久坂部羊の作品一覧
「久坂部羊」の「欲張らない死に方 ――賢く老いるヒント」「神の手」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「久坂部羊」の「欲張らない死に方 ――賢く老いるヒント」「神の手」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
大阪大学医学部卒。2003年『廃用身』でデビュー。『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。『第三のミス~まず石を投げよ~』がテレビ放送化された。
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Posted by ブクログ
面白かった。私自身医療に関係する立場であり、身体中に管をたくさん繋がれて、何かを感じているのかも分からないような患者を何人も見てきた。その人たちが安楽死しろとは思っているわけではないが、自分がもしあの状態になったらと考えると、「安楽死」を選択できる社会であってほしいというのが、私個人としての意見である。
結局物語の中で安楽死は合法化され、それによって救われた者は少なくない。しかし、法律を悪用して、患者に安楽死を半ば強いるような家族や医師も存在しており、死ななくていい人間まで死ぬことになるのが安楽死法であるのだと、改めて実感した。
安楽死とは、あってもなくても困るもの。現代の日本において、安楽死は違法とされているが、本当にそれでいいのか。安楽死を合法とする法律ができたとしても、本当にそれでいいのか。考え続けていかなくてはならない問題であると感じた。
物語全体として、政治と医療が複雑に絡み合っていて1回では理解しきれなかった部分があるので、少し時間を置いてまた読み直したい。物語の顛末を知った上で、「センセイ」が誰かを知った上で読むのもまた楽しいだろうと感じた。
Posted by ブクログ
現在の老人医療に疑問を持っているので、共感して読めた。
2026年現在においても、2007年の本の内容の問題にほとんど変化がないように感じるので、そこは残念な気持ちになった。
P195
「人生でやりたいことは、死に時までにしておかなければなりません。六十歳を死に時にしていると、人生が短いので早めに努力せざるを得ません。八十歳だと余裕もあるので、ついサボってしまう。ところがいろいろやるつもりでも、機能も能力も衰えるので、最後のほうはなかなか思う通りにできなくなってしまう。六十歳ならまだ能力もさほど落ちていないし、体力もあるので想定通りの力が発揮できる。」
自分自身も60歳ぐらいで死ぬ気持ちで、人生を楽しみたいと思う。