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Posted by ブクログ 2023年06月22日
松井今朝子による、第137回直木賞受賞作。
十年に一度、五丁目一と謳われた、吉原・舞鶴屋の花魁、葛城。
全盛を誇り、また身請けも間近だった葛城が、ある日、忽然と姿を消した。
いったい何が起きたのか。
物語は葛城を取り巻く幾人もの証言からなる。
引手茶屋の内儀、舞鶴屋の見世番、番頭、番頭新造、葛城...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月20日
物凄い面白かった
数年に一度レベルの本!
大好きだった
主役は全く出てこず
周りの登場人物から 本当に少しずつ少しずつ輪郭が浮かび上がっていく様は見事で
楽しく楽しくて一気に読んでしまった
もともと 吉原ネタが大好きだが
男女の性や業みたいなものまで
とにかく豊かに彩られ
素晴らしかっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月23日
失踪した花魁・葛城のことを、吉原の内外で尋ね歩く男を通して、葛城というミステリアスで気高い女性の半生が語られる。と同時に、失踪事件の影に隠されたもう一つの物語が徐々に浮かび上がってくるという仕掛け。
読み終わってみたら、人情ものだったな~としみじみ感動した。
遊郭の仕組みも分かりやすく説明されており...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月22日
Audibleで。ちょっとびっくりしたおもしろさ。
吉原の人々に話を聞いて回りながら、かつらぎ花魁の事件の真相に迫っていくという体裁。事件の解決させるミステリーもおもしろかったが、吉原の風習や江戸の人々の考え、カルチャーなどが差し込まれるところが、二度おいしい感じ。
かつらぎ花魁のあっぱれな生きざ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月08日
落語でよく聞く言葉が字で書いてあり、うんちくものになっていた。
ミステリとしての欠点、語り口の変わり映えのなさを指摘する意見もあるみたいだけど、楽しく読めた。
新聞小説で筆者を知り、まずは賞を取ったものだから面白いだろうと手にした。別のも読んでみたい。
映画化されたら誰が葛城になれるだろうかと...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月14日
これは、直木賞とかそういう付加価値を抜きにしても、十分に楽しめる作品だった。やっぱり自分は、こういう色んな視線からひとつの事件を見た、的なストーリーテリングが好きだな、という思いを新たにした次第。中心となる花魁や、主人公たる聞き手が、実際には物語中に登場せず、周りの評判などからその姿を浮かび上がらせ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月23日
おもしろい。
インタビュー形式っていうのが面白い。インタビュアーの人のセリフは全然なくて、相手のセリフのみで形成されているんだけど、違和感は全くない。遊郭の専門的なことも、セリフの中ですんなりと説明できていて、難しくないしスラスラと読める。中で働いている人はもちろん、遊郭へ通っていた人や、関わってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月15日
吉原一の花魁が惹き起こしたある事件を、戯作者が関係者に聞きまわり、次第に真相が明らかになっていくという話です。
手引草という題名からもわかるとおり、読み進むうちに吉原と言う特異で絢爛な世界が徐々に浮かびあがり、そこに暮らす人々の営みが手に取るようにわかるようになります。
時代ミステリーとし...続きを読む
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