PRIZEープライズー

PRIZEープライズー

2,200円 (税込)

11pt

村山由佳が描く、業界震撼の“作家”小説!

「どうしても直木賞が欲しい……!」

賞(prize)という栄誉を獰猛に追い求める、あるベストセラー作家と彼女を取り巻く人間たちの、破壊的な情熱が迸る衝撃作!

あらすじ

ライトノベルの新人賞でデビューした天羽カインは、3年後には初の一般小説を上梓、その作品で〈本屋大賞〉を受賞。以来、絶え間なくベストセラーを生み出し続け、ドラマ化・映画化作品も多数。誰もが認める大人気作家である。
――しかし彼女には何としてでも手に入れたいものがあった。それは〈直木賞〉という栄誉。
過去に数度、候補作入りするものの、選考委員からは辛口の選評が続いた。別居する夫には軽んじられ、まわりの編集者には「愛」が足りない。私の作品はこんなに素晴らしいのに。いったい何が足りないというの?



『南十字書房』に勤める緒沢千紘は、天羽カインの担当編集者である。学生のころから大ファンで、編集者になってからは必死のアピールのすえカインの担当となった。〈直木賞〉が欲しいとのたまうカインに振り回されつつも、彼女の情熱に応えるべく、自らのすべてを懸けてカインに没頭するようになってゆき――。



一方『文藝春秋』のカイン担当、「オール讀物」編集長の石田三成は当惑していた。文春から出す新作を「絶対に候補作にしろ」とカインに詰め寄られたのだ。そしてその日カインが宿泊するホテルのカードには、手違いで「石田三成」の名前が載っていて……。
果たして天羽カインは直木賞を獲得することができるのか。
あまりのリアリティに業界震撼! 文芸を愛するすべての人に捧げる容赦ない作家小説。

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PRIZEープライズー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人間の怖さが、辛くも理解もできるし多くの人が共感できるのでは、と思った。そんな事ないのかな、逆になんでそこまで、って思うのかな。お仕事に全力を注ぐ系の熱いお話と思いきやそれだけでもなくて、ああそういう終わり?!えー、、、って感じの結末だった。でも意外でもある一方、世の中そんなものかもしれないなと思う

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    YouTubeで色んな作家さんが紹介していて、
    興味を持った作品。
    読書は好きだけど、直木賞とか芥川賞にあんまり興味を持てていなかった。本屋大賞と比べると、ちょっと遠い存在。

    直木賞の選考の過程とか、作家と編集者それぞれの視点で考えていることが細かく書かれていて、直木賞について、少し理解できた。

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    村山由佳さんの作品を読むのは初めて。
    読む前は「直木賞を取りたい!」という単純なエンタメ小説なのかと思っていたけど、予想のつかない展開にどうなるのだろうと引き込まれた。

    作家・出版社・書店員が一冊の本を生み出すまでに注ぐ情熱や葛藤、直木賞の選考方法や出版業界の裏側までが、作家自身の視点から描かれて

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    おもしろすぎた。

    ゾワゾワっとするというか血の気が引く瞬間たまらなかった

    私もサイン会によく行くので天羽カイン先生のサイン会とても気になる、行きたい。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    作家と編集者の姿がリアルすぎるほど描かれているとの評判を聞き、手に取る。
    噂通りのリアリティ、罵倒されているシーンは血の気が引いた。
    同じような職業をしているのもあり、あるあると思いながらページをめくった。
    冒頭からお仕事小説だと思って読んでいたが、途中からはホラー小説かと思えた。
    死人が出ていれば

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    どうしても、直木賞が欲しい。栄誉を求める作家カインの恐怖の危機迫る受賞までの 道のり。
    女王様気質のカインと、自分は頼られていると、カインに陶酔する編集者千紘。
    章への執着と、カインへの執着が度を超え、怖いくらいだった。どんなに良い作品を生み出せたとしても、この人が嫌いだ。でも、彼女の執着には、目を

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    「直木賞」を取りたい作家の話なのですが、読書が好きな人が好きな感じの物語です。「直木賞」のために自分の欲に正直で手にする為にどんな事でもするその情熱や強さが魅力的でした。作家の世界を覗くことができた気がしてワクワクしました。小説書いてみたいという気持ちはありますが、巧い文章を書くのは本当に難しそうで

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    すごい話だった…
    1冊の本がどれだけの熱量を持って作られ、私達の手元に届くのか、その過程は興味深く、作家や編集者の並々ならぬ思いの詰まった大切な1冊である事がよく分かった。
    人間のもつ業が交差する後半は常に心がヒリヒリ。
    あぁまさか…の展開にため息が漏れました。
    余韻が凄いです。

    0
    2025年10月31日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。もっと読みたかった。作家さんの世界の話、興味深く読みました。FAXのことは意外だった。

    0
    2025年10月28日

    購入済み

    めちゃくちゃ面白かった

    ポッドキャストで社会学者の富永京子さんが紹介されていて、
    「作家と編集者が距離を縮めると、まあこうなるよね……」とつぶやかれていたのが
    妙に気になって読んでみました。
    村山由佳を読むのは中学生の時以来だったので
    『天使の卵』とか懐かしいな〜とだいぶ軽くてぬるい気持ちで読み始めたのですが
    いやもう、サ

    #ドキドキハラハラ #ドロドロ

    0
    2025年02月27日

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