【感想・ネタバレ】蛇にピアスのレビュー

あらすじ

「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出した―。その男アマと同棲しながらサディストの彫り師シバとも関係をもつルイ。彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく。痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望。今を生きる者たちの生の本質を鮮烈に描き、すばる文学賞と芥川賞を受賞した、金原ひとみの衝撃のデビュー作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜかすごく引き込まれて、一気に読み終えてしまった。
19歳って、大人になり始めているけど、まだ幼さがあって、大人と子供の狭間に立たされる苦しい時期だと思う。
その中で大人びているようなアマに出会い、身体改造に興味を持ち始め、さらに大人なシゲさんとも出会う。でもアマは実際歳下で、大人びている訳ではなかった。ルイはアマの本名、年齢、勤務先など、基本的な情報を知らなかった。表面的なところを知ることをすっ飛ばしたからこそ、アマの本質的な部分を知り、徐々に知らないうちに愛していったのではないか。
一方で、19歳らへんの時にしか分からない闇みたいな部分の描写がすごかったが、最終的に何を伝えたい一冊なのかいまいち理解しきれなかった。もう一回読んだらもう少し理解が深まりそう。
映画化もされているみたいなので、映画も見てみようかなって思った。

追記:ルイは、龍と麒麟を合わせた刺青を入れる。龍は、アマが入れていたもの、麒麟はシバさんが入れていたものと似ているものを入れた。ルイは、飛んで行かないように目を入れないでとお願いして入れてもらった。けど、刺青を入れてから、生きる気力を失ってしまう。これは、背中に彫った龍のアマと麒麟のシバさんが呪っているほどにルイの中で大きすぎる存在になっていることなのではないか。最後に目を入れてもらったのは、龍と麒麟に飛んで行ってもらって、やっとアマとシバさんから解放されて自分の人生を生きていきたいという意志の現れなのではないか。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きで手元に置いて何回も読み返している。生きたさと死にたさ、昼間の明るい社会から楽園追放を喰らったような居心地の悪さを抱えるルイが、アマとシバさんという二人のマッドな男に出会い不可逆の肉体改造を施してみたり、セックスしてみたり酒飲んだりたまにご飯食べてみたり、そういう破滅的な営みの中で自分の体の輪郭を必死で確かめている感じが悲愴で可憐で。二人の男たちも、重度のサディストだったり癇癪持ちだったりするし主人公を欲の捌け口にしているように見える場面はあるけど、それでもルイを愛そうともしていて、それが身勝手にも見えるし、愛おしくも見えて好き。アマにもらったチンピラの歯(愛の証)を砕いて飲み込むシーンと、私の中に川ができたの、のシーンが特に好き。アマの死の真実は明かされないけど、ルイはアマを殺したかもしれないシバさんを庇おうとし始めていて、そういう現金で短絡的で馬鹿なところが愛おしいなーと思う。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ほんとに知らない世界や感情を覗かせてくれる。この世界の例えば歌舞伎町とかにありそうな暗部。ストーリーも短めだしいつもと違う刺激を受けるにはちょうどいい。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすいし物語も面白かったけど特段好きではなかった。
でもこの長さでこういう落ちぶれ方を垣間見ることができたのは良かった。
シバさんに対しては、生きる意思に傾倒しようと思ったからこそ、無意識的に恨まなくなったのかな。

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2026年03月03日

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