PRIZEープライズー

小説 16位

PRIZEープライズー

2,200円 (税込)

11pt

村山由佳が描く、業界震撼の“作家”小説!

「どうしても直木賞が欲しい……!」

賞(prize)という栄誉を獰猛に追い求める、あるベストセラー作家と彼女を取り巻く人間たちの、破壊的な情熱が迸る衝撃作!

あらすじ

ライトノベルの新人賞でデビューした天羽カインは、3年後には初の一般小説を上梓、その作品で〈本屋大賞〉を受賞。以来、絶え間なくベストセラーを生み出し続け、ドラマ化・映画化作品も多数。誰もが認める大人気作家である。
――しかし彼女には何としてでも手に入れたいものがあった。それは〈直木賞〉という栄誉。
過去に数度、候補作入りするものの、選考委員からは辛口の選評が続いた。別居する夫には軽んじられ、まわりの編集者には「愛」が足りない。私の作品はこんなに素晴らしいのに。いったい何が足りないというの?



『南十字書房』に勤める緒沢千紘は、天羽カインの担当編集者である。学生のころから大ファンで、編集者になってからは必死のアピールのすえカインの担当となった。〈直木賞〉が欲しいとのたまうカインに振り回されつつも、彼女の情熱に応えるべく、自らのすべてを懸けてカインに没頭するようになってゆき――。



一方『文藝春秋』のカイン担当、「オール讀物」編集長の石田三成は当惑していた。文春から出す新作を「絶対に候補作にしろ」とカインに詰め寄られたのだ。そしてその日カインが宿泊するホテルのカードには、手違いで「石田三成」の名前が載っていて……。
果たして天羽カインは直木賞を獲得することができるのか。
あまりのリアリティに業界震撼! 文芸を愛するすべての人に捧げる容赦ない作家小説。

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PRIZEープライズー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    みなさんのレビューと村山由佳さんのメッセージ動画を拝見して、すごく気になり手に取った。
    箔押しのタイトルがキラキラしていて美しい!
    タイトルの文字にも是非注目して見てほしい。

    ──直木賞が欲しい。
    他のどの賞でもなく、直木が。
    直木賞の受賞を渇望する作家、天羽カインと彼女と伴走する編集者たちの物語

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    先が気になり、空き時間を作っては読み進めました。危ういなー、どうなるかなーとヒヤヒヤしました。このような結末になるとは、想定外でした。これまで知らなかった、直木賞とそれを取り巻く作家、担当編集者、書店、版元について初めて知ることも多く、新たな世界を知り、面白かったです。

    0
    2025年02月12日

    Posted by ブクログ

    直木賞の発表をドキドキして待つのは、読者も一緒だが、最近は予想が外れることも多々。「賞なんて時の運っていうか、所詮は人が選んで決めるもの。作品そのものの値打ちとそれとは、全然別物だと思う」「読者も読む能力必要」自分が面白いと思えば、それでいい。余計なお世話。でも作家も大変。誰だって認められたいか…村

    0
    2025年02月11日

    Posted by ブクログ

    出版の一端に関わる人間として、窺い知れない部分をフィクションでありながら、リアリティを感じさせる筆致に脱帽です

    0
    2025年02月11日

    Posted by ブクログ

     ベストセラー作家・天羽カインの強烈な個性と行き着く先を、固唾を飲んで見守っていました。そして、惜しげもなく語られる出版業界、直木賞選考の逸話や秘話など、とても興味深い読書体験でした。

     異常なまでに直木賞へこだわり渇望する天羽カイン。サイン会では微に入り細に入り準備、お客様へも神対応をし、その後

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    売れてるのに、直木賞がなかなか取れない作家の内面、担当編集者の内面が赤裸々に描かれる。

    めちゃくちゃ面白かった。紫と金色がダサすぎる表紙、天羽カインというダサすぎるペンネーム。それ以外は完璧な小説だった。言葉、人物、そして展開。

    0
    2025年02月05日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃおもしろかった!読書好きには刺さるとおもう。天羽カインの言動は高圧的なことがおおく彼女なりの意思があるんだけど複数の視点(長年の付き合いの編集者とか)から書かれてることでそれぞれの立場や考えがあるから一方的な意見をするのほんとにやめよて自戒

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    何このリアルっ!?この重厚感!?
    ずっとこっち(読んでいる私)が緊張しっぱなしで、フィクションとノンフィクションの間を行き来しているような凄まじい作品でした!!
    実際に裏で繰り広げられている事実は分かりませんが、読者に『想像させること』の深みを知りましたわ。色んな小説を読み漁っていると「説明が足りな

    0
    2025年01月31日

    Posted by ブクログ

    前評判通り、面白かった!
    気分屋で気難しくて頑なな「逆らえない相手」への気遣いの苦しさがわかりすぎて苦しくなった。それだけ描写が巧みということなのだろうけど。
    また、編集者の「自分にしかできない」という意気込みが、思い上がりにつながる人の気持ちもよくわかる。

    0
    2025年02月15日

    Posted by ブクログ

    読み始め、直木賞クレクレモンスター作家が、周囲の人達を困らす話をイメージしていたけれど、作家カインの人物像が変化していくうち、カインを応援したくなってきた。
    カインの理念には、読者のために、という考えが常にある。作品のためにならプライドだってへし折る。
    作家版、岸辺露伴。
    わがままで自己中心的で、友

    0
    2025年02月15日

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