吉原手引草

吉原手引草

小説・文芸
721円 (税込)

3pt

廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇っていたまさにそのとき、忽然と姿を消した。一体何が起こったのか? 失踪事件の謎を追いながら、吉原のすがたを鮮やかに描き出した、時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    歴史・時代 / 歴史・時代小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • タイトル
    :
    吉原手引草
  • タイトルID
    :
    116758
  • ページ数
    :
    326ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年04月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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吉原手引草 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    オーディブルで聴きました。
    木挽町の仇討ちを読んでこの本を思い出し、数年前に聞いたのを再度。(木挽町よりかなり好き。)初回も驚いたけれど、全貌がわかってから聴き直すと、いろんなことの裏がとれてさらに感動、感心。

    映像化したらヒット確実と思うけど、されていないのは、映像化すると勝手にストーリーを変えられたりするから、松井氏がOK出さないのかなと思った。

    外見や頭の良さはもちろん、ちょっとやそっとの努力ではトップになれない世界で、お職に登りつめ、思いを果たした彼女の執念に圧倒される。

    最後のタネ明かしも秀逸。是非映像化してほしい。葛城は柴咲コウの若い時のイメージが浮かんでました。今なら誰だろう。。

    1
    2025年03月10日

    Posted by ブクログ

    お見事!
    その一言で全てが言い表せる傑作。
    たしか宮部みゆきの「理由」のような構成?で、江戸吉原廓で起きた事件の関係者の証言で成り立つ小説だが、だんだん真相に迫っていき、最後、結末を読み終えた時には、一度も現れていない花魁葛城が、ほくそ笑んでいる姿が目に浮かんだ。
    吉原のシステム、当時の雰囲気を知る上でも、とても参考になり、葛城の逞しさが、なにか勇気をくれた一冊だった。よくぞ直木賞を与えたと、珍しく納得の受賞作だった。

    0
    2026年03月06日

    Posted by ブクログ

    読者はやがて、「遊里は一から十までウソの拵えものだが、その拵えものが、自分を拵え上げた現実に一矢むくいる」という、その現場に立ち合うことになる。ウソで世界の筋目を正すというのだから、痛快である。
    ──第百三十七回直木賞選評 井上ひさし

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    手引草の名前よろしく吉原に関するさまざまなことを初心者でもわかるように説明されてるだけでなく、ある事件を追って数珠つながりのように話者が代わり、だんだん点と点がつながって半沢直樹になったのは非常におもしろかった。結末や真相が気になるから、次々と読み進めてしまった。

    四角い卵と女の誠はない吉原だから、すべての人物が果たして真実を語っているのか。黒澤明の羅生門のような側面もありつつ、いろいろと想像を掻き立てられるのも好み。考察がてら、また忘れた頃に読み返したくなる作品。

    0
    2024年11月22日

    Posted by ブクログ

    松井今朝子による、第137回直木賞受賞作。

    十年に一度、五丁目一と謳われた、吉原・舞鶴屋の花魁、葛城。
    全盛を誇り、また身請けも間近だった葛城が、ある日、忽然と姿を消した。
    いったい何が起きたのか。

    物語は葛城を取り巻く幾人もの証言からなる。
    引手茶屋の内儀、舞鶴屋の見世番、番頭、番頭新造、葛城と枕を交わした男たち、遣手、舞鶴屋の主人、床廻し、幇間、女芸者、船頭、女衒、葛城を身請けするはずだった男、葛城の上得意。
    彼らは葛城の思い出とともに、自らがなぜ廓にいて、どのような役割を果たしているのかも語る。耳慣れぬ仕事もあるが、無理なくその内実がわかる。同時に、異なる視点から映し出された廓が立体的に立ち上がるという巧みな構成である。
    読み手は廓というある種の異世界の奥へと自然に誘われる。もちろん、葛城の謎の奥底へも。

    葛城は不思議な花魁である。
    廓に来たのは13、4のころで、花魁になるために仕込むには年を取り過ぎていた。そこから誰もが驚くような稼ぎ頭になった。
    容貌は美しく、怜悧で床あしらいもうまい。頑固で子供のように負けず嫌いな一面も見せれば、相手の懐にすっと入り込み、心を捉えてしまう人たらしな面もある。
    だが、それだけではない。葛城の心の奥には、底知れぬ「闇」がある。
    その闇に、あるいは人は魅入られてしまうのかもしれない。

    聞き手はさまざまな語り手の元を回る。次第に事件の全貌が見えてくる。
    あれやこれやと聞き回っていた聞き手とは誰だったのか。
    証言者が最後に見た葛城の表情に息をのむ。

    消えた葛城の後ろ姿が、物語の余韻とともに鮮やかに脳裏に焼き付けられる。


    *『木挽町のあだ討ち』を読んでいて思い出しました。
    複数の人物が、ある人物について語る。その人物はある事件のかなめであり、謎を抱えている。多くの人々の証言が、その人物の人となりとともに、芝居小屋なり廓なりといった小さな社会を多面的に描き出す。さらには意表を突く背後の真相。・・・といった点で、構造としてはよく似た2作だと思います。
    『吉原手引草』は昔読んでおもしろかった覚えはあったのですが、レビューを書いていませんでした。よい機会なので読み直してみました。

    0
    2023年06月22日

    Posted by ブクログ

    物凄い面白かった

    数年に一度レベルの本!

    大好きだった

    主役は全く出てこず

    周りの登場人物から 本当に少しずつ少しずつ輪郭が浮かび上がっていく様は見事で

    楽しく楽しくて一気に読んでしまった

    もともと 吉原ネタが大好きだが
    男女の性や業みたいなものまで
    とにかく豊かに彩られ

    素晴らしかった

    話の筋も表現方法も最高!
    登場人物が多いのに
    とてもバライティーに富んでた

    とても良かった

    0
    2022年08月20日

    Posted by ブクログ

    失踪した花魁・葛城のことを、吉原の内外で尋ね歩く男を通して、葛城というミステリアスで気高い女性の半生が語られる。と同時に、失踪事件の影に隠されたもう一つの物語が徐々に浮かび上がってくるという仕掛け。
    読み終わってみたら、人情ものだったな~としみじみ感動した。
    遊郭の仕組みも分かりやすく説明されており、興味深かった。

    0
    2022年07月23日

    Posted by ブクログ

    Audibleで。ちょっとびっくりしたおもしろさ。

    吉原の人々に話を聞いて回りながら、かつらぎ花魁の事件の真相に迫っていくという体裁。事件の解決させるミステリーもおもしろかったが、吉原の風習や江戸の人々の考え、カルチャーなどが差し込まれるところが、二度おいしい感じ。
    かつらぎ花魁のあっぱれな生きざまに、3度おいしい。
    かつらぎおいらんを助ける周りの人々の情に、4度おいしい。

    0
    2021年01月22日

    Posted by ブクログ

    落語でよく聞く言葉が字で書いてあり、うんちくものになっていた。

    ミステリとしての欠点、語り口の変わり映えのなさを指摘する意見もあるみたいだけど、楽しく読めた。

    新聞小説で筆者を知り、まずは賞を取ったものだから面白いだろうと手にした。別のも読んでみたい。

    映画化されたら誰が葛城になれるだろうかと想像した。浮かぶほど俳優を知らないことがわかった。

    0
    2018年12月08日

    Posted by ブクログ

    おもしろい。
    インタビュー形式っていうのが面白い。インタビュアーの人のセリフは全然なくて、相手のセリフのみで形成されているんだけど、違和感は全くない。遊郭の専門的なことも、セリフの中ですんなりと説明できていて、難しくないしスラスラと読める。中で働いている人はもちろん、遊郭へ通っていた人や、関わっている人…など、いろんな視点での遊郭を感じれて新鮮だった。
    行方不明の花魁自身も出てきたらもっとよかったのになぁ。それと、事件の真相は分かるものの、彼女がどこへ行ったのか語られていないのが、腑に落ちなかった。
    でも、とっても面白いので迷っている方はぜひ。

    0
    2020年01月23日

吉原手引草 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    歴史・時代 / 歴史・時代小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • タイトル
    :
    吉原手引草
  • タイトルID
    :
    116758
  • ページ数
    :
    326ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年04月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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