アンボス・ムンドス ふたつの世界
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アンボス・ムンドス ふたつの世界

作者名 :
719円 (税込)

290pt

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作品内容

人生で1度だけ思い切ったことをしたからには――。現代女性の奥底に潜む毒を描く、刺激的で挑戦的な桐野文学の方向性を示す短篇集。

不倫相手と夏休み、キューバに旅立った女性教師を待ち受けていたのは非難の嵐だった。
表題作の他、女同士の旅で始まった生々しい性体験告白大会、若い女の登場に翻弄されるホームレスの男達、など七つの短篇を収録。

「直木賞受賞後に発表された七つの短編を収める本書は、桐野さんの新旧二つの作品世界に架けられた吊り橋のようなものといえようか」
(本書解説より)

解説・杉本章子

※この電子書籍は2005年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    文春文庫
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2019年11月15日
  • 紙の本の発売
    2008年11月
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

アンボス・ムンドス ふたつの世界 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年10月19日

    桐野夏生氏の短編集。失礼ながら、面白くなさそうと思いながら読み始めたのだが、非常に良かった。
    一言で言うと、「エグい」。桐野氏の他の作品もそうだが、人間の裏の部分、つまり人が隠しておきたい部分が容赦なく抉り出され、「イテテ…もう勘弁して」と思いながら読むのが醍醐味。また、救いのない短編もあるが、なぜ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年06月19日

    短編とはいえ、どの話も濃厚で露悪的。なかでもミステリー要素を含む「植林」「アンボス・ムンドス」の2編は引き込まれた。「植林」は容姿にコンプレックスを抱えた主人公の悲劇と見せかけて実在のある事件と繋がるという意外性のある内容で、短編には勿体無いと思うほど面白い設定だと思った

    0

    Posted by ブクログ 2012年02月02日

    短篇集でどれをとっても面白い。どの話もいろんな意味で一線を超えちゃった人間が主人公で(この人の小説はみんなそうだ)、著者はその超える瞬間までも容赦なく激写する。『植林』『怪物たちの夜会』『愛ランド』『毒童』、いびつなタイトルのつけ方がまたいい。名は体を表してる。

    いくつかの話のモティーフはその後の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年10月14日

    一つ一つの物語が個性を持っていて、印象強く本当に面白かった。
    特に『愛ランド』と『浮島の森』は面白い!!!
    東京島のベースとなった本とされている『愛ランド』はエロいけど女の人が本当に隠している本性、本音、願望?みたいなのを言い当てて、登場人物たちだけではない『女』の姿を上手く表現できてた。
    あと『浮...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年12月31日

    相変わらずとことん人の(特に女の)汚いところを書きますね。汚くてダメで劣等感も半端ないそんな女たちばかり。救いも未来もない話が多いですがそれでもしぶとく生きている彼女たち。手に取らずにはいられないそんな作家の一人です。

    1

    Posted by ブクログ 2017年05月07日

    何もかもどうでもいい平日のど真ん中に銀座の片隅にある天井からドデカいシャンデリアのぶら下がるようなオシャンティなラウンジバーで毒薬の注がれたショットを7発嗜むような作品です。エッジィでどこかエレガントで彼女の作品は期待を裏切りませんね。

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    Posted by ブクログ 2013年09月19日

    ひたすら女の黒い短編集。
    これが真実だとしても、あまりこういう目で世界を見過ぎない方がいい。

    一つひとつの話は短いので、サクサク読み進めることができる。

    寝る前に読むと、変な夢みるよ。

    ルビーちゃんみてえな娘、いねえかな。

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月16日

    これは比較的最新の短編種かな。なんだか『東京島』や『OUT』に通ずる面白みのある作品が多くて熱中して読みました。

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    Posted by ブクログ 2011年10月19日

    これでもかというぐらい女の悪意と毒を味わえる桐野作品。本作は短篇集なので、大人の女性から少女までの各年代のグロテスクな内面を知ることになる。
    「アンボス・ムンドス」とは、両方の世界、新旧二つの世界という意味だそうだ。桐野さんの世界観を表すのにぴったりの言葉だと思う。

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    Posted by ブクログ 2011年07月03日

    植林は女同士のあーゆーのあるよなぁって思った。男の子に「植林」するとこやばい。。女の黒い部分をよく表現されている話がおおい。アンボスムンドスも結構好きだった!

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