無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
名作。かなり現実的な問題が描かれている。
実在する医師が書いた医療記録のような読ませ方をしてくるので、あれ?これノンフィクションだったっけ?モデルになった事件があるのかな?実際の医療現場で起こってたりするのかな?と、読んでいるうちに混乱させられる。そのドキュメンタリーっぽい書き方がおもしろくて、熱中しました。
私は少数派で物事に取り組み、考え、自分の内面ととことん向き合うことができる人をリスペクトしてしまうので、終始、漆原先生の肩を持つ派で読んでいた。
その処置をすれば本人も家族も楽になるのなら…と思う。でも実際は周囲からの奇異な視線や偏見によるストレスに耐えられるのだろうか、と考えさせられる。自分自身が受けるのならともかく、家族に同じことをする自信はない。
でも、それは壮絶な介護を経験したことのない立場からの、軽い言葉なのだろうなとも心から思う。
結局は「数」なんだろうな。
成功例がたくさん出て、流行のようにメディアやSNSで取り上げられて、カリスマ的なインフルエンサーまで出てきたりして、街でもよく見かけるようになってしまえば、人は慣れていく。見慣れてしまえば、それが当たり前になる。倫理観も国の方針次第だと思う。
Posted by ブクログ
なるべく聞きたくない、考えたくないと皆が目を背けているテーマを、顔面に思いっきりぶつけてくるような内容。
自分が介護する側だとしても、される側だとしても、考えることを先送りしたくなる問題は山積みなんだよなぁ…。
自分で自分のこと何も出来なくなって、ベッドで寝たきりで全部誰かに世話してもらって生きるくらいなら早めに死にたい。
だけど、回復してまた動けるようになるかもという望みも捨て切れないと思う。
家族が寝たきりになったとしたら、生きててくれてよかった。私が何でもしてあげようって最初は思うだろう。
でも、この先一生自分の時間全部介護に費やすことになるとしたら…
Posted by ブクログ
内容の重さと文章量に圧倒されながらも面白くて手が止まらない本でした。
あらすじ
廃用身という言葉、すなわち麻痺したり事故や病気によって動かなくなった体に出会った漆原医師は、廃用身を切断し、残った人体で生きていく。そんな医療を考案して、自身が経営するデイサービスの患者に対して行っていた。しかし、その理屈を理解できない、またはその恐ろしさに狂乱するマスコミと大衆、漆原医師周辺の思惑によってどんどん自体は悪化していき。
廃用身という言葉自体も初めて聞きましたね。麻痺くらいで使うのかと思いきやもっと率直な意味、使い道のない体のパーツ、医療用語にはそういうものが多くあります。本当にその通りです。
読んでいて72歳死亡法案を思い出しました。割といい本だな、面白い案だなと思っていたこともあり、お年寄りと介護者、医療者全員が納得するのであれば切断するのも悪くないのだろうなとか考えていたら、漆原医師自身の話に変わっていくんですね。
政治やアイドルなんかでも思いますけど、私生活とビジネスを一緒の範囲で語りたがるのはどこも同じなんですね。公明正大で一つも汚点がないような医師だったらこの治療は受け入れられたのか、多分人間は感情的に自分が受け入れ難いと思ったものは何という理由をつけても拒否してしまうんだと思います。だから多分、一般的に受け入れ難い、その認識だけでそこまで狂乱してしまったのかな。
最初の方ではなく、後の方に漆原医師が治療範囲を広げるためにチーム分けたり、経験談話させたり、そういうのは少しずつん?って思っていましたがまさかのそれが伏線。
でも医療職だから言えるけど、本当に介護問題は身に染みて感じますよね。火葬代を安く済ませるために献体に登録する老人、相次ぐ老人虐待、家に帰ってくるなという介護者たち。なんと世知辛い世の中。早めに人生を終わりたいとすら思います。
Posted by ブクログ
映画見る前に絶対に原作を読みたい!と思い、急いで読み始めたけど、面白すぎてすぐに読み切ってしまった。こんな面白い作品が20年近く前の作品なんて信じられない。もっと早く読みたかった!
物語として面白いのはもちろん、今現在の介護の状況にもリンクしていて、凄く考えさせられた。初めの方は四肢が欠けた老人の姿を想像して思わずゾッとしてしまい、流石にダメでしょ…なんて思っていたのに、読み進めるうちにだんだんとAケアの有効性や効果に気持ちが傾くのが自分でも分かって、なんともいえない気持ちに襲われた。
漆原医師の人間性についても凄く興味深くて自分なりに色々考えさせられた。確かに思うところは沢山あるけれど、漆原医師は、その腕も患者を思う気持ちも、医師としてはとても優れた人物だったんじゃないかなと。全体的に凄く面白くて映画も楽しみ!
ドキュメンタリーかと思った
この作家の作品を初めて読んだせいもあって、前半部分は完全にドキュメンタリー 実話の手記かと思ってしまった。それほどのリアル感で描き出されている。現代の医療の仕組み 考え方 思想に、重たい指摘 課題を突きつけている作品である。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。