【感想・ネタバレ】もっと悪い妻のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

夫の言動に悪態を吐く『悪い妻』。どの作品も男女の些細な日常を滑稽に活写している。『武蔵野線』の原田 は若い女に執着。挙句、高速道路を自転車で走る老人を目撃するが…元妻に泣きつく原田、大丈夫か。

0
2023年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろんな夫婦の後日談や現在の夫婦の関係性などを短い内容でまとめられ続きを想像したくなる終わり方だった

0
2024年05月06日

Posted by ブクログ

15分ほどで読み終わる短編集
そんなにみんな悪い人じゃないけどなー。
そういう心の落ち度ってありますよね、
ってカンジ

0
2024年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この著者の作品はちょくちょく読んでいるが、どことなくシニカルで世間を斜めから見ているような作品が多いように思う、本作は6篇の短編でこの著者の短編というのは初めてである、コロナ期のものと思われ、他の女性作家もその頃の短編が多かったように思う、十分取材が出来なかったんだろうか。本作は女性が主人公の物が多いが、何となく恐怖小説のようで、女性は恐ろしいと改めて感じさせられた。

0
2024年02月11日

Posted by ブクログ

どの短編も、冷笑的でシニカルな作者の目線心地よかった。本人達は真剣で真面目でも、側から見たらみっともなくて笑っちゃうのが人生かもな、などと思わされた。

0
2023年11月06日

Posted by ブクログ

悪い妻
「子供が生まれてからは、文字通り戦争のような日々を送っているのに、評判だけは反比例してさがってゆく」子育てを経験して、このことがとてもよくわかる気がした。旦那の仲間から悪く言われ、「悪い妻」に仕立てあげられてしまっていて、気の毒。最後が、中途半端な気がしたのが残念。続きがあればいいのにと思った。

残念
こちらも、続きがあればいいのに、と思った。

オールドボーイズ
亡くなった旦那の上司の奥様が亡くなられ、それについての書いた本を読んで、思い遣りや感慨にふれ、自分は冷たかったと思った亜美。そこからの最後の一文「気に入ってくださった方は、下記に三千円を振込願います」が、最高のオチだと思いました。短編小説の極み。

もっと悪い妻
最高に悪い妻!少しの罪悪感も持っていないところが清々しい。自分は夫も元恋人も好きで、夫への気遣いゼロなのに、新しい子猫を迎えることについては、今飼っている犬が嫌がるから、ヤキモチを焼くからダメ、と娘に言っているところがなんとも言えず面白い。

0
2023年10月15日

Posted by ブクログ

個人的趣向が合うのか、現代にざっくり包丁を入れる桐野さんの計算が至高なのか、一気読みした。
面白い?いやいや、残酷、乾いている、現代「昭和から平成、して令和への変遷」の空気を計算しつくしている文体。
無駄がなく、だれること皆無。

6編の夫婦、取り巻く男女の友達、同僚は個人的に「悪い」とはとは思えない。
それどころか、「いい妻」って何?と自問した。
男が望む?社会が望む?会社組織が望む?島国日本が粛々と培ってきた江戸、明治、大正、昭和の重箱にでも入ったような空気を後生大事にしてきた御仁には、ひゃぁ~~と気も狂わんばかりだろうな。

時代は変わる、社会は変わる、「古き」はよきものとは限らない。

0
2023年10月07日

Posted by ブクログ

6編の掌編からなる一冊だ。
私はこの物語を読み進むにつれ、寸劇の舞台を観ているような感覚に陥った。
男と女、ここでは夫婦が主に取り上げられているのだが、主人公の視点から生活の一コマを活写し、単純・明快に描かれている。
この一編一編には、物語としての明確な終止符は打たれずに、読者にその後を想像させる仕組みだ。
鈍感な感性の読者(失礼)には「なにこれ⋯?」となり、洞察力・感性に優れた読者にとっては「ブラックな物語」になったり「男としての反省点」を諭されたりと、人それぞれの解釈が生まれる内容となっている。
人の心の摩訶不思議さを、桐野夏生女史は敢えて掌編と云う短さで表現したのではないか。
一見中途半端な終わり方にも思えるのだが、その後の話は読者の想像に任せているように思える。
表題の『 もっと悪い妻 』の「妻」は、「夫」、「男」、「女」にも置き換えられる気がする。

0
2023年09月23日

短編なのですぐ読めちゃう
そのせいか少し物足りなかった

悪い妻というタイトルほど
悪くないやん
って思った私は悪い妻なのかもね

0
2023年09月03日

Posted by ブクログ

 タイトルと装丁(これも大久保明子さん)、決して楽しい話ではないという雰囲気に圧倒される。
 残忍な場面があるわけでもないのに、一筋縄ではいかないクセのある登場人物たちにゾワッ。でも心当たりあるよなと気づくと、自分の内面をさらけ出されたようでゾッとする。
短編集で、行間も間として計算されているので一気読みした。
結局人間模様が一番怖いかも。

0
2023年08月26日

Posted by ブクログ

6編からなる短編集。。
著者の力量からすればこの短編を長編にすることだってなんなくできたと思うけど、短編ならではの面白さだったのかな。
最後の「もっと悪い妻」はまるで森瑶子の小説みたいだった。愛人がいるから家庭も上手くいくみたいな。
さくっと読めてどれも面白かった。

0
2023年08月14日

Posted by ブクログ

共感できるところがたくさんあった。外見も好みで、趣味も価値観も合う人は、一生のうちで一人か二人しか会えない、に納得。

0
2023年08月14日

Posted by ブクログ

1番心に残ったのは「武蔵野線」おじさんが若い女の人に付きまとうのってこんな感じなんだ!って興味深かったです。「みなしご」は落ち方がすき。そう来たか!って思って読み終わった時笑った。桐野夏生さんの本は初めてなんだけど他の話も読んでみたいな

0
2023年08月09日

Posted by ブクログ

短編6編を集めた本
悪い妻がどんどん悪い妻になっていく話かと思って読み始めるとちょっと肩透かしを喰らいます。

内容としては、家庭生活の中でよくある(?)夫婦の日常で奥さんこんな事してますよー(考えてますよ)みたいなことを詰め込んだ話でサクッと読めますが、のめり込む感じはなかったです。

悪い妻がキーワードかと思いますが、ここに出てくる奥さんたちがそんなに悪い妻に見えないのは、私だけでしょうか?
悪いことではあると思うけど、そういう人は世の中いっぱいいそうだし、旦那さんや周りの人にも原因があるような気がして、そりゃ悪いことしたくもなるよねと同情してしまいました。

作者の桐野さんがこの作品を書かれたのが70前後のことなんでこの世代の人からしたら、これは絶対悪いことなのかもしれませんが。

個人的には別れた元奥さんのことを「あんた」と呼ぶ元旦那さんに別れたらそうなっちゃうのかと、そこに共感?違和感?を感じました。

0
2024年03月20日

Posted by ブクログ

夫婦の形なんて夫婦の数だけあるのだから、いろいろなストーリーがあるってきまってる。
様々なパターンでみんなが感じてる心の内を正直に表現してくれていて、すっきりした。

0
2024年03月03日

Posted by ブクログ

6編を収めた短編小説集。
その短編の中に起承転結がはっきりとある訳ではなく、また、連作の短編集ではなく短編間のつながりはない。もちろん、文章のうまさで、さくっと読ませる内容になっているが、後にほとんど何も残っていない。

何だろう、この短編集は?
何か私が気づけていない仕掛けがあるのだろうか?

0
2024年02月26日

Posted by ブクログ

 あっという間に読めましたね。長編の合間に書いた短編を集めたってことでしょうか。始めが「悪い妻」で、ラストが「もっと悪い妻」だから繋がるのかと期待しましたが、そうでもないのですね。
 「悪い」と言われているけど、ほんとにそんなに悪い?って思えますね。

0
2024年02月09日

Posted by ブクログ

短編小説。
昭和から令和にかけて夫婦の日常とどこか狡い一面を描いている。
狡賢い部分が見えた時に話が終わるのでその先も読んでいきたいと思える内容。

0
2024年01月13日

Posted by ブクログ

うーん、短編集なのでさらっと読めたが
どのお話も微妙に気持ち悪い
桐野夏生さんと言う事で期待し過ぎてしまったかも

0
2023年11月30日

Posted by ブクログ

どの話もみんなうっすら気持ち悪い。歪んでるみたいな…
でもどの話ももうちょっと読んでみたいような、やっぱり桐野夏生さんは長編が好きだな!

0
2023年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他の方と同じ感想。桐野夏生節は弱め。短編集なのでサクサク読めるけど、ドスっと重い読後感はなく、あっさり目。好きだった章は2つありました。

・残念
結婚相手を間違ったと考えている妻。義理の両親との二世帯住宅に不満たらたら。昔、自分に気を寄せていた(と考えている)男が海外出向から帰国したと聞いて…。そのあとが知りたくなる。

・もっと悪い妻
冒頭に収録されている「悪い妻」より、こっちのほうがしっかり、悪い妻だなー。大学時代の元カレと、仕事をきっかけに焼け木杭に火がつき、あれよあれよと不倫を謳歌している妻。子供もいて、夫はその不倫に異議は唱えるものの、不倫相手との逢瀬から帰ってきて二日酔いになってる妻の代わりに、子供に朝ごはんを作ってあげる、という、寛容なのか無関心なのかわからない謎。いびつな家族関係。この主人公家族にフォーカスした1冊分を読みたいと思った。

0
2023年09月16日

Posted by ブクログ

厚けりゃいいってもんでもないんだけど、まず本の薄さに驚きました。
そして内容も薄かったです。
濃い味ばかり食べていると薄味の良さが分からなくなる、そんなかんじ?
ファンなので、良いものであったと思いたい、が、ニコにはその良さが
伝わらなかった。

0
2023年09月13日

Posted by ブクログ

あまり短編集を出さない桐野さんの短編集です。どの話もかあっ!何故ここでブツ切りで終わるのだ!!!と身悶えしました。どの話も日常生活と不穏さのバランスが結構好きな感じで、面白くなりそうな予感がしてきた、と思った瞬間唐突に終了します。どないなっとんかーい!!と何度叫んだことでしょう。やはりガッツリした長編こそ桐野夏生の真骨頂なのだと思います。そのなかでも『みなしご』『オールドボーイズ』の2編は一応オチがあって一安心です。

0
2023年09月02日

Posted by ブクログ

6話の短編集。
すべての話が、めちゃくちゃ途中な感じで終わる。
でも、だからといっておもしろくないわけじゃなくて、何かが起こりそうで、どうなるのって思いながら読んでたら、突然終わる…

0
2023年08月30日

Posted by ブクログ

短編集6篇
妻あるいは夫視点から夫婦のあり方を描いて面白い。タクシー運転手の元妻の切り返しが見事な「武蔵野線」が好み。

0
2023年08月22日

Posted by ブクログ

表題作を含む全6篇の短篇集。

桐野さんの短篇集は珍しいというか、初めて読むが長編ほどの迫力と熱量は感じられなかった。
だがぐだぐだと書き連ねることもなく、スパッと女の本音を感じさせるところは凄いなあと思う。
妻の豹を男たちは知らないと帯にもあったが、確かに本音を言わず隠れた顔を密かに持つのが女である。
つまり、表と裏の顔をもち、一人でも生きていける逞しさもあり、男がいれば甘えられる器用さもある。


○悪い妻〜バンド活動を続ける夫に妻は嫉妬してるのか憎んでいるのか。

○武蔵野線〜バツイチの中年男の寂しさを元妻は笑い嘘を吐く。

○みなしご〜妻を亡くした男が寂しい者同志と思ってた女に息子が…。

○残念〜社内で声をかけてきた男と結婚したものの、離婚したいほど悔やむが次の幸せを目論む。

○オールドボーイズ〜単身赴任していた夫が事故死してから12年。一緒に行かなかったことに後悔はない。

○もっと悪い妻〜不倫が悪いことだと思わない妻は大事な親友だからと夫に言う。


世の中にはいろんな妻がいる。
驚くほどに良い妻っていないのでは…と思わせる。



0
2023年08月18日

Posted by ブクログ

作者とタイトルからドロドロした女性関係を描いたんだろうなと想像はついたが、短編集なだけにドロッというよりサラッと読めてしまった
どの作品も微妙に続きが気になる

0
2023年07月27日

Posted by ブクログ

女のドロドロとした部分を描くのが上手い。女性と付き合う前にこの人の著書を2.3冊読むだけで女性不信になれそう。短編集なので悪女っぷりがいつもよりマイルドになってたのが救い。

0
2023年07月24日

Posted by ブクログ

短編集。
表紙と題名からしてすごいパンチがきいたものを想像していたけど、さくっと読める感じの軽い話。

0
2023年07月16日

Posted by ブクログ

もっと悪くていい。

「悪い妻」「武蔵野線」「みなしご」
「残念」「オールドボーイズ」「もっと悪い妻」
6話収録の短編集はどれも適度に毒が効いていてリーダビリティの高さで一気に読める。

確かに『悪い妻』で、癖強めの人物が描かれているが、桐野作品を読み終えた後に感じる衝撃はなかった。

登場人物も、現実に存在しそうな人達ばかり。

リアルと言えばリアルだが容赦ない物語を書かせれば天下一品の桐野さんだからこそ、甘っちょろく思えてしまい、こちらが打ちのめされる程の悪を求めてしまう。

サラリと読めるが次作は痛烈なパンチを食らいたい。

0
2023年07月14日

Posted by ブクログ

サクッと読めた。いろんな悪い妻を集めた短編集。
桐野夏生作品はほとんど読んでいるけれど、私はやっぱり長編が好きだなと改めて思った。

0
2023年07月06日

「小説」ランキング