もっと悪い妻

もっと悪い妻

1,700円 (税込)

8pt

妻の貌を、男たちは知らない。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!
夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた
表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」
「いるよ。男でも親友になれるよ」
「それはそうだろうけれど。困ったな」
(「もっと悪い妻」より)

ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩む
バンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。
妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る
壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、
男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。

西加奈子さん(作家)推薦
不幸な「悪い妻」は許されるが、
満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。
「妻」という呪いと、
「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。

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もっと悪い妻 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    6つの短編。どれも結末が笑い、怒り、同感、驚きがあるね。
    「オールドボーイズ」は、定年退職して、そこそこ年金もあるだろうに¥3,000-振込願いは、セコすぎ!

    0
    2024年11月20日

    Posted by ブクログ

    夫の言動に悪態を吐く『悪い妻』。どの作品も男女の些細な日常を滑稽に活写している。『武蔵野線』の原田 は若い女に執着。挙句、高速道路を自転車で走る老人を目撃するが…元妻に泣きつく原田、大丈夫か。

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    短編というフォーマットのひとつの大きな魅力を十全に表現している。たとえば日常の瞬間を切り取るスナップ写真がその背景を、その過去と未来を見る人に想像させるように、その書かれているものを読んで「書かれていない世界」に思いを馳せることができる楽しみ。そんなことを思い出させてもらった。単純にぶったぎるタイミ

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    表題作「もっと悪い妻」をはじめ、計六作の短編を収録。サクッと読み終わるが、それぞれにちょっと毒を感じる桐野スパイスがまぶしてある感じでした。(読者レビューを見る限り、もっと毒が欲しかったという意見が多数です、確かにそうかな)

    僕個人の意見ですが、短編集の面白いところは、一冊の本を『ひとつの世界』に

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    短篇6篇。小気味よい話。悪い妻描かれるがなぜかスッキリする。良い妻もみんなそういう一面を内に秘めてるのかもしれない。

    0
    2024年08月27日

    Posted by ブクログ

    「もっと悪い妻」の夫以外は、どの夫も「こんな男いらん」みたいな話だった。そんな男性が現実にも多いような気がして、「男なんていらん」って感じになった。でも今の若い夫は、変わってきているのではないか。どうだろう。

    0
    2024年08月11日

    Posted by ブクログ

    短編集。あっというまに読み終わった。色々な妻がいた。
    『もっと悪い妻』は言うほど悪くないんじゃないか、と思った。不誠実で身勝手ではあるけれど。
    離婚で独り身になったおじさんが、歳下の店員さんに執着する話が痛い。

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    15分ほどで読み終わる短編集
    そんなにみんな悪い人じゃないけどなー。
    そういう心の落ち度ってありますよね、
    ってカンジ

    0
    2024年03月28日

    Posted by ブクログ

    どの短編も、冷笑的でシニカルな作者の目線心地よかった。本人達は真剣で真面目でも、側から見たらみっともなくて笑っちゃうのが人生かもな、などと思わされた。

    0
    2023年11月06日

    Posted by ブクログ

    悪い妻
    「子供が生まれてからは、文字通り戦争のような日々を送っているのに、評判だけは反比例してさがってゆく」子育てを経験して、このことがとてもよくわかる気がした。旦那の仲間から悪く言われ、「悪い妻」に仕立てあげられてしまっていて、気の毒。最後が、中途半端な気がしたのが残念。続きがあればいいのにと思っ

    0
    2023年10月15日

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