南杏子の作品一覧
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ユーザーレビュー
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それならば!私も声の限りを尽くして叫びたい。
「誰かにとっての『いい子』でも、自分にとっての『いい子』かどうか、考えなきゃ。」
『いい子』とは大人にとってのいい子であって、それは『都合のいい子』と同義だと思っている。
ヤングケアラー、きょうだい児のみんな、こんなの読んでなんかいないかもしれないけど、
...続きを読むもしも気付いたら考えてみてほしい。
「自分の気持ち大事にできてる?」
どんな気持ちだって大切なあなたの気持ちでどれも全部正しいんだ。
いい子でいる必要なんてどこにもない!
最近政府が打ち出したヤングケアラーのキャンプ、あれには心底絶望した。
そこじゃない。それはもっと先の話なんだ。
あの子達が困っているのは今!なんだよ。
福祉がまだまだ間に合ってないんだよ。
キャンプじゃなくてケアラーにならないで済む制度を作ってよ。
何のための介護保険?子どものいる家庭なのに、介護を必要とする人間だけ!の食事に洗濯。
確かにそれだけでも助かるかもしれない。
大人ならまだしもよ?
子どもなのよ!ごはんは?洗濯は?掃除は?子供がやらなきゃならないのよ!
子供には子供らしくいる権利があるの!
それを大人の都合で子供らしくいられる時間を奪って無理矢理大人にしていいはずがないの。
介護保険だってもう少しだけ柔軟にしようよ。
せめてヤングケアラーになりそうな家庭にはさ。
読んでいて胸が苦しくて苦しくて息ができなかった。
私はね、いつかきょうだい児の子たちの逃げ場を作りたくてね。
でもそれにはまだまだ考えも知識も繋がりも全てが足りない。
時間もまだない。自分の生活だけで精一杯だ。
この本すごい。すごいものを読んだ。
物凄い切り込んでる。
前作の続きだと思って読み始めたらとんでもない方向に吹っ飛ばされた。
Posted by ブクログ
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フィクションながら現役医師の作家のデビュー作でもあり、作家自身の体験が強く感じられる。「サイレンブレス」というタイトルと「看取りのカルテ」というサブタイトルも率直で好感もてる。作家の真面目さが感じられるとても良い本だ。
Posted by ブクログ
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看取り。
必ず最後は誰もが迎える。
頭ではわかっていても、実際に身近な者がその立場になった時、「いつまでもいて欲しい」と思う。
だから、やれるかぎりのことをする。
それが、本人の望みでないとしても。。
意識のない祖母が、痰吸引をされた時の苦しそうな辛さそうな表情。
意識のない祖母の脚が、浮腫んでぱ
...続きを読むんぱんだったこと。
そんな光景を思い出した。
あれは、祖母が望んだ最期だったのだろうか。。
「一才の延命治療は断る」と書き記し、その通りにホスピスで安らかな最期を迎えた伯母の最後の顔も思い出した。
一人暮らしだったから厳しかったけれど、家で迎えさせてあげたかったな。とも思いながら。
書中で、「自分だったら、この最後を望むか?」と、いう一文があり、ハッとする。
本の中のそれぞれのケースは、架空だけれども、それに似たことは、今の世の中にたくさんある。
そして、自分の身近な親族がそのケースを体現するのも、遅かれ早かれある。
その時になって、迷わないようにしたいなと思っている。
終末期医療を考えるにあたり、良い本だった。
Posted by ブクログ
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都内大学病院救急センターで働く咲和子が地元金沢に戻り、在宅医療に携わる日々が描かれている。心温まる感動系。
延命治療をすることが必ずしも正解ではなく、場合によっては患者の意志を尊重したり、緩和ケアに移行することも大切だと感じた。在宅医療は病状だけではなく、患者を取り巻く生活環境や支える家族のケアま
...続きを読むで多岐に渡ることを学んだ。
咲和子が父の最期を迎えるまでの心情、迎えた後に自分の使命を果たそうと決意する姿に感動。
父と咲和子のやり取りを読んで、積極的安楽死について考えさせられた。
Posted by ブクログ
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介護する人される人。それぞれの思いを、ヤングケアラー経験を持つ訪問介護に携わる野呂医師の立場から見えてくるものを題材に書かれた内容。作者の南杏子さんが現役の医師だからこそのリアル感があり、とても考えさせられる内容でした。けして、他人事ではないですから。
Posted by ブクログ
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