松井今朝子の作品一覧
「松井今朝子」の「吉原手引草」「歌舞伎の中の日本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松井今朝子」の「吉原手引草」「歌舞伎の中の日本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
オーディブルで聴きました。
木挽町の仇討ちを読んでこの本を思い出し、数年前に聞いたのを再度。(木挽町よりかなり好き。)初回も驚いたけれど、全貌がわかってから聴き直すと、いろんなことの裏がとれてさらに感動、感心。
映像化したらヒット確実と思うけど、されていないのは、映像化すると勝手にストーリーを変えられたりするから、松井氏がOK出さないのかなと思った。
外見や頭の良さはもちろん、ちょっとやそっとの努力ではトップになれない世界で、お職に登りつめ、思いを果たした彼女の執念に圧倒される。
最後のタネ明かしも秀逸。是非映像化してほしい。葛城は柴咲コウの若い時のイメージが浮かんでました。今なら誰だろ
江戸時代後期、お寺の御斎の精進料理がメインの福田屋の倅善四郎が、店を将軍家斉が御成をするほどの名料理屋「八百善」へと発展させる物語。
出てくる料理やその素材の描写も美味しそうだが、善四郎自身も卓越した料理人でもあり、客はその時代の文人墨客が名を連ね、その時代の文化を堪能することができたと思う。
一杯一両二分で有名なお茶漬けの逸話も出てくる。
Posted by ブクログ
前にもこんな構成の本読んだんだけど思い出せない。登場人物がすべて読者=主人公に語り掛けてくるような感じで主人公のセリフをすべて対面の登場人物が
「え?あんたはそんな風ににみえないよ、だって?言ってくれるじゃねーか!」
みたいな感じでそれが自然な流れなので違和感がなくテンポよく読める。また、タイトルにも手引と書かれているように全く吉原を知らない人間がこの本を読めば通風を気取れるくらいに詳しくなれる。つい、ああ、ちょっと行ってくるかってなる。もちろん花魁相手にするような甲斐性はない笑
吉原に関する役職が順に登場し、その会話の流れから失踪した名うての花魁の失踪事件の核が見えてくる。またここにも時代小
Posted by ブクログ
松井今朝子による、第137回直木賞受賞作。
十年に一度、五丁目一と謳われた、吉原・舞鶴屋の花魁、葛城。
全盛を誇り、また身請けも間近だった葛城が、ある日、忽然と姿を消した。
いったい何が起きたのか。
物語は葛城を取り巻く幾人もの証言からなる。
引手茶屋の内儀、舞鶴屋の見世番、番頭、番頭新造、葛城と枕を交わした男たち、遣手、舞鶴屋の主人、床廻し、幇間、女芸者、船頭、女衒、葛城を身請けするはずだった男、葛城の上得意。
彼らは葛城の思い出とともに、自らがなぜ廓にいて、どのような役割を果たしているのかも語る。耳慣れぬ仕事もあるが、無理なくその内実がわかる。同時に、異なる視点から映し出された廓が立体