あらすじ
「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出した―。その男アマと同棲しながらサディストの彫り師シバとも関係をもつルイ。彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望。今を生きる者たちの生の本質を鮮烈に描き、すばる文学賞と芥川賞を受賞した、金原ひとみの衝撃のデビュー作。
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Posted by ブクログ
直接的なエロ描写より、ストーリーの描かれ切れていないところを妄想するのが楽しかった。
前半は人体改造のドキドキ、後半はサスペンス的なドキドキで、あっという間に読めた。
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二十歳そこそこの金原ひとみさんが、「痛みはある種の快楽になり得る」という感覚を、ここまで躊躇なく作品に落とし込んだことに衝撃を受けた。
ピアス、刺青、暴力、セックス。退廃的な要素が並ぶ一方で、その描写にはどこか淡々とした現実味がある。特殊な世界を覗いているというよりも、実際にどこかにいるであろう若者たちの日常を、そのまま切り取って見せられているような臨場感があった。
特に印象に残ったのは、刺青が完成した後、ルイがどこか生気を失ってしまうことだ。
完成したものよりも、完成へ向かって変化している途中にこそ美しさがある。ルイにとって刺青を彫る痛みは、単なる苦痛ではなく、自分の身体が変化していること、そして自分が生きていることを実感するためのものでもあったのではないかと思う。
だからこそ、刺青が完成した瞬間に訪れたのは達成感ではなく、空白だったのかもしれない。
痛みが快楽になり、変化が生の実感になる。
二十歳そこそこの作家が、そんな危うくも人間的な感覚を秘めることなく描き切った。その感性に、何よりも圧倒された。
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騎乗位の描写に出てきた「マンコ一帯」という言葉が面白すぎる。聞いたことないけど確かにそうだな、と。
主人子・ルイが、私はきっとアマを愛していたんだな、と気づいたのは彼がいなくなってから。無気力でいつ死んでもいいやくらいに思いながらも、なんとなく生きてきたのはなぜなのか。アマが死んだ今、身体もどんどん痩せて細り、あんなに固執してたスプリットタンにも意味を見出せなくなってしまったのはなぜなのか。
彼を殺したかもしれない男と今は一緒にいる。
ルイの背中には二人が身体に彫っていた龍と麒麟がいて、瞳を入れて命を宿らせる。そうすることで生きていく。
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なぜかすごく引き込まれて、一気に読み終えてしまった。
19歳って、大人になり始めているけど、まだ幼さがあって、大人と子供の狭間に立たされる苦しい時期だと思う。
その中で大人びているようなアマに出会い、身体改造に興味を持ち始め、さらに大人なシゲさんとも出会う。でもアマは実際歳下で、大人びている訳ではなかった。ルイはアマの本名、年齢、勤務先など、基本的な情報を知らなかった。表面的なところを知ることをすっ飛ばしたからこそ、アマの本質的な部分を知り、徐々に知らないうちに愛していったのではないか。
一方で、19歳らへんの時にしか分からない闇みたいな部分の描写がすごかったが、最終的に何を伝えたい一冊なのかいまいち理解しきれなかった。もう一回読んだらもう少し理解が深まりそう。
映画化もされているみたいなので、映画も見てみようかなって思った。
追記:ルイは、龍と麒麟を合わせた刺青を入れる。龍は、アマが入れていたもの、麒麟はシバさんが入れていたものと似ているものを入れた。ルイは、飛んで行かないように目を入れないでとお願いして入れてもらった。けど、刺青を入れてから、生きる気力を失ってしまう。これは、背中に彫った龍のアマと麒麟のシバさんが呪っているほどにルイの中で大きすぎる存在になっていることなのではないか。最後に目を入れてもらったのは、龍と麒麟に飛んで行ってもらって、やっとアマとシバさんから解放されて自分の人生を生きていきたいという意志の現れなのではないか。
Posted by ブクログ
大好きで手元に置いて何回も読み返している。生きたさと死にたさ、昼間の明るい社会から楽園追放を喰らったような居心地の悪さを抱えるルイが、アマとシバさんという二人のマッドな男に出会い不可逆の肉体改造を施してみたり、セックスしてみたり酒飲んだりたまにご飯食べてみたり、そういう破滅的な営みの中で自分の体の輪郭を必死で確かめている感じが悲愴で可憐で。二人の男たちも、重度のサディストだったり癇癪持ちだったりするし主人公を欲の捌け口にしているように見える場面はあるけど、それでもルイを愛そうともしていて、それが身勝手にも見えるし、愛おしくも見えて好き。アマにもらったチンピラの歯(愛の証)を砕いて飲み込むシーンと、私の中に川ができたの、のシーンが特に好き。アマの死の真実は明かされないけど、ルイはアマを殺したかもしれないシバさんを庇おうとし始めていて、そういう現金で短絡的で馬鹿なところが愛おしいなーと思う。
すきです
この作品を読んでどんな感情を抱くのが正しいのかはわからないけれど、多分正解はなあと思っていて。ただ心は揺さぶられて、私の語彙では表現できない嫌な気持ちを残していきます。それでもこの作品は好きで、何故か好きで。小説を読んでは映画を観て、映画を観ては小説を読み。繰り返してしまいます。
ただひとつ言えるのは、人によってはかなり苦手な作品かもしれない
Posted by ブクログ
刺青、ピアス、アブノーマルな身体的体験を通じて、普通に生活していれば、恐らく一生変わらないはずの物を、自ら進んで変えるルイ。10代後半の方向感は定まらないが現状を変えてみたいという心境を丹念に綴る一冊でした。
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今更ながら読ませてもらったら、想像を遥かに超えて凄かった、としか言えない読後感だった。本編だけで114ページしかないのに、これだけの薄さに色んなことが詰まってて、考えさせられました。
金原さんの作品はヤブノナカしかまだ読んだことが無かったのですが、その時は言葉の鋭さが凄くて、私にはまだ本当の意味で理解出来ないなと思いましたが、この作品はなんと言うか、大人であり、子供であり、残酷であり、優しさのある、感情移入させられるくせに、どこか遠い所の話しのような気もして、凄く揺さぶられました。しかも最後は読者に委ねるというか、想像に任せる感じで終わらせてて、タイトルもそのままのようで、でもオシャレにも感じてしまいました。語彙力なくて申し訳ないが、とにかくこれがデビュー作で、19歳で書いたのが信じられない!
Posted by ブクログ
ミステリではなく純文学を読んでみよう。そうだ芥川賞だ。というノリで読みました。
映画も見たことがなかったため完全初見です。とても好きな作品でした。
このような人たちも世の中にはいるよなって感じました。
最後の「大丈夫」というのは何が大丈夫なのか。どこが大丈夫なのか。といろいろ考えさせてくれる作品です。読後のモヤモヤした、どれにも分類できない気持ちが特徴的です。
Posted by ブクログ
なんだああーこれなかなかおぉしろかったね
いい感じのえろすとたなとすがうまあく融合していて
すんごいわけわかrsん感情になった
けっきょくあんなに死にたがっていた主人公も彼氏の死をもっても死ぬことができなかったってことでいいのかな最後の歯を砕いて自分で飲んだことでアマを吸収して次のステージにいこうとしたのかね
けっこうおもろかった三時間くらいでよみおわた
はじめていちんちで本よんだよこれから解説みよ
Posted by ブクログ
この本を書いた時、作者の金原ひとみは19歳というのが驚き。
買ったのが、私も19か20歳かそのへんだったと思うけど、「すごくヤバい作品である」とは聞いていたので、BOOKOFFでたまたま見つけたときドキドキした。
本当にヤバかったらすぐ捨てるか売るかするつもりだったけど、なんやかんやで10年も大切に持っている。
とにかく物理的に痛い本なので、賛否をわける。
「好きな作品です」と言い切れないけど、求心力がすごくて、何回も読んだし、映画も見た。
そのたびに、血の味とか、鈍痛とかをありありと文章で感じる。
ルイもアマもシバさんも、人として色々歪んでいる部分があって、軽蔑しながら読むけど、なぜか責める気になれないというか……。
「愛情をうまく取り扱いできなかった人たち」という感情が残り、切ない気持ちで毎回読み終える。
Posted by ブクログ
龍に麒麟にと盛りだくさんだった。
龍のタトゥーを持つアマと知り合い、ストリップタン、タトゥーに興味を持ち始めたルイ。舌にピアスをあけてもらおうと訪れた彫り師、シバにも興味を持ち関係を持つ。
アマとルイとシバ、一言で言えば三角関係な話ですが、全体的にとても痛々しい。なのにアマに対するルイもルイに対するアマも、シバも優しい。ピアスをあけたり、タトゥーを掘ったりと読んでいて痛みを感じるほどなのに、登場人物はとても優しい。
ルイだけが反抗期の少女のようですが、そこもまたいい。お互いの背景やプロフィール情報がほとんど出てこないのもとても味わい深くて、何度も読みたくなります。ただ、痛い。
Posted by ブクログ
正直なところ、読んでいてずっと苦しかった。
身体改造や暴力の描写が痛いのはもちろんだが、それ以上に登場人物たちの抱える空虚さや孤独、自己破壊衝動が生々しく伝わってきて、読者である自分まで傷ついていくような感覚があった。まるで登場人物たちの神経と直結させられているかのようで、途中で読むのをやめることすらできなかった。むしろ一気に読み切らなければ、その重苦しい空気に飲み込まれてしまいそうだった。
読んでいる最中は、ふと村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を思い出した。どちらも退廃や虚無を描いた作品だが、『蛇にピアス』はより直接的に人間の痛みを流し込んでくる。そこには救いも希望もなく、最後まで苦しさが付きまとった。それでも、この作品が傑作であることは認めざるを得ない。
好きか嫌いかで言えば、おそらく好きではない。二度と読みたくないと思う。しかし、その圧倒的な熱量と生々しさ、若者たちの危うい生を描き切った表現力には目を見張るものがあった。読後に残ったのは感動ではなく疲労感だったが、それほどまでに読者の心を揺さぶる力を持った作品だった。
「傑作だと思うけれど、二度と読みたくない。」
それが今の率直な感想。
Posted by ブクログ
難しい小説、であったのだろうと思う。
正確には、そうであろうと思うことで自分を納得させようとしているのかもしれない。
それは、僕が昨晩39.1程の熱を出し、あるいはなにかのウイルスに犯されながらも寝付けない夜に暇を持て余すために読み始め、読み終えたのが原因かもしれない。
物語としては抽象性を保ったまま一人称で進んで行く小説だった。
主人公、ルイはアマという青年と出会ってから生活を共にすることになる。
アマはスプリットタンであり、背中には刺青を刺しているような青年である。
ルイはアマに対して愛情とも言えないような親密性を持ち、そこにはある種退廃に浸るような生活を繰り返すことになる。
アマと歩くと周りの人は道を開けるし、自分にぶつかる子供は言葉を失って絶句してしまう。
それは、自分が持つキャラクターをある意味正確に理解させないために、アンダーグラウンドというキャラクターを自分に押し付けるような行為だと感じる。
ルイは自分の中にスプリットタンと、刺青を実現させることで、自分の中に社会とは断裂させられる安寧を探していたのかもしれない。
早くそれにしがみつくことで自分の中にあるアマへの信頼を探したかったのかもしれない。
しかし、それは曖昧であり、ルイにも分からない。
これは村上龍の解説でも言われていることだが、この小説では嘘がなく、それはほかの優れた小説と同じように、それでいて曖昧さを孕んでいるのである。
ルイは時々、バイトに出る。
そこでは、ウィッグを付け、正常を装い、正常な人間と関わり、正常にお金を貰う。
しかし、正常であることを異常と思い、自分をやはり、そちら側ではないとパッケージ化するのである。
それはやはり、社会と距離を感じる人々が明示的な何かを手に入れて退廃的に暮らしていくことなのだろうか。
最終的に、ルイはアマを殺したかもしれない、シバと暮らし生活をすることになる。
シバに目を入れてもらいアマを解放してあげる事、それでも自分の中に歯を砕き入れることで蓄えることを儀式的に行う。
結局はシバを蓄えるということはやはり自分の中に何か生活をするための指針を蓄えることであるのかもしれないが、それでいてもやはりルイは死ぬことを選ぶことはしないのである。
人は正確に自分を理解して前に全身をすることはできないのかもしれないが、それでも我々は前か、横か、後ろに歩きながら変わっていくのであろう、と思う。
追記
そういえば、最近影響や文脈、哲学の端にあるものを語らなくなったような気もする。
それはどうしてだろうか?
やはり理解するだけの活力や気力というのは時期によって違うし、自分の中に蓄えている知識や言葉もどんどんとこぼれ落ちていってしまうからだろうか。
それはもちろん文脈も同じで、そこにある繋がりや考え方の筋もこぼれ落ちて言っているのだろうか。
まあ、とにかく、それが、つまり変化が、できるだけいいものであればいいなま思う。
Posted by ブクログ
映画を随分昔に見てからやっと原作を読めた。
生々しく痛々しい描写に目を背けたくなるところもあったが、ページ数も少なめでテンポ良く読むことができた。全てがどうでも良くなったり、何かアングラな場所にいってメチャメチャになりたいな、みたいな気持ちを抱えたことがあるのでルイに共感を覚えました
Posted by ブクログ
心の一部を掴まれて、互いに離れられなくするような乱暴な人間関係、依存とも言える主人公たちの破滅を見て、反対にいい人間関係とは何か?を立ち返るきっかけになった本だった
世の中には、こういう接し方しか知らない人がいるよなとも思え、悲しくなった。
主人公がいきなり痩せていることを、指摘されるシーンは、リアルな感じがして驚いた。
Posted by ブクログ
蛇にピアス 蜷川幸雄監督の映画での吉高さんと重なりあらためて読むと映像が浮かんで過激さが伝わってきました。芥川賞、綿矢さんの蹴りたい背中と同時受賞で若さが凄く勢いを感じます。
いつまでも読み続けられる小説ですね。
Posted by ブクログ
オーディブル読書。
何を伝えたいのかは分からなかった。
今の自分には全く知らない世界。住む世界が違うってやつ。
いろんな男と寝ているルイ。
痛みで生を実感している。
アマは、普段はとっても温厚だけど、暴力性を秘めていて本質が分からない。
一番分からないのは、シバさんか。
すっごいSだっていうのは分かるけど、アマを殺したのはシバさん? なんで?
ルイにアマを殺したのは自分だと知ったときの反応を見たかったとか?
もし本当にシバさんがアマを殺してたら、いつかは警察に捕まるよね。あんなに証拠が出てきてるし……。
うーん、分からん。
でも、シバさん目線のストーリーも見てみたい。
興味があるって、生きるには大事なこと。
生きたいと思わなくなった人の活力を戻すには、どうしたらいいのか。
ルイが言ってた、死ぬくらいなら抱かれるのか、抱かれるくらいなら死ぬのか。どっちが健康的なのか。それはもう、その人の信念というか、プライドの問題だよなぁ。
なんのために生きてるとか、生きなきゃいけないとか、そういうことじゃない気がする。
Posted by ブクログ
アバンギャルドな若者の青春物語という点で、村上龍の系譜にあるのは明らかだけど、『限りなく透明に近いブルー』より狭い範囲の物語だなと感じた。主に3人の関係性が描かれる。
いちばん賛否が分かれるのはラストのルイ描き方が、「深みにハマったことに気づいてない」のか「新しく前に進むことへの象徴」なのかというところだと思う。
僕は後者だと思うけど、ボロボロになって殺されたアマと、それをやったのがシバさんだということにに対してそんなに受け入れられるのか…?と思う。
警察にバレたみたいな話も、全部ルイを手に入れたい、かつアマを殺したいシバさんの嘘の可能性もあると思ったけど、それだと殺人的な三角関係に巻き込まれたアマがストーリーのために消費されたみたいでなにか忍びない。
けどルイが最後に“真っ黒な暗い場所にいたかった”ところから“朝の光が眩しい”というところには確実に変化がある。この作品では他者の存在が殺す・殺される、S・M、身体的に傷つける・傷つけられる、食べる・食べられるというような形で何回も繰り返し描かれるが、最後アマが残した歯を砕いて飲み込み、アマの象徴である竜と、ある意味シバさんの象徴である麒麟を背中で共存させたルイは、他人を征服したいという欲望を飲み込んだ上で他者と関われるようになったということか?
とすると、それには自分自身のアマを自分の所有物だと思っていたという欲望や、シバさんとのプレイに興奮する自分自身の欲望も含まれるはずで、その清濁飲み込んだ、ある意味普通の人間になる覚悟ができたってことなのかな?でも僕はここまで小説で描かれてるとは思えない。
あと気になるのは、ルイがギャルということを嫌がること、キャラクター描き方が戯画的というか、なんかあえてアバンギャルドってこんな感じだよね、みたいな雰囲気になっていること。
ルイがギャルを嫌がるってところは、街で子供とぶつかって明るい普通の生活なんてクソだみたいに思うところと繋がっている気がする。他者からの評価、王道ルートな価値観みたいなものが信用できなくなってしまっていたルイは、自分自身を痛めつけることでしか生を実感できなくなって、スプリットタンやタトゥーに走るのかな?と思った。
そして前述した“戯画的”である、ということろが、いちばん僕の評価を確定しきれてない部分の大きな理由の一つだと思う。例えばシバさんだったら、ぶっきらぼうで見た目は怖いけど、奥に優しさがあるとか。キャラクターもある意味そのキャラが“いいそうなこと”を言ってるような気もする。作者がこういう作品がいいんだよね?みたいな露悪にあえて走っていて、読者が最後のルイの行動や、突然行われる殺人に対して違和感を覚えて自分の価値観を揺さぶることを目標にしている、ハネケの『ファニーゲーム』、トリアー『ダンサーインザダーク』みたいな作品だとしたら、それはそれで面白いと思う。人は見えてない範囲に説明不可能な衝動や欲望を抱えているみたいな。それなら描写が異様に軽くてキャラクター造形が過剰な感じも説明できるような気がする。
(追記)
他の人の感想とか評価を読んだけど、人間の自分の欲望や求めてることがわからないけど行動している、“意味”より自分の身体が痛んだり変化したりすること自体が置かれていくという点を、この小説の評価できるポイントだとしている人だと言ってる意見もあるが、それだとしたらあまりに形式が普通すぎると思う。
たとえば岡田利規や映画『台風クラブ』では、主人公たちが自分の欲望の存在を分からない、ということが形式への疑いまで発展していて、小説の形式や映画の形式自体がその衝動とかを支えるような構造になっているが、あまりに形式や文体が普通すぎるから、通常のストーリーものとしてどういう意味なのかとか象徴しているのかという読みにブレる。その内容と形式の乖離が、この作品のゴリッとした読後感に繋がっていると感じた。
『限りなく透明に近いブルー』の方が、その通常の小説という形式そのものへの疑いがあると感じた。
Posted by ブクログ
終わり方がよくわからなかったけど、これを理解できる日がいつかくるのかなと思った。
非日常すぎるし、何より時代を感じた。
ルイがなんでも足を踏み入れていくから若さだなと思ったけど、若くてもできないよ!!
終始危うい雰囲気で、安定を求める私には理解できない境地でした。でも、何故か惹かれるシーンもあった。
短いしめちゃくちゃ読みやすいから息抜きにはなる。あとピアス開けたくなる。
Posted by ブクログ
多感な時期、自分自身の感情を自分でも理解しきれずに、どうやって生きるのが正解なのかがわからない不安定な気持ちが伝わってくる作品でした
終わり方が少し物足りなかったけど、人物それぞれに個性があり興味深く読めました
金原ひとみさんの他の作品も読んでみたいと思います
映画も観てみたいと思います
Posted by ブクログ
主人公が痛々しい…
どうやってもしんどい方向に進んでいくし、全員が善人じゃなく完全な悪と言うわけでもないというか。どこか外れている人たちだから嫌な方向へ現実が狂ってしまう。その場その場で生じた感情、考えが本当である以上、こうなってしまうのも避けられないのだろうなっていうのが苦しい
Posted by ブクログ
知らない世界のことすぎて共感はできなかったが、すごく引き込まれる文章だった
まだ理解はできないかも(^_^;)
映画化してるらしいしまた機会があったら読みます
Posted by ブクログ
映画を観てからの原作だったので、映画の方が詳しいこともあるんだなと思いました。100ページちょっとの本なので簡潔であまり詳しく書かれていないので想像で楽しむような本でした。
少しタトゥーを入れてみたくなりました。
Posted by ブクログ
文体はとても読みやすかったけど、内容は暴力や痛みで溢れていて、主人公の心の空虚さもありとても重かった。しかし引き込まれるストーリーで一気に読んでしまった。金原さんの他の作品もぜひ読んでみたい。