【感想・ネタバレ】PRIZEープライズーのレビュー

あらすじ

村山由佳が描く、業界震撼の“作家”小説!

「どうしても直木賞が欲しい……!」

賞(prize)という栄誉を獰猛に追い求める、あるベストセラー作家と彼女を取り巻く人間たちの、破壊的な情熱が迸る衝撃作!

あらすじ

ライトノベルの新人賞でデビューした天羽カインは、3年後には初の一般小説を上梓、その作品で〈本屋大賞〉を受賞。以来、絶え間なくベストセラーを生み出し続け、ドラマ化・映画化作品も多数。誰もが認める大人気作家である。
――しかし彼女には何としてでも手に入れたいものがあった。それは〈直木賞〉という栄誉。
過去に数度、候補作入りするものの、選考委員からは辛口の選評が続いた。別居する夫には軽んじられ、まわりの編集者には「愛」が足りない。私の作品はこんなに素晴らしいのに。いったい何が足りないというの?



『南十字書房』に勤める緒沢千紘は、天羽カインの担当編集者である。学生のころから大ファンで、編集者になってからは必死のアピールのすえカインの担当となった。〈直木賞〉が欲しいとのたまうカインに振り回されつつも、彼女の情熱に応えるべく、自らのすべてを懸けてカインに没頭するようになってゆき――。



一方『文藝春秋』のカイン担当、「オール讀物」編集長の石田三成は当惑していた。文春から出す新作を「絶対に候補作にしろ」とカインに詰め寄られたのだ。そしてその日カインが宿泊するホテルのカードには、手違いで「石田三成」の名前が載っていて……。
果たして天羽カインは直木賞を獲得することができるのか。
あまりのリアリティに業界震撼! 文芸を愛するすべての人に捧げる容赦ない作家小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2026本屋大賞第3位受賞作。

どうしても直木賞が欲しい作家、天羽カインと、その編集者の千紘との物語。

読み進めていく中で、この作家と編集者との距離感が微妙で、ハラハラするような危険な香りが漂ってきそうでドキドキさせられる。またこの距離感が面白いというか何とも言えない。

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2026年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きすぎて、再読。
小説家と編集者の創作の裏側が味わえる小説好きにはたまらない作品。何がなんでも賞が獲りたいという主人公の狂気な思いも焦りも、そして次第になりふり構わないようになっていくあたりも人間らしくて好き。

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2026年08月22日

Posted by ブクログ

ベストセラー作家、なのに賞とは無縁の作家が直木賞を欲してもがく話。
展開が面白く、文章もいいので一気読みした。終盤の展開はドラマチック。
出版業界の舞台裏を見る楽しさもあった。

主人公天羽カインは初版で5万部を刷れる作家。日本の作家の最上位層に属する人だろう。なのに文学賞とは無縁。「無冠の帝王」と呼ばれていることを内心恥ずかしく思っている。エゴが強く、ハラスメント気質なんだけど、作品に対する気持ちはまっすぐなので憎めない、味のあるいいキャラ。自分は好ましく思った。夫に対してだけは弱気になるのがまた妙にリアル。

富は十分にある。あとは権威ある他人からの評価が欲しい。
「欲するだけの評価を受けられないままだと、いつも誰かに嗤われている気がする。わかりやすい値打ちの勲章を手に入れて、嗤った奴らをぎゃふんと言わせてやりたい。そうすれば初めて不安から解消される。」
受賞すれば名前が出るたびに「直木賞作家」と紹介される。芥川賞と並んで日本でもっとも権威ある、認知された文学賞の重さ。

著者も2003年に直木賞を受賞している。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

賞という事、編集者や編集担当者との関係、小説家のプライドなど、大好きな小説の事を色々知ることができた本です。斬新な表紙でしたが、こういう事にも意味があるんだな、と、読み終えた後は、違う視点から見る事ができて幅が広がりました。
小説→賞 が好きな読者にはたまらないですね。

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

作家という職業で「直木賞」は特別なものだと思う。先日、東野圭吾さんの訃報の時に、直木賞受賞時のコメントを聞いて、発表を待つ作家側の気持ちを想像したばかりだった。今度から発表の日に想像するかもなぁ。
作家と編集者の関係って、こういうことなのかと。緊張感のある信頼関係でいいなと思えたけど、自信を持つことで奢りが出てしまい、勘違いに至るのは怖いことだ。境界線がはっきりある仕事で、その線を超えてはいけない。

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

一気読みでした。すごい世界なんですね、リアルが過ぎるwwと思わざる得ないくらい作家、編集者、出版社の関係が騒動通り、それ以上に面白く描かれてありました。拍手!

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2026年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もやもやする。面白くてどんどん読めたけど。何でそんなに賞が欲しいかね。作中の直木賞選考委員の大御所だって取ってないのに。やっぱり子供の時に親から認められなかったからだろうか。これで一皮むけて脱皮しまして成長できたのかな。
ヤバいのは千紘だった。でも、ラストを描くには千紘が必要だった。汝の為すべき事を速やかに為せ、て自分に言ってたのね。ヤバいぜ。それでユダがどうなったか知ってるだろうに。千紘だけ不幸せ行きじゃん。千紘に幸いあれ。

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2026年08月30日

購入済み

めちゃくちゃ面白かった

ポッドキャストで社会学者の富永京子さんが紹介されていて、
「作家と編集者が距離を縮めると、まあこうなるよね……」とつぶやかれていたのが
妙に気になって読んでみました。
村山由佳を読むのは中学生の時以来だったので
『天使の卵』とか懐かしいな〜とだいぶ軽くてぬるい気持ちで読み始めたのですが
いやもう、サービス精神のほとばしりぶりがすごい。
実在の出版社や雑誌、
誰がモデルか分かり易すぎる一部の登場人物、
そしてパンチの効きすぎた小説家・天羽カイン。
読者の下世話な気持ちを満たしつつも
書く者の業の深さを濃厚に描き、
意外といえば意外なラストに着地させる。
すごいものを読んだ!という気持ちです。
やることが他にある時に読んじゃダメですよ……。

#ドキドキハラハラ #ドロドロ

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2025年02月27日

ネタバレ 購入済み

おもしろい

この小説を作る過程で、作者と担当編集者さんでどんな会話が生まれたのか…笑
後半はどんな暗い展開になるのかとヒヤヒヤしたものの、最後はスッキリした形で終わったかな。
市之丞が賞取らなくて良かった笑


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2025年02月22日

Posted by ブクログ

直木賞受賞を切望する天羽カインと彼女を支える編集者の話。
直木賞の選考ってこんな感じなんだーって面白かったし、作者の書いた本に対する情熱がとてもよく分かった。
分かったが故に最後の天羽先生の行動には納得がいったし展開が途中からわかってしまった。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

おもしろかった!文壇のはなし。
どうしても直木賞がほしい天羽カインという作家が主人公。
なかなかくせ強な感じだけど、なんかすごくリアルで
周りの作家たちももしかしてこの人かなー?とか想像したり。編集者も自分の立ち位置を超えてある手出しをしてしまい、それに関しては許されざることだけれど、
人を文章で魅了するのが仕事だから、ある意味心酔させ過ぎたゆえの事件というか…
メンタルが強靭じゃないとできない仕事だなとも思ったりした。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初の村山由佳さん。
作家さんならではの出版社、編集者への描き方がリアルでぐいぐいと引き込まれ、久しぶりの一気読み。
本ができるまでの伴走者でもある編集担当者の苦労や葛藤。
作家に振り回される編集者は大変だなと思いながらも、その編集者に作品を左右される部分がある作家にも苦悩がある。
特にカインが初稿ゲラにをを目を通す場面、かつて校正の勉強をしていたときに、文章に疑問を投げかけるいわゆる「エンピツ」はあくまで作者の書いたものが最優先で細心の注意をはらうように(むやみに入れないこと)と教わったことを思いだし、作家村山さん自身の体験も色濃く反映されているのだろうなと思った。
関わる人との密度が濃い分相性は確かに大事。
カインのファンだった編集千紘との関係は、カインには最初は楽だったのかもしれないが、距離が近づき一線を超えてしまう危うさに終盤は恐ろしさを感じながら頁をめくる手が止まらなかった。


個人的にはカインのキャラクターはあまり好きにはなれず(特に運転手への態度)作中の小説にもあまり心ひかれなかったけれど、この作品に流れる村山さんの作家としての正直な本音や情熱のようなものを感じることができてよかったと思う。
本が世に出るまでの過程や裏側を垣間見ることができるだけでも、本好きには興味深い一冊。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

23章に戦慄する。気をつけて。

いきなりYouTuberの話が出てきて、怖い怖い怖いと自分の第六感が訴える。

カインの苛烈なまでの直木賞への渇望を見てきた読者としては、自ら手放さなければならない惨めさに唸る。

人が一線を越えるとき、視野狭窄に陥っていて、当人は気づかないものだ。おかしいとわかっていたら踏みとどまっている。「イン・ザ・メガチャーチ」もしかり。

最後の最後にもう一波乱あるが、あれは何だと読者に考えさせる展開だった。

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

生み出すこと、認められること、そして認められたいと願うこと。その苦しみを丁寧に切り取った作品。

村山由佳さんの作品は初めて。いつも綺麗な装丁に惹かれつつ手にする機会がなかったが、本屋大賞へのノミネートをきっかけに読んだ。

作品そのものが賞をめぐる物語だからこそ、作家や編集者にとって「賞」がもつ重さが伝わってくる。決まるまでのやり取りにもドキドキした。

同じ作品を世に届けるために協力していても、立場が違えば考え方も違う。その難しさも印象的だった。

一冊の小説の裏側で、こんなにも多くの思いや葛藤が動いているのか。
読み終えて、小説を読めることへの感謝が少し深まった。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

村山由佳先生の描く女性像には何か規則性を感じる。
実直がゆえに思い込みの激しいタイプか、目的のためには修羅にもなるタイプか。今作はそうした2人の女性が、直木賞の受賞を目指して深みにはまっていくというストーリー。実在の大御所作家をモデルにしたと思われる描写も多かったけど、個人的にはその部分はちょっとくどかったように感じた。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あ〜そっち側に行ってしまったか…
というなんとも言えない感じで終わってしまった〜

どうしても直木賞が取りたい天羽カインと心が通じ合ってる担当編集者の千紘
曲者の作家に唯一信頼されてるという承認欲求もわかるし、過去の体験から自分を理解してくれる存在に没頭していくのもわかるけど、なんでそこ踏みとどまれなかったの。
そうすればこれ以上ないバディになれたのに。

でも石田三成に写真を送ったのが千紘だと分かった辺りから危うい感じはあったよね。
藤崎新が嫌なやつだったから、きっちり2人で最高の作品にして見返して欲しかったけど、そうじゃないところが村山由佳さんだなぁと。

作家さんがどれだけ苦労して作品を書いて、編集さんや書店員さんが売ってくれてるか。
また賞に関してはどれだけ厳密に選考されてるかの裏話が見えたので、私は読者として1作1作大切に読みたいと思った。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

美しい物語じゃなくてよかった。
執着、依存、情熱。何かに身を焼くほど執着することに誠実さが付け加えられると痛々しくても情熱に置き換えられるんだなと感じた。作家と編集者のお互い特別な存在だと確かめ合う疑似恋愛みたいな関係性も好きだった。誰かに認められたい、価値を証明したい、そういう気持ちが暴走し周りに憎悪を撒き散らしたとしても、そこには火傷するほどの情熱があった。綺麗には片付けられない承認の欲しさと情熱、人にとって賞賛されることには魔物が棲みついてるとこの小説で感じた。次が気になって一気読み。単なる承認欲求の是非じゃなく、骨格としてそのテーマはありながら、関係者の欲求をこれでもかと曝け出すのには感動した。あと無駄がほんとにない構成で文章自体が読みやすく作品として完成されてる「読み応えとはこのことか」と初めて感じた。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

魂削って書いてるんだもん、そりゃ賞は欲しいに決まってる!
「賞が欲しい」という気持ちをストレートに出すのは少し恥ずかしい。でもそれをストレートに書いてて、グイグイ読ませる。パワハラっぽい描写もあったが、私は許せてしまった。

作家と編集者のバディものが好きなのでそのあたりも楽しめたが、悲しい訣別。ほぼ合作のような蜜月状態ではあったが、最終判断は作家がすべき。なんであんなことしちゃったんだよう。

カインの飲む青いボトルの水、飲んでみたいな〜。TV番組で、村山由佳が、その人の持ち物や選ぶものでその人を描く、と言っていた。あの水もそうなんだ!とさらに飲みたくなった。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

編集者さんの役割や重要性を知ることができて大変面白かった。ブラッシュアップはどこまでが作者の意思か…。

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

作家と編集者との真剣勝負がひしひしと伝わってきました。
直木賞の選考方法と選考基準、そしてその重さもよくわかりました。

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

久しぶりの村山由佳さん。
今まで読んだ作品とかなりイメージが違ってびっくりした。深い。
リアル作家さんが書くと生々しい部分があり、そこは村山さんっぽい。
仕事は仕事としての線引きは必要ですね。

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2026年08月10日

Posted by ブクログ

直木賞を渇望する作家天羽カインと編集の緒沢千紘を描いた作品。

天羽カインの直木賞への執念が凄まじい。
直木賞を熱望するあまり、編集者へのパワハラや先輩作家へ無礼な言動をとってしまう激しさや、賞をとる作品を完成させるべく、編集の緒沢千紘と作品にのめり込んでいく姿が凄まじい。

あの方がモデルと思われる南方さんが語った直木賞の意味については、賞の意義について考えさせられる内容だった。

ひとつの作品が出来上がるまでこんなに作家さんや編集がエネルギーを費やしてくれているのかと思うと、今まで以上に本が好きになったし、もっと大切に作品を読もうと思った。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

作家にとって文学賞がいかに重要であるか、今まで考えた事もなかったので「なるほど、そんなに‥」と思いながら読み進めた。

作家と編集者や出版社との関わりなども興味深く、文学賞を選定する裏側も垣間見えて面白かった。この本の出版社が文藝春秋である事も、多少のフィクションはあっても、内容は概ね間違っていないのだろうという説得力を感じた。

また、登場人物の人物像の描写も巧妙で想像するのが容易く、物語を豊かにしていると感じた。
人間の執着、思い込みや思い上がり、万能感など内側が痛いほど伝わる物語で引き込まれた。
個人的には市之丞が腹立つ。
嫌いなタイプだわー。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラスト1割に向けた前座の9割。

もはや宗教ではと思うほどののめり込み具合と、お互い干渉しない範囲の棲み分けのコントロールは、第三者はわかるけど当の本人はわからんよなと思う。正直読者としては、第三者の口出しいらないと感じるが、社会的には周りが正しかった。

最後の言葉はカインなりのけじめだと思うし、千紘は理解してると思う。全くのバッドエンドではない気もする。

とにかく、これほどまで、prizeは人を狂わすのか

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

冒頭部を読んでいて、小説家である主人公・天羽カインの嫌な人間性をあぶり出すのかと思いきや、そうではなく、読者の期待に応える作品を生み出し、批評家である専門家を唸らせる賞を追い求めた途方もない熱量が描かれていて、見事に裏切られた。
カインと緒沢千紘は単なる作家と編集者との関係性を越えていて、ただただ自分たちが納得する本を創り上げたい車に乗って猛スピードで突っ走っている。
『テセウスは歌う』の最後のラスト二行は話し合って削ったはずだった。しかし編集者の千紘の手によって一行が戻された。カインはこれは自分の作品ではないと焦がれていた直木賞受賞を辞退する。正直な話、その件を読んでそこまで突き詰めるかと唸ってしまう。
良くも悪くも小説家へ対するイメージが一変してしまったが、これほどの凄まじい情熱で描かれるから人の心を打つのだろう。
たまたま今朝ラジオで今回の直木賞受賞作『けんぐぁい』を書かれた朝倉かすみさんのインタビューを聞いた。すでに次作の構想があり、これ以上は語れないと言われる。やはり、物を創る人たちは選ばれた人で違う世界に住んでいるとつくづく思わされる。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

思いの外、インザメガチャーチと通ずるキャラクターがいて2026年本屋大賞にこの2作品がノミネートされてるのも納得。
この主人公が好きすぎる私は絶対的に社会不適合者。

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2026年08月13日

読んでいてどうしても
村山由佳さんご本人を
イメージしてしまう

作家が主役
出版社名や
登場人物の作家もなんとなく
想像できてしまうから
つい現実と勘違いしてしまう
そこが狙いだろうけど
まんまとハマった

作家名の天羽カインと
本名の天野佳代子を使い分けることで、
作家活動とプライベートを
描き分けてるのかな?とは思うが、
佳代子の時もカインなので
まさしく表裏一体という感じ

一読者としては
賞の受賞うんぬんよりも
ストーリーありきであると思う
面白そうと思えば
知らない作家の本も選ぶし
いつも読む作家が毎回当たりとは
限らないことも知ってる

だから狭い世界でキリキリと
している登場人物が痛々しくも感じた
読者のためと言いながら
読者が見えていない気がした

けれどラストの顛末を読んで、
他人から認められたいという
承認欲求だけではなく
自分の仕事に誇りを持って向き合う、
覚悟を持ってやり遂げる、
プライドのようなものを
描きたかったのかなと思った

カインにしろ千紘にしろ
いろんな思惑や人間関係に翻弄されても、
確固としてある自我みたいなものを
貫き通す姿勢に
読後はホッとした

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

audibleにて。

しゅ、主人公がjeakすぎて話が入ってこない!!!!性格が悪すぎるだろ!!!でもなんか楽しく聴けた!!!ふしぎ!!!

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

この本を分類するなら「自戒」だろうなと思った。まず小説を書くということ。ここ数ヶ月で小説を何冊も読み、「もしかして私も書けるかも」なんて軽く思い始めていた。選ばれなければ死の世界で、それは当たり前に労働だった。なんだか少し、知りたくなかった気もするほどに。そしてカインの傍でうまくやるということ。瞬間湯沸かし器タイプの人に私も割と好かれてしまう方だ。笑顔を見せつつも心は怯えていて、でも私だけの特別に優越感も抱く。千紘と自分が重なり過ぎて、物語の顛末も読めてしまい、その時がいつ来るのかとても恐ろしかった。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

本屋大賞ノミネート作ということで手に取ってみた。天羽カインの扱いづらさを想像すると周りの人たちは大変だろうなぁと思いながら読み進めた。千紘が信頼されればされるほど、最後のオチが見えてきて読み進めるのが辛かった。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何人か出てきたけど直木賞に取り憑かれた天羽カインという作家の話。編集の女性と仲良くなって、編集が最後勝手に1行付け足してしまい、直木賞を受賞してしまう。
作家や編集のリアルが書いてあって面白かった

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2026年08月11日

Posted by ブクログ

どうしても直木賞を取りたい作家天羽カインと編集者や出版社になどのやり取りがふんだんに出てくる。取りたい願望で鬼気迫る物言いが天羽カインにはあり、最初は性格悪いなぁと思ったけど編集者や作品への思いがあるからこその鬼気迫る思いなんだと理解しながら堪能した。カインの心情が理解でない部分もあったけど最後はなるほどと言う具合に面白かったです。
村山由佳さんは直木賞を取った方でもあるのでこの物語が書けたんだなあとも思った。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

直木賞や文芸界の裏側が舞台となっており興味深く読んだ。主人公の女性作家やその担当編集者のダークサイドがイヤミスのようなエピソードと共に織り込まれているのも、これまでなかった著者の変化球のようでとても面白かった。ただ、女性作家のパワハラのような言動と担当編集者の闇がどうにも解決されていないような気がしてしまい、消化不良なのが正直なところである。作家という己の中に魔物を飼っている生き物の性はもちろん興味深いが、職業的には会社員である編集者の側にも、組織人としてと、作家という変人と付き合う数奇者としての両方の深淵があるのではないかと思う。自分がサラリーマンであるがゆえに、たくさん登場する千紘や三成や白鳥や佐藤や藤崎といった編集者たちの心の奥底ももっと掘り下げて描いて欲しかった。
主人公カインだけがカタルシスを得ているような気がして編集者たちが気の毒に思えた。

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2026年08月23日

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