南杏子のレビュー一覧
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『いのちの停車場』から続く3作目。
余命わずかな人たちの役に立ちたいと看護師の麻世が、能登半島の穴水にある能登さとうみ病院の看護実習で「ターミナルケア」を学ぶことになる。
第一章 キリシマツツジの赤
大腸癌が肺にも転移している患者さんが、かなりの痛みがあるにも関わらずモルヒネを拒否する理由とは…。
第二章 海女のお日様
子宮体癌の患者がICDをどうするか…家族の判断は…。
第三章 親父のつゆ
末期の前立腺癌と重度の認知症を患っていても家族は、胃瘻をしても生きてほしいと願う理由は。
第四章 キリコの別れ
末期の肺癌患者が、親族は両親も含めて拒否な理由とは。
第五章 内浦の凪
仙川先生 -
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Posted by ブクログ
南杏子氏の小説を読むのは2冊目だが、本書が著者のデビュー作らしい。
著者は現役の医師であり、本書のジャンルは医療小説だ。患者や家族の描写がとてもリアルである。
ストーリーは、大きな大学病院から在宅医療のクリニックに不本意ながら出向になった女性医師とその患者たちの話。患者ごとに短編になっている。主人公の倫子(医師)の父親は脳梗塞で意識不明になって8年入院している。
自宅療養している患者たちの事情は様々である。患者とのやり取りは、倫子が大学病院で志してきた患者が1日も長く生存できるようにする医療が、患者にとって幸せなのかという疑問を突きつける。父に生き続けてほしい母と、終末医療の希望を書き残した父 -
Posted by ブクログ
看取り。
必ず最後は誰もが迎える。
頭ではわかっていても、実際に身近な者がその立場になった時、「いつまでもいて欲しい」と思う。
だから、やれるかぎりのことをする。
それが、本人の望みでないとしても。。
意識のない祖母が、痰吸引をされた時の苦しそうな辛さそうな表情。
意識のない祖母の脚が、浮腫んでぱんぱんだったこと。
そんな光景を思い出した。
あれは、祖母が望んだ最期だったのだろうか。。
「一才の延命治療は断る」と書き記し、その通りにホスピスで安らかな最期を迎えた伯母の最後の顔も思い出した。
一人暮らしだったから厳しかったけれど、家で迎えさせてあげたかったな。とも思いながら。
書中で、「自