南杏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サイレント ブレス
静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージする言葉。
ブレス1 自分の介護で義妹の貴重な時間を使わせたくない、弱みを見せず人生の最後を「生きるため」自宅を選んだ綾子。
ブレス 2 筋ジストロフィー患者の22歳 保。明るく行動力がある。母親が戻ってくると願っていたクリスマスイブの夜、、、
ブレス 3 延命処置を拒む本人 1日でも長く生きてほしいと望む息子。財産分与、遺産相続問題
ブレス 4 身元不明の女の子、寒い中保護され優しい夫婦と幸せな時間。P222千夏さんが目を覚ましたという情報が入り喜ぶ二人。本当 良かった。
ブレス 6 母親のお父さんと別れた -
Posted by ブクログ
医師作家9人によるアンソロジー作品。
どの作品も50頁程なので、スピード感がある。
研修医 精神科医 救急医療 現場医療 研究者 認知症等 医療1つとってもジャンルが違い、心理描写の加減に手に汗握ってハラハラしたり、淡々と読み進めたり、一冊で何度も美味しい読み応えのある本でした。
医師(著者)が実際に経験しているであろうリアリティがそこにある。
認知症対応を生業としている身としては、何度も見た光景で「あーー大変さの中に、いくつも希望が見いだせるんだよ」「怒ったらダメダメ」と逆の意味でハラハラさせられた。
現代はサービスが揃っているので、抱え込まず使える手段を利用していくのがお互いの -
Posted by ブクログ
ネタバレ架空のほぼ全員が認知症の村を舞台にしているが、リアリティーのある細かい設定が盛りだくさんで本当にアルツ村は存在するのではないかと思ってしまった。
参考文献を見ると、外国にはありそうな気がするが…。
主人公の明日香は夫からのDVを受けていたため、気が動転しているのもあり意識がおかしなところがあるのかとも思われた。
しかし、初めから娘のリサの言動に気づく村人が全くおらず、明日香の妄想あるいは幻覚の類だろうと気付いた。
認知症の種類を説明する場面で、これはレビー小体型認知症だとほぼ断定して読むことができた。
表紙のデザインの車いすを見て、悲しい気持ちになってしまう。
主人公の視点から語られる物語な -