【感想・ネタバレ】蛇にピアスのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月18日

面白かった。村上龍の解説にも納得。何が大丈夫かわからなくても、大丈夫なことはある。曖昧な表現のままの方が正確なことがある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月13日

醜い美しさ。
内容、表現はかなり衝撃的なもので
結末は今までに読んだ小説の中でもかなり上位に食い込むほど残酷だった。
しかしながら、それでも生き続けるルイ。

ルイの不安定さが常に感じれる小説だった。
何かに縋らないと生きていくことの出来ない彼女に同情と少ない共感が芽生えた。

ルイはシバの犯行に気...続きを読むづき、それでもシバと生きることを決めた。
ここに、残酷さと力強さを感じれた。

そして「限りなく透明に近いブルー」に近いものを感じ取れた。

P28
「これも一応、俺の愛の証」

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Posted by ブクログ 2024年01月10日

ギャルにピアスにタトゥーにSM、これでもかというくらい私からはかけ離れた世界なのに、なんでか主人公ルイの気持ちも、2人の男子アマとシバさんの気持ちも、痛い程共感できた。読んでて心が痛かった。私も10代の頃は『生』に何の達成感も感慨もなかったな…って。

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Posted by ブクログ 2023年12月16日

面白さ、恐ろしさ、新鮮さという観点で星5をつけたい。ページをめくるのが怖くて、でも先が知りたくて、久々に読書に没入することができた。
19歳で書いたとは思えない、自分とは違う世界を知っている人の作品だと思った。さっき読み終わったが、どっと疲れを感じている。

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Posted by ブクログ 2023年08月26日

身体改造とか刺青とか出てくるけど至ってストレートな純文学作品。後半は殺人事件を絡めてほんのりミステリーっぽい雰囲気も出してるところが読者の興味を最後まで引っ張り上手い。

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Posted by ブクログ 2023年07月08日

痛みを知ることと生きるということはとても良く似ているのだと思う。周りよりも生きることに無頓着なように見えていたルイは、痛みを感じることで自分が生きていて存在しているのを実感していて、或る意味誰よりも生に執着していたのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年06月06日

ルイと同じ年齢の19歳で読めて良かった。

痛々しいピアスとスプリットタン。
物凄く人間の「生」を最後まで感じ、途中何故か
泣いてしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月11日

私と登場人物達がそれぞれ過ごす生活に距離がある為に咀嚼しきれない文章がいくつかあったのが本当にもどかしかったです。村上瀧さんの解説がこの作品の魅力を浮き上がらせているなと思います。ルイ自身にも著者にも理解できない感情を文にするその才能にぞわっとしました。

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購入済み

虚無感

2023年05月03日

後半は怒涛の展開でした。
なんというか、なんともいえない気持ちです
面白かったです

#エモい #深い #ダーク

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購入済み

すきです

og
2023年04月29日

この作品を読んでどんな感情を抱くのが正しいのかはわからないけれど、多分正解はなあと思っていて。ただ心は揺さぶられて、私の語彙では表現できない嫌な気持ちを残していきます。それでもこの作品は好きで、何故か好きで。小説を読んでは映画を観て、映画を観ては小説を読み。繰り返してしまいます。
ただひとつ言えるの...続きを読むは、人によってはかなり苦手な作品かもしれない

#癒やされる

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Posted by ブクログ 2022年08月26日

遠い世界の話だな…と読みながら感じました。
でも不思議と嫌ではなく、ふわふわとした感じです。それはきっと主人公があまりにも自分とかけ離れていて、感情移入するのではなく神目線から物語を見ることができたからだと思います。
 
後書きにもあるように、作者自身が主人公の心情を理解しないまま書いたとあり、それ...続きを読むがより神目線で見ることを加速させたのでは無いかなと思います。

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

高校生ぐらいの頃に初めて読んだものを改めて再読。
文章量・文体ともにやっぱり読みやすいです。
割と直接的な表現・描写が多いので苦手な人は途中離脱しそうだなとも思います。

結局スプリットタンは完成しなかったんだっけ?記憶違いか?となりました。

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

こういう右脳優位な書はあまりにも少ない。理性と本能はセットでしょ?矛盾が孕むという真実、それを理詰めで書いたら消えてしまう。この作品は、そのまま瞬間冷凍して保存されている。世の中の全ての物事に対して、真摯だ。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

原作読む前に映画見てたから、セリフの全部が映画版の人たちの表情と音声で流れた。見る前に読んでたらもっと衝撃大きかったんだろうなあ。

もう一回映画も見たくなった。
ラストはアマ思い出して泣きそうになっちゃった…

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Posted by ブクログ 2024年02月01日

発売当時に読んだが、只々つまらなく本当に読んだのかと思うぐらい内容も覚えてなかった。

今改めて読んでみるとこんなに面白く刺激的な作品だったとは全く気付かなかった。

年齢なのか人生経験なのか読んだ時の心理状態なのか。

内容は兎も角この筆力と言うか表現力は凄いの一言。

改めて作者の凄さを思い知ら...続きを読むされた作品。

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Posted by ブクログ 2024年01月11日

懐かしくてつい手に取ってました。確か芥川賞受賞作。
大変センセーショナルな作品です。当時、時代のせいかも知れませんが、読んでいても何となく当たり前の様な感覚で読み進めたのを覚えています。作中の若者たちと同年代だったからでしょうか。しかし、今読んだらまー大変。こんなにも狂気で卑猥な感じでしたっけ??
...続きを読む強く印象に残り、忘れないストーリーです。内容は薄いですけど。でも、好きなんですよ。こういうのも。

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Posted by ブクログ 2023年11月16日

昔映画をちょろっと見たことあるけどきちんと見たことないし、本屋でたまたま目に止まったから買ってみた
若者がアンダーグラウンドの世界に興味を持って色々身体改造を行っていく

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Posted by ブクログ 2023年11月15日

若いが故の痛々しさみたいのが、文章になるとより伝わるのではないだろうか。
私は今22歳で、彼らの痛みや陶酔に共感も出来れば、俯瞰して痛いなぁ青いなぁと思うこともある。
巻末の解説にも書いてあったが、この特有の痛々しさみたいの、大人になっても忘れないでいたいな。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

吸い込まれるように没頭した。いつも本を読み終わったら何か感想を、と考えるけど、この作品には「良かった」しか出てこなくて自分に驚いた。
アマ、キュートで純粋に狂っていて、かなり好きな登場人物でした。

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Posted by ブクログ 2023年08月13日

全くの未知の世界に吸い込まれる様にはめていかれるもの凄い小説。想像するとかなりグロい画像が浮かび上がってえずきそうになる。でもそれ程の筆力なんだと思う。

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Posted by ブクログ 2023年07月16日

自分には理解できない感覚の人生を疑似体験できた
理解できないはずなのにスプリットタンにしたい気持ちはわかったような気がする

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月30日

いろん名前の関係性の中でも、恋人との関係性は最も曖昧であると思う

名前のついた関係性のなかでも恋人との関係は最も曖昧であると思う。その関係性に何が起こっても、誰が関係しても、それの当事者同士の感情以外に影響するものがないから、内容の深さに関わらず関係性が希薄であっても成立する。舌拡張と刺青はルイと...続きを読むアマの互いの関係性のためのはっきりした証のかわりで、生い立ちや年齢などより大事だった。シバはSMの関係を初対面のルイに提示する程には関係性をはっきりさせるタイプの人間で、シバには二人とも刺されて切られる側でどっちも受け身にみえたからバランスが悪いと言ったのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2022年10月16日

すごい本だった
しばらく他の本がやけに綺麗すぎるように感じて読めなくなるくらい

眠れなくなるくらいずっとヒリヒリしていて、圧倒的に暴力的で絶望的、不穏とか陰鬱とはまた違う

不思議だった
終始救いがない展開には変わりがないのに、終盤になるとなぜか生きるための話、陽の印象を受ける
これでしか生きられ...続きを読むないし、生きることにしがみつくわけでもなく、痛みとともにその瞬間をわからないまま受け入れる、みたいな

終わり方が唐突 でも実際に犯人が誰とかこのあとどうやって生きてくのかとか2人の関係性を明らかにするとかそういうのは意味ないというか必要がないんだなと思う

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Posted by ブクログ 2024年02月07日

なんちゅーもんを映画化してんのって感じた。
でも、映画化でもしてなかったら手にとることもしなかった作品だろう。観てないが。

いつの間にか、ある種の「巧い」作品ばかりを選んでしまっていたのかもしれない。

19歳の少女の小説。症状ともいえる心情に共感したか、といえば全くそうではない。分かった作品では...続きを読むない。理解が及ばない。

それでも、忘れていた感覚を取り戻せた。読書体験は善い悪いでも、理解出来る出来ないでもない。
ただ感じたかどうかだと。

感じた。


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Posted by ブクログ 2024年01月12日

貪るように読んだ。異常な愛と依存。好きな人を趣味にするのは良くないね、余裕がないと人はダメになります。

「手に入れると言う事は、自分の物であると言う事が当たり前なると言う事。手に入れる前の興奮や欲求はもうそこにはない。」
人に好かれると言うことは当たり前なようだけど全くそんなことはなくて、人を所有...続きを読む物のように扱うのは大変烏滸がましいよ。

「人の形を変えるのは、神だけに与えられた特権」

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Posted by ブクログ 2023年09月28日

身体的痛みを伴う主題に反してとにかく読み易く流れるような文章で飽きさせない。人物描写が巧みで、そこにいるかのような息遣いを感じる。特に、アマ。寂しい。

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Posted by ブクログ 2023年08月05日

タイトルは舌にピアス穴をあけて蛇のように分かれた形にするスプリットタンから。恋人の影響でそれを始めた少女の、形にならない若さゆえの苦悩や衝動を描いた作品。

アブノーマルでバイオレンスな素材を用いることで、ビビットに彼女らのはらむ危うさを表現しているのだけれど、結局それに頼っただけとも言えるのではな...続きを読むいかと。

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Posted by ブクログ 2023年02月15日

衝動で不可逆な何かをしたことのある人ほど感じ取れるものが多い話かと思った。自分はそういうものを経ていないまま成人したけれど、それでも面白さは感じられた。と思う。

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Posted by ブクログ 2023年01月20日

何年も前に読んだ。SとM。まだ当時中学生だった私には刺激が強く、ただ東京って怖いところなんだなと思ったの覚えてる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月06日

凄い作品だな、と思った。
SMや身体改造などをテーマに、主人公のルイを取り巻く人間模様を描いた作品。中々に過激なシーンが多かったけれど、結局ルイは何を思っていたのか読み手に委ねられていた。色々な意味で衝撃を受けました。

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Posted by ブクログ 2022年10月14日

耳たぶに一つの穴すら開けたことのない私にはファンタジーの世界だった ぼんやり死がちらつくような無気力は私が知っているのとは違くて、希死念慮といったら一括りになってしまうけどそこで生きている人たちのそこで生まれる感情と初めて対峙したような気持ち 

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Posted by ブクログ 2022年10月12日

主人公とは年齢は一緒だが、序盤から自分とは遠い世界の物語であると気付き読み進めていったため、同情や共感は抱く事が無かったが、主人公の一見理解し難いような大胆な行動も謎にすんなり受け入れられた。
刺青を入れることに対して「外見で判断されることを望んでいる。陽が差さない場所がこの世にないのなら自分自身を...続きを読む影にしてしまう方法はないかと模索している」という心情であることを知った時にはなるほどと自然に思えた。

「何も信じられない。何も感じられない。私が生きていることを実感出来るのは、痛みを感じている時だけだ。」そう思いながら生きていた主人公のルイが恋人のアマの死の後、シバさんと一緒に過ごしていったのか、それとも麒麟と龍の刺青に目を入れたことで麒麟(シバ)龍(アマ)から去り、1人で生きていったのかとても気になる。

読後に出会いと別れ、愛と苦しみ、全てを飲み込んで自分探しを繰り返すのが人生という事をこの作品は伝えたかったのではないかという他の人のレビューを読み、物凄くしっくりきた。

冒頭では遠い世界の話だと感じながら読み進めていたと述べたが、ルイがピアスや刺青に魅入られていた事こそ、ルイにとって生を感じる行為であり、唯一の自己表現であったことに気づき、ルイ同様に生きる意味を見失ってしまう事が漠然とながらあることから、遠い世界の様で足を踏み入れる可能性のある世界であって表裏一体的であるなと読みおえてから感じた。読後の方が読んでいる時の何倍も頭を使わされた。

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