老乱

老乱

720円 (税込)

3pt

老い衰える不安をいだく老人と、介護負担で疲労困憊の家族。介護する側の視点だけでなく、認知症の老人の心の動きをリアルに描き、親と子の幸せを探る。在宅医療を知る医師でもある著者が描く、書評・テレビでも話題になった認知症小説。解説は最相葉月氏。

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老乱 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月16日

    とにかく泣けた。始めからずっと淀みなく読み進められる。引き込まれていく力が強い文章。介護される側する側の両視点から、描かれるている。もっと早くから読みたかったと思わせた一冊。

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    Posted by ブクログ 2023年08月14日

    年老いた母にプレゼントしてしまった。1年以上前に読み終わり、感想を書こうと思ったらほぼ忘れている私は認知症だろうか。また読み直そう。

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    Posted by ブクログ 2023年08月02日

    認知症で施設に入所している母が部屋で書き殴っていたメモと幸造の日記が重なる。
    アホだ、私はバカになった、死にたい、、、、

    認知症は本人が一番辛くて苦しいはず。自分が自分でなくなる恐怖と日々闘っているのだ。
    母も精神科に入院し、施設スタッフが介護しやすいようになって退院した。歩けていたのに目の前の母...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月26日

    決して他人事じゃなく、そんなに遠くない未来に自分にも降りかかるであろう問題に自分と重ね合わせながら読んだ。
    幸造の日記が痛々しい。
    でも雅美や知之の気持ちも分かる。
    どんな結末を迎えるのか途中から読むのが辛くなってきたけど、幸造に喜んでもらえることを考えてくれて実現できたラストに号泣した。
    がんや認...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月05日

    介護関係の仕事をしているので、あらためてどう接していくべきなのか、考えさせられました。他人事ではない事実、、、介護者、だけではなく、自分自身がそうなるかもしれない。。心の準備として、でもこの本に出会えてよかったです。

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    Posted by ブクログ 2021年11月27日

    認知症が進行していく老人とその家族のそれぞれの内面が描かれている。最初は我儘な老人やと思いながら読んでいたけど、次第にその悲しみや辛さが伝わってくる。現実は分かり合えないまま終焉を迎えることも多いのかもしれないが小説は紆余曲折を経ながら大円団になっていく。私たちが向かうべき未来が指し示されている。

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    Posted by ブクログ 2021年10月21日

    もよすごく感動した訳ではないけど読んでよかった。近い将来親の介護が始まったり、ずっと先に自分が介護されることになった時もう一度読みたい。老人の記憶が悪くなるメリットもある。直前の怒り、悲しみ、口惜しさ等を明日に持ち越さない。介護者もそれを理解していると自己嫌悪にならなくてよい。かと言って悪用する者が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月19日

    私も親の認知症に関わっているが、本書のリアルさに随所でドキリとし深く考えさせられる。物語後半、ある医師が講演で「認知症を治そうと思わず受け入れることです」と語る。それが理想主義だと即座に反応してしまうほどに、それまでの描写が分厚いのだ。重いテーマであるが読後感は悪くない。認知症が疑われる親や配偶者を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月11日

    認知症の薬ができた、というニュースを見て読んでみた本。
    著者は医者とのことで、認知症になった人、認知症の介護をする人を丁寧にリアルに書いていて、自分の将来を想像せずにはいられなかった。介護する人も辛いし大変だけど、本人の辛さ寂しさ苦しさもわかってあげる必要がある。
    認知症になるとはどういうことか、介...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月21日

    これは、今後介護に関わることになるであろう人、今後ボケてしまうかもしれない人(きっとほとんどの人)に読んでおいて欲しい本。
    当人はまだらぼけだから、気付くと大惨事になってて、周りが引いてて、え、何で…?っていう状況になってる。
    本人も辛いし、周りも辛い。
    出口のない問題なんだけど、この本を読むと少し...続きを読む

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