芥川症

芥川症

605円 (税込)

3pt

父の死因とは一体何だったのか? 食い違う医師・看護師の証言。真相を求め、息子はさまよう(「病院の中」)。多額の募金を得て渡米、心臓移植を受けた怠け者の男と支援者たちが巻き起こす悲喜劇(「他生門」)。芸術を深く愛するクリニック院長と偏屈なアーティストが出会ったとき(「極楽変」)。芥川龍之介の名短篇に触発された、前代未聞の医療エンタテインメント。黒いユーモアに河童も嗤う全七篇。

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芥川症 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    なんとふざけた題名の本だろう・・・と読み始める。だが、待てよ!?目次を見ると、おお!これは芥川龍之介の作品パロディだ!自然と顔がにやけてしまった。私はこの手の機転を利かす言葉遊びが大好きな人間なのである。「病院の中」=藪の中、「他生門」=羅城門、「耳」=鼻、圧巻は「蜘蛛の意図」=蜘蛛の糸である。ブラ

    0
    2022年12月04日

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介の書いたものを医療という形で色々と料理した一冊です。
    耳、他生門、クモの意図など、グロテスクなものから温かいものまでありますが、一気読みでした。
    芥川龍之介は実はパクリだらけという内容には芥川龍之介好きの私には成程と思いました。
    それ言ったら元も子ない。
    だって大概の文学は何かからパクッて

    0
    2017年05月01日

    Posted by ブクログ

    久坂部羊『芥川症』新潮文庫。芥川龍之介の作品に着想を得て描いた短編集。医療に対する諷刺の効いた短編7編を収録。久坂部羊がまたまた違う一面を見せてくれた。グロテスク、ブラック、ホラー、ユーモア、様々な要素を取り入れた面白い短編集だった。

    『病院の中』。『藪の中』からの着想だろう。父親の死に疑念を抱き

    0
    2016年12月26日

    Posted by ブクログ

    まず表紙の絵を見て、笑った。
    白衣を着ている芥川龍之介。
    タイトルが『芥川賞』、いや『芥川症』だ。どういう意味だろう…

    短編集、そしてタイトルが全て芥川龍之介の作品をもじったもの。

    病院の中(薮の中)
    他生門(羅生門)
    耳(鼻)
    クモの意図(蜘蛛の糸)
    極楽変(地獄変)
    バナナ粥(芋粥)
    或利口

    0
    2025年06月23日

    購入済み

    芥川の作品をもじって医療に繋げているのが面白かった。久坂部さんは総じて過度な医療反対なんだなあと思った。

    0
    2024年02月20日

    Posted by ブクログ

    【医療小説の短編集】
    謎解きとか仕掛けより、心理描写が秀逸な著者。
    ニヤリとさせられる話から、ドロドロした話まで盛りだくさん。
    医療現場をちょっとだけ知ることができそうなのも良し。

    0
    2018年07月25日

    Posted by ブクログ

    #fb この人、グロいの専門家と思ってたので、こういうコメディ?タッチは意外と面白く。芥川の何をモチーフにしたのかは各題名で明らかなんだけど、決して全てが芥川のスジをなぞっているわけではなし。個人的には、「地獄変」からの翻案が秀逸。あ、やっぱグロテスク...。

    0
    2017年06月27日

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介が、いかに優れた小説家であったとはいえ
    残されたのは基本的に小粒な作品ばかりだった
    だから、そのスキャンダラスな死への憧憬を抜きにしては
    こうも長年読み継がれる存在となりえたものか
    少々疑わしいと思われる向きも、けっこう多いと思う
    半ばは真だ
    しかし、芥川の凄まじさは
    その死に至る準備段階

    0
    2018年06月22日

    Posted by ブクログ

    著者のデビュー作『廃用身』に度肝を抜かれ、その後のいずれの作品にも衝撃を受けました。いちばん最近読んだ『嗤う名医』で初めて短編を読み、その腕にも唸りました。本作はそんな著者による芥川龍之介作品のパロディ。登場順に(括弧内が芥川の元ネタ)、『病院の中』(『藪の中』)、『他生門』(『羅生門』)、『耳』(

    0
    2017年05月15日

    Posted by ブクログ

    芥川龍之介の名作をパロディちっくに模しているが、内容は結構真剣。医者との距離が近づく。2017.3.27

    0
    2017年03月27日

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