【感想・ネタバレ】もっと悪い妻のレビュー

あらすじ

妻の貌を、男たちは知らない。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!
夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた
表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」
「いるよ。男でも親友になれるよ」
「それはそうだろうけれど。困ったな」
(「もっと悪い妻」より)

ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩む
バンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。
妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る
壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、
男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。

西加奈子さん(作家)推薦
不幸な「悪い妻」は許されるが、
満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。
「妻」という呪いと、
「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いろんな夫婦の後日談や現在の夫婦の関係性などを短い内容でまとめられ続きを想像したくなる終わり方だった

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この著者の作品はちょくちょく読んでいるが、どことなくシニカルで世間を斜めから見ているような作品が多いように思う、本作は6篇の短編でこの著者の短編というのは初めてである、コロナ期のものと思われ、他の女性作家もその頃の短編が多かったように思う、十分取材が出来なかったんだろうか。本作は女性が主人公の物が多いが、何となく恐怖小説のようで、女性は恐ろしいと改めて感じさせられた。

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集、表紙を見てもう少し怖い話かと思っていたら、サラっと読みやすい感じだった。特に最後の「もっと悪い女」の終わり方がよくわからなかった。

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2024年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他の方と同じ感想。桐野夏生節は弱め。短編集なのでサクサク読めるけど、ドスっと重い読後感はなく、あっさり目。好きだった章は2つありました。

・残念
結婚相手を間違ったと考えている妻。義理の両親との二世帯住宅に不満たらたら。昔、自分に気を寄せていた(と考えている)男が海外出向から帰国したと聞いて…。そのあとが知りたくなる。

・もっと悪い妻
冒頭に収録されている「悪い妻」より、こっちのほうがしっかり、悪い妻だなー。大学時代の元カレと、仕事をきっかけに焼け木杭に火がつき、あれよあれよと不倫を謳歌している妻。子供もいて、夫はその不倫に異議は唱えるものの、不倫相手との逢瀬から帰ってきて二日酔いになってる妻の代わりに、子供に朝ごはんを作ってあげる、という、寛容なのか無関心なのかわからない謎。いびつな家族関係。この主人公家族にフォーカスした1冊分を読みたいと思った。

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2023年09月16日

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