• PRIZEープライズー

    読んでいてどうしても
    村山由佳さんご本人を
    イメージしてしまう

    作家が主役
    出版社名や
    登場人物の作家もなんとなく
    想像できてしまうから
    つい現実と勘違いしてしまう
    そこが狙いだろうけど
    まんまとハマった

    作家名の天羽カインと
    本名の天野佳代子を使い分けることで、
    作家活動とプライベートを
    描き分けてるのかな?とは思うが、
    佳代子の時もカインなので
    まさしく表裏一体という感じ

    一読者としては
    賞の受賞うんぬんよりも
    ストーリーありきであると思う
    面白そうと思えば
    知らない作家の本も選ぶし
    いつも読む作家が毎回当たりとは
    限らないことも知ってる

    だから狭い世界でキリキリと
    している登場人

    0
    2025年05月10日
  • 真珠王の娘

    まず分厚い。557ページもあり
    読了できるか?と思い読み始めたが
    ドラマティックな展開の連続に
    夢中になって読んだ。

    これはNetflixでドラマ化希望です。
    資金を投じて映像化してほしい。
    三重県志摩市のミキモト真珠が
    スポンサーで、本物の真珠を贅沢に見せて欲しい。世界的に真珠ブームなので高視聴率とれるはず。

    ひとりの男性を想い続ける純愛物語でもあり、真珠に夢中になるお仕事小説でもあり、いずれは帝国真珠を率いていく成功物語でもあり、いろんな側面で読めると思う。

    展開が早いが、戦時中のおよそ10ヶ月ほどの話だ。第二次世界大戦中に海外から日本がどう見られていたかの視点でも描かれ、とても興味

    0
    2025年03月23日
  • 過怠
    ネタバレ

    「かたい」 という言葉
    初めて聞きました。
    あまり使わない
    まさに過ち怠った医師のミスで
    人生を取り違えられた菜々子の物語

    菜々子は成長し医大生となるが
    母親との関係がしっくりこないことに
    悩んでいた
    韓国からの留学生ジヒョンとの出会いから、
    もしや彼女が取り違えられた片方か
    と気を揉みつつ読んだ

    このストーリーの良いところは
    産んだ母親ではなく
    取り違えられた娘の立場で
    すすんでいくとこだと思う
    母親目線だと
    とかく感情的になりがちだか
    菜々子の自分で解決したい
    実の親に会いたいと行動するところが
    好印象だった
    重たいテーマが軸だが
    友人、恋人関係、学生生活が
    描かれるので読みやすい

    0
    2023年09月03日
  • もっと悪い妻

    短編なのですぐ読めちゃう
    そのせいか少し物足りなかった

    悪い妻というタイトルほど
    悪くないやん
    って思った私は悪い妻なのかもね

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    2023年09月03日
  • ソ連兵へ差し出された娘たち

    タイトルから想像される事実は
    この本にとって前半の部分のみ
    後半は命からがら満州から
    引き揚げてきた女性たちの
    戦後の戦いだ

    新聞で性被害にあった女性の体験談を
    読んだことがあるが
    男性にとっては加害の事実は
    一時のことかもしれないが
    女性にとっては一生続く苦しみ
    だということを知った
    その性差の感覚の違いは
    どうしようもなく大きいのだ

    男たちが口にする
    「減るもんじゃないから」ではなく
    「減るなんて生易しいものではなく
    すり減って消耗して呑み込まれて
    蝕まれて病んでいくもの」だと
    抗議したい

    だから作者が戦後77年もたって
    過去の事実を執拗

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    2023年03月18日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

    あなたが日本人ならば
    この本を読む義務がある

    テレビでもてはやされる
    アニメや漫画、伝統芸能、日本文化
    きれいで便利、平和でいい国
    日本に好んでやってきて
    大金を消費する観光客
    ばかりを優遇する日本ではなく

    身近に暮らして
    日本人がやりたがらない労働をしている外国人を隣人として
    差別せず尊重して大事にしてほしい

    その輪が広がって
    理解のない国をも動かす一助となりますように
    まずは読んで知って欲しい
    教科書にも載せるべき
    そんな一冊です

    されど現実は国の政策よりも
    先に進んでいる
    (というか国の政策が的外れで遅すぎる)
    日本はもはや技能実習生

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    2023年02月12日
  • 老後とピアノ

    稲垣さんと同世代の私
    幼い頃のピアノレッスンの話が
    まさしく私と同じだったので
    共感しながら読んだ

    私も40代の頃
    山下達郎さんのライブを観て感動し、
    音楽をやりたいと
    衝動的に電子ピアノを購入
    だが上手く弾けずに挫折した
    過去あり

    家族からはもう弾かないの?と
    言われながらも仕事や家事が
    忙しいのでリタイアしたらやる!
    と言い訳しつつやってない訳である

    だから稲垣さんのピアノにのめり込む
    様に、
    私のピアノへの思いは生半可だった
    と反省した

    つまづいてもあきらめない
    50過ぎてから始めた
    先人の知恵と工夫をこの本で拝借して
    勇気と希望

    0
    2022年09月24日
  • いのちの停車場
    ネタバレ

    作者が現役医者だけに
    在宅医療の描写がリアル
    医療用語もわかりやすかった

    映画はまだ見てないけど
    映像だとつらいシーンばかりで
    本で読んだ方が良かったかも

    最後の元医者の父が
    安楽死を望むところでは
    自分の死をもって
    娘に医者としての姿を
    教えたのだと思うと
    尊厳死の尊さを感じました

    と同時に最後の一手を下さなかったのは
    娘を思う父としての思いやりだったのだろう

    思い通りの死を迎えられる人は
    幸せなのかもしれませんね

    残された者はどうやっても悔いは残るものですが

    いかに死ぬかは
    いかに生きるか
    それを意識して生きたい

    #泣ける #深い #タメになる

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    2021年09月11日
  • 羊は安らかに草を食み

    「羊は安らかに草を食み」は
    バッハ作曲の
    統治者が優れている地では
    安息と平和が訪れる
    という歌だと知った

    そのタイトルが意味するところを
    読了後に実感する

    宇佐美まことさんは初読みの作家さんでした。なのに没頭して読み、感極まって泣きました。
    宇佐美さんの作品をもっと読みたい、
    出会えて良かったと思える作家さんに
    なりそうです。

    私の母も88歳
    満州引き上げ者です
    当時5歳で弟2人と赤ちゃんだった妹
    両親共に
    生きて日本へ帰れました
    だから今私がここにいられるのです

    益絵とカヨのような壮絶な体験ではなく、恵まれてた方だと思いますが
    終戦当時同

    #泣ける #切ない #感動する

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    2021年08月22日