人公。
スプリットタンをしている男性に出会い、舌にピアスをし、そして刺青を彫る・・性と暴力、痛みと愛、サディズムと生、絶妙に練りこまれた作品。文句なしの満点です。

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Posted by ブクログ 2019年05月01日

凄いと感じる本を読むと、イライラするようになってきた。どういう心境の変化だろうか。
主人公の生きる場所と環境は、所謂アブノーマルなものだが、人生に対する閉塞感は、その要素を皆が普遍的に持っているものではないだろうか。終盤、主人公が自身の生に現実味を感じられなくなっていくあたりから、小説の描写方法とし...続きを読むて、無駄なものがカットされていく。突然、場所が移動し会話が始まる。主人公の時間感覚が、小説の文章の中に宿っている。読んでいる自分も、主人公と同じように、アマにイライラし、シバさんに興奮し、そしてよく分からないという感情を抱いていた。

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Posted by ブクログ 2019年02月17日

個人的にすごく好きになった一冊。
世界観がすごく好き。
スプリットタンとか刺青とか殺人とか全然無縁な世界だけど、主人公の感情、行動がなんかわかる気がした。現実味がある。

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Posted by ブクログ 2018年12月03日

いつの日か映画化していたのを思い出して古本で購入した一冊。個人的には好きなタイプ。あと、解説が村上龍なのもうれしくなった。自分も一つしかないけどピアスを入れてからなんか自分が変わったようなあの気持ちは感じたことがあるし、大げさに言うと神様に逆らった人体改造にはやはり中毒的なふしぎな何かがあるのかなと...続きを読む改めて思った。本作のせいでタトゥーにも興味が出た(しないけれど)。映画の方も見てみたい。

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Posted by ブクログ 2017年12月18日

受賞時に読んで以来の再読。当時はピンとこなかった作品世界もかなり認識。興味深い世界が広がっていたように思う。これを10代で書いたのはやはりすごいなと思う。まったくわからなかった人たちのことが少しはわかるようになる。そういう作品だったかな。

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Posted by ブクログ 2017年07月01日

今までで一番悲しいと思った。村上龍の解説が好き。言葉は感情を捉えきれない時があって、そういう複雑な感情が物語によって形になってる。何回も読みたい。

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Posted by ブクログ 2016年06月24日

ずっと映画を見たかったのですが、映画をみて、なんだこんなものか。と思うまえに古本屋さんで出会い思わず買いました。
私はこの本によって恋愛に対する価値観が変わりましたし、今まで読んできた本でも五本の指に入るくらいお気に入りです

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Posted by ブクログ 2020年02月12日

意味や理由や痛みを求め続けていたルイが、最終的には全てを受け入れて「大丈夫」と言い聞かせているのはとても感慨深い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月12日

表現が生々しすぎて、読んでいて気持ち悪かった。しかし、どんどん読み進めてしまった。

タトゥーをしている人や耳にたくさんピアスをしている人、耳以外の場所にピアスがある人たちは(私の偏見に過ぎないが)、少し近寄るのが怖かった。でも、ルイみたいに愛する人と同じ気持ちになりたくて、という理由もあるのだと知...続きを読むった。

アマもシバさんも好きな人を殺すことで、自分のものになると思っているのではないか。1つの愛し方と捉えているのではないかと思った。

いつかシバさんとルイが結婚して、そしてシバさんがルイを殺してしまうかもしれないのが心配。でも、もし殺されたとしてもルイは笑ってそう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月14日

中学生のときに一度読んだ本。
スプリットタンと、二人の男の派手な見た目の印象をよく覚えていた。
私はもう26。あのときから10年も時が経っていた。

子どもの笑い声や、家族の幸せなんかから遠ざかったアンダーグラウンドな世界。
そういうのをすごく魅力的に感じる。
痛いのは苦手だけど、相手との繋がりがよ...続きを読むり強くなる気がして、肉体改造をする良さは共感できた。

アマを殺したシバを、ルイがどう思ってるのか、
そしてこのまま二人はいっしょにいるのか、今この瞬間この本が読み終わった人と、飲みながら語りたいと思った。

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Posted by ブクログ 2019年02月10日

ざらついた。すさんだ。そんな感じの読後感。まぁ。有名な本なので、そんなことはわかっているけれど、するりと通り過ぎる本ばかりだとつまらないので、こんなのもたまにはよい。

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Posted by ブクログ 2019年01月19日

主人公の中沢ルイは、「アマ」こと雨田和則という男の、蛇のように二つに割れた舌に魅かれ、彼の紹介で出会った彫師の「シバ」こと柴田キヅキのもとでみずからの舌にピアスを入れます。

ルイはアマと同棲しながらも、彼女に対するサディスティックな欲望をかくそうとしないシバにも身を任せ、彼の手で龍と麒麟の刺青をす...続きを読むることを決意します。ところが、アマがルイに言い寄ってきた男とケンカをして殺してしまうという事件が起こります。アマはルイのもとから失踪し、やがて遺体となって発見されますが、警察から彼についての話をたずねられることになったルイは、アマの死にシバがかかわっているのではないかという疑念をいだきながら、みずからの龍と麒麟に目を入れることでそれらを解き放つことを夢想します。

瀬戸内寂聴が本作について、「あれを読んだら、谷崎潤一郎の『刺青』も霞んで見える」と述べたことはよく知られていると思うのですが、個人的には本作と谷崎の作品を比較する土俵をうまく設定することができません。けっして本作が劣っているという意味ではなく、芥川賞受賞当時19歳だったという著者のみずみずしい感性によってえがききった作品で、別のまなざしのもとで読まれるべき作品なのではないか、という印象を受けました。

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Posted by ブクログ 2018年01月24日

作者が19歳で描いた作品と驚き。芥川賞。

普通に両親がいて普通に育ったという女の子が、ピアスやスプリットタンや刺青に心を掴まれて。

ダークな世界とキツイ話に、私自身の若い頃の気持ちを思い出したりしながら、読んだ。

終わり方はスッキリしなかったけれど、今の若い人たち(に多く見られる)の恋愛観(簡...続きを読む単に付き合ったり別れたり)はこんな感じなのかも。

満たされている生活なのに、愛情なのか何かなのかが足りていない。

これは今の日本のあり方がこうなってしまったのかな…と。

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Posted by ブクログ 2018年01月06日

 よくわからないうちに一気に読み終えてしまった。
 もちろん芥川賞受賞作。
 僕自身のリアルな生活とは、まったくリンクしない世界だし、リンクしたいとも思わない。
 衝撃的であり、刺激的でもあるこの世界は、それでも倫理観とか常識とかそういった事柄とは無縁のレベルで、僕に嫌悪感を抱かせる。
 そ...続きを読むれでも登場する人物(メインは三人だけ)には、退廃的な香りはあまり感じなかった。
 むしろきちんと血肉のある人間に見えてくる(逆説的な意味でなく、文字通りそう見えてくる)。
 理解できない世界、理解できない人間たちなんだけど、理解する必要もないだろう、と思えば気も楽になり、それだけ感じられることも増える。
 そんな読後感。
 予想以上に面白く読めた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年03月02日

 スプリットタン。人体改造。目的のある整形やただのピアスとは違う分、理解しがたい世界。神だけに与えられた特権なら、その特権を冒してみたいと思う人がいても不思議ではないとは思う。
 リストカットをする人は、本当に死にたいわけじゃない。痛みを感じ、血を流し、生きている実感を得たいのだと一般的に解釈されて...続きを読むいる。本作の主人公、ルイも、はじめはそんな気持ちでスプリットタンと刺青に興味を持ち、痛みによって生きている実感を得ようとしたのだろうか(→後でWikipediaで著者について調べたら、リストカットを繰り返していたことが書かれていた)。

 ルイはアマのことが好きだったんだろうか。死んだ時こそ底なしの悲しみに包まれたけれど、愛される安心感が得られればアマでなくてもよかったのでは。アマが人を殺したとわかったとき、変わらず隣にいるアマを見て、髪を染め直して、「大丈夫」と自分に言い聞かせた。シバさんのお香を取り替えて、証拠隠滅を図った後も同じ、シバさんがアマを殺していても、「大丈夫」と言い聞かせた。現実から目を背け、自分の力で立とうとしないルイに、だんだん腹が立ってきた。

 読んでから時間が経つほど、不思議な魔力に取り憑かれていく。ルイの言動の一つ一つに、思いを巡らせてしまう。
 第130回芥川龍之介賞受賞作。村上龍に似てるなーと思ったら、解説は村上龍、芥川賞に推したのも彼だというので納得。

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Posted by ブクログ 2017年07月30日

とても衝撃的な作品で物語に強く引き込まれました。

刺青やピアス等、表現がとても生々しかったです。

小説が生きていて、本に血が流れているという印象を持ちました。

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Posted by ブクログ 2017年07月16日

表現がうまいなと。私とは小説で語られる世界はとても離れてるんだけども、ルイの一つ一つの言動には、感情の強弱や浮き沈みを感じることができた。

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Posted by ブクログ 2015年06月12日

いきなり ぶっ飛んだ話に惹きこまれ、最後まで一気に読んでしまった。
スプリットタンは知っていて、ぜっったいに生まれ変わってもしないだろうという次元の話だったので新鮮だった。
主人公の気持ちは共感が所々あった。でも、最終的に何が言いたかったのかはっきりせず 少しもやもや感がある、

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Posted by ブクログ 2015年05月04日

短い小説でさらっと読んでしまったが、しっかりと心に残るものだった。
自分自身は全く不良で無かったので、実感が沸かないところもあったけれど、主人公の心のすきまや揺らぎみたいなものはとても良く分かるような気がした。その後、この子はどうなってしまうのかということが非常に気になってしまった。

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Posted by ブクログ 2020年04月11日

登場人物の背景とか事柄に対する社会的価値観とかそんなんが含まれてなくてそれが主観感を強くしてる。こんな日常や価値観から離れてる人けど理解できる人は、きっといろんな感情の揺さぶりが起こる気がする。身体改造、刺青、性行動に対して、これが自己存在の確認なんだとか、そんなことを思ってしまうと、この作品を陳腐...続きを読むなものにしてしまう。この作品は、このまま飲み込むのがいいし、わからないもやもやしたじくじくした感じも閉じ込めるのがいい気がする。

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