吉原手引草

吉原手引草

721円 (税込)

3pt

廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇っていたまさにそのとき、忽然と姿を消した。一体何が起こったのか? 失踪事件の謎を追いながら、吉原のすがたを鮮やかに描き出した、時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。

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吉原手引草 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月22日

    松井今朝子による、第137回直木賞受賞作。

    十年に一度、五丁目一と謳われた、吉原・舞鶴屋の花魁、葛城。
    全盛を誇り、また身請けも間近だった葛城が、ある日、忽然と姿を消した。
    いったい何が起きたのか。

    物語は葛城を取り巻く幾人もの証言からなる。
    引手茶屋の内儀、舞鶴屋の見世番、番頭、番頭新造、葛城...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月20日

    物凄い面白かった

    数年に一度レベルの本!

    大好きだった

    主役は全く出てこず

    周りの登場人物から 本当に少しずつ少しずつ輪郭が浮かび上がっていく様は見事で

    楽しく楽しくて一気に読んでしまった

    もともと 吉原ネタが大好きだが
    男女の性や業みたいなものまで
    とにかく豊かに彩られ

    素晴らしかっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月23日

    失踪した花魁・葛城のことを、吉原の内外で尋ね歩く男を通して、葛城というミステリアスで気高い女性の半生が語られる。と同時に、失踪事件の影に隠されたもう一つの物語が徐々に浮かび上がってくるという仕掛け。
    読み終わってみたら、人情ものだったな~としみじみ感動した。
    遊郭の仕組みも分かりやすく説明されており...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月22日

    Audibleで。ちょっとびっくりしたおもしろさ。

    吉原の人々に話を聞いて回りながら、かつらぎ花魁の事件の真相に迫っていくという体裁。事件の解決させるミステリーもおもしろかったが、吉原の風習や江戸の人々の考え、カルチャーなどが差し込まれるところが、二度おいしい感じ。
    かつらぎ花魁のあっぱれな生きざ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月08日

    落語でよく聞く言葉が字で書いてあり、うんちくものになっていた。

    ミステリとしての欠点、語り口の変わり映えのなさを指摘する意見もあるみたいだけど、楽しく読めた。

    新聞小説で筆者を知り、まずは賞を取ったものだから面白いだろうと手にした。別のも読んでみたい。

    映画化されたら誰が葛城になれるだろうかと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月14日

    これは、直木賞とかそういう付加価値を抜きにしても、十分に楽しめる作品だった。やっぱり自分は、こういう色んな視線からひとつの事件を見た、的なストーリーテリングが好きだな、という思いを新たにした次第。中心となる花魁や、主人公たる聞き手が、実際には物語中に登場せず、周りの評判などからその姿を浮かび上がらせ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年09月15日

    詳細や個人的な感想文はいらない。もう凄いの一言。とにかく読書家も読書に興味が無い方も読んでみてください。そうそう出会えない日本文学最高峰の快作です。最後に改めて…はぁ凄かった!!!

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    Posted by ブクログ 2020年01月23日

    おもしろい。
    インタビュー形式っていうのが面白い。インタビュアーの人のセリフは全然なくて、相手のセリフのみで形成されているんだけど、違和感は全くない。遊郭の専門的なことも、セリフの中ですんなりと説明できていて、難しくないしスラスラと読める。中で働いている人はもちろん、遊郭へ通っていた人や、関わってい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月15日

     吉原一の花魁が惹き起こしたある事件を、戯作者が関係者に聞きまわり、次第に真相が明らかになっていくという話です。

     手引草という題名からもわかるとおり、読み進むうちに吉原と言う特異で絢爛な世界が徐々に浮かびあがり、そこに暮らす人々の営みが手に取るようにわかるようになります。

     時代ミステリーとし...続きを読む

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    購入済み

    優れた構成

    2023年09月18日

    主役 ヒロインの葛城花魁には最後まで語らせずに、周辺人物の証言で話を構成してゆくという、なかなかに凝った構成を取っている。話が進むに連れて段々と真相が明らかになってくる というクレッシェンドな話の進め方は大筋でいいのだが、途中やや中だるみ冗長なところが見受けられた。逆にエピローグ解決編がやや短すぎる...続きを読む

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