南杏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み始めた途端、テレビドラマで観た作品であることを思いだした。主人公役が誰だか忘れたが、陽子役と座間役が印象深く、記憶に残っている。
現役の医師による、過酷な医療現場の実態を小説化し、現代の医療を告発した作品と言えようか。
主人公千晶の先輩医師陽子が語る「良心に従って仕事するだけで精一杯です」に、先に読んだ夏川草介『神様のカルテ』の「良心に恥じぬということだけが、確かな報酬か」を連想した。
『神様・・・』が、過酷な医療の実態をオブラートに包んだ手法に対し、本書は肉体の限界を超える過酷な勤務や患者からの暴力、訴訟リスク等々をストレートに描き出している。
訴訟問題で命を絶った医師を惜しむ患者たちが -
Posted by ブクログ
『いのちの◯◯』シリーズで訪問介護を書いていた南さんだが、今回は認知症がテーマ。
夫からのDVのために、娘と一緒に逃げ出した明日香。逃げた先で保護されたのは認知症の患者が暮らすアルツハイマーの村。最初のDVの場面や、認知症の住民達とのチグハグな会話、途中で挟み込まれるマスコミらしき調査。なかなか読むスピードが上がらない。
ミステリーらしき展開なのだが、ミステリーでも無いようなので着地点を見出せずに進んでいく。なんとか最後の展開を想像しながら読み進めると、その通りに進んで行く。
しかしながら、最期のとんでもないどんでん返しがあった。ここまでは想定できず、今まで読んだ内容がひっくり返されてしまった -