無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
医者、患者、病気、医学部、医学研究、医療。
生まれてから死ぬまで、人は病院と医者から離れられない。
「医」と「病」をめぐる6篇の傑作短編小説集。
学生時代に自殺した親友と瓜二つの男が、新人医師として自分が勤務する病院で働きだした。以後、不可解な事件が頻発する。彼は誰なのか?(「「爪の伸びた遺体」」)著書はベストセラー、新聞の人生相談も好評、患者からの信頼も厚い女性精神科医のもとに「二度と人前に出られなくしてやる」と差出人不明の脅迫状が届いた(「悪いのはわたしか」 )。信心がまったくない医学信奉者の内科医が、病院の近所にある神社で同僚外科医の絵馬「手術が無事に終わりますように」を誤って割ってしまった。以降、降りかかる悲劇 (「絵馬」 )。突如として髪が増え始め、若返った元教員・泉宗一(68)の数奇な体験 (「リアル若返りの泉」)など全6篇。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
医師で作家の久坂部羊さん。
『廃用身』を以前読んだことがある。
(目次)
爪の伸びた遺体
闇の論文
悪いのはわたしか
絵馬
貢献の病
リアル若返りの泉
6篇の中では「闇の論文」が良かった。
西国大学の生命機能研究科が舞台。
「生検により起こり得るがん転移のリスクについての洞察」
助教授の山極温(やまぎわゆたか)は、丸山の論文を科学雑誌に掲載すべく手を尽くすが、思わぬ壁に阻まれてしまい…。
「研究にはタブーがある。生検による転移の論文は学界にとっての"不都合な真実"なのだから!」
研究医が触れてはならない領域があると、医学の闇の深さを感じさせる一篇だった。
書き下ろし「リアル若返りの泉」はとてもユニークな作品。
「頭髪が増えた」とFacebookに投稿した元教師の泉宗一(68)は『若返りの泉』ともてはやされ、有名人になるが…。
「調子に乗っている」と冷淡な眼差しを向ける妻に対し思わず「離婚!」と口走ってしまった夫。その後の展開に何度溜息をついただろう。
最後はゾクっとさせられた。
色々な病気を物語に上手く落とし込んでいて流石だと思った。短編の方が重くなり過ぎず読むことができた。
Posted by ブクログ
「病」をめぐる6篇の短編集。
医師であり作家だからこそ鋭く描けているなぁと思う。
それぞれ違った角度で攻めてくる、ちょっとブラックな感じが楽しめる。
「つめの伸びた遺体」学生時代に自殺した親友と瓜二つの男が、新人医師として入ってくる…どっちがサイコパス!
「闇の論文」2年以上もの年月をかけての努力が、何の価値も残らない無駄なものになるという医療の世界の不都合な真実。
「悪いのはわたしか」新聞の人生相談が好評の精神科女医に脅迫状が届くが、女医には別人格が…。
「絵馬」信心よりも医学のみを信奉する内科医が、同僚の外科医が書いた絵馬を誤って割る。それ以来、気になって仕方がない。
「貢献の病」作品を通じて社会に貢献すべきだという作家が、アニメ化された著作権使用料の支払いについて問題にした件だが…回りからは傲慢でプライドが高い自己チュー老人と言われている。
「リアル若返りの泉」薄毛の元教員・泉が、突然ですが髪が増え始めていることに気づき、数奇な体験をするのだが、増えた原因が病だったとは…。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。