一場の夢と消え

一場の夢と消え

2,400円 (税込)

12pt

3.7

『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、
数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門。
創作に生涯を賭した感動の物語。

越前の武家に生まれた杉森信盛は浪人をして、京に上っていた。
後の大劇作家は京の都で魅力的な役者や女たちと出会い、
いつしか芸の道を歩み出すことに。
竹本義太夫や坂田藤十郎との出会いのなかで
浄瑠璃・歌舞伎に作品を提供するようになり大当たりを出すと、
「近松門左衛門」の名が次第に轟きはじめる。
その頃、大坂で世間を賑わせた心中事件が。事件に触発されて筆を走らせ、
『曽根崎心中』という題で幕の開いた舞台は、異例の大入りを見せるのだが……。


書くことの愉悦と苦悩、男女の業、家族の絆、芸能の栄枯盛衰と自らの老いと死――
芸に生きる者たちの境地を克明に描き切った、近松小説の決定版。

絶賛、続々!

〈実〉を緻密に積み上げ、〈虚〉の世界から情を迸らせる。
読みながら、何度もぞくりとした。
本作は、虚実皮膜のギリギリを攻める近松の浄瑠璃と地続きにある。
――平松洋子

生真面目で切なくて、色っぽい。虚と実の間に立ち昇る、
近松の真実(リアル)。圧巻の芸道小説だ。
――朝井まかて

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一場の夢と消え のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    近松門左衛門の無名時代からに加え、京、大阪を舞台に「曽根崎心中」で不動の地位を得ても更に創作活動に励み、「国性爺合戦」で頂きに立った事実を元にした小説。家族とのやりとり、政治的な圧力、艶やかな女性との関わりなど、人間としての近松が面白かった。

    0
    2024年11月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    松井今朝子さんは6冊目かな。今回もおもしろかった。
    近松門左衛門は不勉強で「曽根崎心中」を書いた人くらいしか知らないのが自分の残念なところ。
    でも十分に楽しめたし、読み応えもありました。
    当時の人々の暮らしや政情なども描かれていて、なるほどなあと思うところもあった。
    恵次とのエピソードが妙に楽しかっ

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一場の夢と消え

    著者:松井今朝子
    発行:2024年8月30日
    文藝春秋
    初出:「オール讀物」2023年3・4月号~2024年3・4月号

    もう4年も前になるが、同じ著者による「江戸の夢びらき」という小説で、初代市川團十郎の誕生と、二代目團十郎が一人前になっていく様子が描かれた。史実に基づいたフィク

    0
    2024年09月13日

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