いつか、あなたも

いつか、あなたも

1,320円 (税込)

6pt

在宅医療専門クリニック看護師のわたし(中嶋享子)と新米医師の三沢、クリニック院長の一ノ瀬らが様々な患者本人と家族、病とその終焉、そして安楽死の問題にも向き合う。「綿をつめる」膵臓がん患者の60代女性が亡くなった。わたしは三沢に死後処置――遺体に綿をつめる作業を教えることに――。「いつか、あなたも」在宅医療は老人ばかりではない。26歳の女性患者は統合失調症に見えたが、症状は複雑だ。その女性がわたしに投げかけた言葉「いつか、あなたも」の意味は――。カルテに書かれることのない医療小説、六つの物語。著者は、2001年から14年まで、在宅医療が専門のクリニックに非常勤医師として勤め、多くの患者さんを診察してきた。本作は、そのときの経験をもとにした、ほぼ実話の小説です。

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いつか、あなたも のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年01月29日

    実話を元にした短編集。在宅医療の物語。どの話も 良かった。こんな在宅医に診てもらえたら良いだろうなと思った。やはり 家で 最期を迎えたいと思う。なるべく医療に関わりたくない。が、こんな親身なってくれる先生を探したいな。
    身につまされる話だが、生きた様にしか死ねないだと思う。

    1

    Posted by ブクログ 2023年04月19日

    在宅医療でも様々な患者がいて苦労も多いし、どんなケアするのか知りたくてノンフィクションとあったので手に取る。
    内容は介護をしてる方々そこまで苦労しているようにみられず、お金に余裕がある患者が在宅医療を受けるのだろうか?と無知な自分は最下層で余裕のない人が在宅医療を受けていると思っていたので驚きと、自...続きを読む

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    購入済み

    なんかしっくりくる内容

    2017年06月03日

    医療って…在宅医療って…人生の最期、こんな医療者たちに出逢いたい。いつかわたしも。そんな気持ちで読めました。

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    Posted by ブクログ 2016年01月07日

    2016.1.6-1
    終末期を含む在宅医療の6編。
    綿を詰める、罪滅ぼし、オカリナの夜、アロエの力、いつかあなたも、セカンドベスト。
    廃用身は衝撃的だったが、静かで現実的な短編に、改めて生きる意味、死の意味を深く深く考えさせられる。

    0

    Posted by ブクログ 2015年10月28日

    -2015/10/28
    医師や看護師の仕事とは、痛みや苦しみを取り除くことだ。病や怪我を治癒させても結局死との対面がある。過去の町医者が行ってきた「塩化カリウム注射による看取り」は、偽善や犯罪や罪悪だったのだろうか。
    住みにくい生きにくい死ににくい時代になった。

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月15日

    ただただ壮絶。
    その一言につきる一冊。
    「綿をつめる」での死後処理の大変さ
    「セカンドベスト」でのALS患者の実態。
    の2話は特に全く知識がなかったぶん衝撃も大きく
    家族を看取るのも、自分が看取られるのも
    大変なことなのだと、腹をくくる覚悟が
    少しは持てたかな、と思う。

    自宅で最期を迎えたいかどう...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年11月05日

    とある在宅医療クリニックを舞台にした短編6編。あとがきによれば、著者の実体験をベースにしているという事で、なるほど時には顔をしかめざるを得ないほどのリアリティがあります。「罪滅ぼし」には泣かされました。

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月13日

    実話に基づいているとあとがきにはあったけれど、やっぱり自分にはピンとこなくて想像にも限界がある。
    でも死は誰にでも訪れ、これから在宅医療や介護も他人事ではなくなるのだから、少しでも垣間見たことを心に留めておきたい。

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月01日

    初めて読む作家さんです。
    たまたま電子書籍のキャンペーンがあって、目にして購読してみました。

    実体験を元にした在宅医療の短編集。
    「医療」といっても、ほとんど終末期の看取り
    読んでいてつらいものばかりでした。

    タイトルの「いつか、あなたも」は 
    いつかあなたも終末期の看取られることになるっていう...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年02月14日

    在宅医療の短編集。実際の医師の話だけにいずれも良かった。ほとんど回復しない人々を診るのは楽ではないのだ。

    0

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