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Posted by ブクログ
鈴木忠平『嫌われた監督』の落合博満からの加藤弘士『砂まみれの名将』の野村克也と来て今度は『正しすぎた人』、それは広岡達朗です。最近のネットでの阿部慎之助辞任につてのコメントが「老害」として炎上したので存命を確認した名前ですが、1978年にヤクルトを球団創立29年目にして初めてセ・リーグ優勝、そして日本一にした監督です。それでも2019年の球団50周年記念イベントに呼ばれなかった男でもあります。現在94歳。おっ!著者の長谷川晶一って知ってるぞ!『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』『極貧球団 波瀾の福岡ライオンズ』読んでました。『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた』『プロ野球バカ本 まったく役に立たないブックレビュー! 』も「野球バカ」炸裂で面白かったのを覚えています。しかし彼の本当に愛しているのはスワローズ。セ・リーグで唯一ペナントを獲ったことのない球団が突然優勝した「1978年のヤクルトスワローズ」を「1978年の広岡達朗」としてオーラルヒストリーを書きする記した労作です。柳沢健の『1976年のアントニオ猪木』に通じる特異点イヤーの記録です。コロナ禍もあって電話での取材の積み重ね、それは耳が遠くなり記憶が薄れゆく老人への向き合いを心折れずに続けた著者の「スワローズ愛」と「野球バカ」がなければ成し遂げられなかった仕事です。この本が出たことで広岡は通説に抗う立場を残せたと思います。『正しすぎた人』、この書名は最初は揶揄に感じたのですが、読み終えてからは賞賛に思えました。なにより過去より今を見ている94歳、すごいです。「あの頃の私は説明が出来なかった…(中略)…今ならばそんな反省がある」言えないよ!
Posted by ブクログ
野球そのものにそんなに興味ないのだが、昔のちょっと知ってる名前があるとやっぱり読んでみたくなる。知ってると言ったって、進め!パイレーツか、がんばれ!!タブチくん!!でくらいしか知らない。なので、本の中で出て来る、川上哲治氏への複雑な思いなんぞ、全くわからない。
もう90歳越えて、ちょっと認知症やばい、約束してきたけど会えへんのとちゃうか、と言うところから始まる。なんじゃこれはと思ったのだが。
ヤクルトの初優勝の年を中心に、広岡氏にインタビューを進め、周辺の人の言葉も合わせて広岡達朗という人物を浮かび上がらせていく。
硬骨漢のサムライ。
そんな言葉が浮かんだ。
正しいことを正しいやり方で正しく続ければ必ず結果になる。
まさに正論をゴリゴリ押してくる。目的は勝利であって、監督と選手の関係であって、それ以外は些末である。そんな監督だったみたい。
だがそのやり方がうまくいくのは、チャンスと人生が無限にあることが前提な気がするし、全く認めていないという野村克也監督とは正逆のやり方なんだろう。少なくとも、タイガースでは全くうまくいかなかったんじゃないかと思うけど。
ぼくが子供のころはジャイアンツV9で圧倒的で、その後でヤクルトが優勝したのは覚えているが、あれが初優勝やったんか。
認知云々ていうちょっと失礼な展開が要るのかと思っていたら、最後の一章のためだったのか。なるほど。
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