【感想・ネタバレ】廃用身のレビュー

あらすじ

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく――。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない 衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

単行本でも何度も読んでいるが医師ならではの衝撃的な作品。ずっと好きで追っている作家だけどこれがデビュー作ってすばらしい。動かなくなった四肢を切断するAケア、他にも考えるべきことは多いがメリットも多いと感じてしまう。行く先は四肢切断された老人がカプセルに入った工場…いつか日本の未来はこうなるのではないかと思うほどリアル。政治家がこれを読んだら何というのか聞いてみたい。
初期の頃の作品が好きで繰り返し読みたい。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

映画化を予告で見て興味をもったので読んでみた。とんでもない作品を知ってしまったという感じ。本の中でひとつの本が再現されているという、入れ子構造も面白い。単にグロテスクであるというだけでは済まされない、介護や医療といったものの本質を皮肉的に実直に描いている怪作という印象。なぜ今までこれを読んでいなかったのか。

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

発売まもない頃に読んだわ、なんだか急に話題なのね?
前半後半で流れというか、雰囲気がガラッと変わるお話だったように記憶してる。前半は一見、すごくいい話風なんだけど…みたいな。後半は結構衝撃。
20代で読んだからなのかな、結構記憶に残ってる。映画で観るか、再読しようか悩むわ。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

新しいワード。医者である作家の処女作らしいが、大変面白かった。
フィクションであるのにやけにリアルで、忘れられない本。

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

久坂部羊氏の鮮烈なデビュー作。
後半視点が複数になるあたりからの怒涛の登場人物印象ひっくり返し、何度読み返してもいい。
一つの視点にとらわれる危うさ、行動を突き動かす信念はどこからくるのか、など思うことは多い。
ぶっちゃけ、大好きです。

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2023年11月20日

Posted by ブクログ

大満足。読み終わったあとの幸福感がすごい。
終盤の展開に驚いた人も多いと思う。
内容もとても考えさせられる。是非読んでみてほしい。

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2023年08月14日

Posted by ブクログ

何かのWebサイトでおすすめされていたのを目にして前々から興味があり読んでみました。どんな内容かは一切知らなかったので、最初は「医師が書く医療の自伝かー、麻痺した腕や脚を切断する手術なんてあるんだなぁ」ってゆったり読み進めてました。
矢倉氏の記事まできて、「あれ?もしかして廃用身って架空の医療なのかな。」って疑問をここで抱きました。
そこからはのめり込むように読みました。

本当に遠くない未来にあり得そうな話だなあと読んでて思いました。
今後も日本の少子化が止まることはないだろうし、自分もdinksのような生き方を理想としてる部分もあります。
もう少し年齢を重ねて余裕ができたら老後の問題にも真剣に考えたいと思います。

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2023年01月17日

購入済み

ドキュメンタリーかと思った

この作家の作品を初めて読んだせいもあって、前半部分は完全にドキュメンタリー 実話の手記かと思ってしまった。それほどのリアル感で描き出されている。現代の医療の仕組み 考え方 思想に、重たい指摘 課題を突きつけている作品である。

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2022年12月03日

Posted by ブクログ

すごいインパクト!
最初、書き方の感じからして、「これはノンフィクションだ」と思っていたけど、え?こんなことあったっけか?
えーっ?
って思って、調べてみたり、最後の方を読んだりして、、、混乱してしまいました(笑)

すごいわー。
こんなやり口、なかなか思いつかないですよね!
実際、「それもアリなんじゃない?」などと思ってしまったんですけど・・・(汗)

ほんと、引き込まれて読みました!
どんどん久坂部羊読もう!読もう!

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2020年07月29日

Posted by ブクログ

しばらく前に電子書籍で購入後放置。年明けからぼちぼち読み始め、だんだん面白くなってきた。最後の結末はちょっと嫌いな片付け方だったけど、ああこれミステリー小説だもんなって思うことにした。漆原の心情はなんとなく推測できるけど、奥さんの菊子の気持ちはよく分からない。
でもトータルでみるとすごく面白かった。一昨日読み終わって、こんな面白い本なんで知らなかったんだ、じつは何かの賞をとってるのかと調べてみたら映画化決定していると知ってタイムリーでびっくりした。内容的に映画にしたら視覚化されてキツイな。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

読後感が悪しです。露悪的すぎて受け止めるには人間的力量が必要そう。でも人間って怖いな気をつけなきゃって再認識できます。

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

現実的には理解されないだろうね。四肢欠損の視線に対するサポートと、それを上回る科学的根拠が必要。
実際、介護する側にとっては視覚的な違和感はあるが、楽になるのは確実。 考えさせられる小説でした。

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2026年02月03日

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映画化されるとの事で、CMを偶然見て衝撃を受ける。
翌日すぐに本屋さんへ。
書き方、あまりにもリアリティー。
半分くらいで え、もう終わり?と思ってからが本番。

介護を生業としている側としては、いらんやろこの手足!と思う事は毎日あるんだけど実際入院して「Aケア」された人を見ると知っててもギョッとするし話題にしていいかめちゃくちゃ気を遣う。
知り合った頃から無ければ気にならないけど、知った仲になってから手足を切ってしまうとなかなか。
いやー、面白かったけどこれどんな気持ちで今から寝ればいいの?

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

書き手が変わってく感じが面白かった。
私は母親が祖父母を自宅介護していて。色々と考えさせられた。
実際に介護する側だったら?受ける側だったら?
Aケアすれば実際介護する側は楽になるだろうな。

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

フィクションなのにすごくリアル
今後の高齢化社会を考えさせられた、と
読み物として読み応えあった

実際に介護が必要な高齢者の方が読まれた時に
どんな気持ちになるのか気になる

ネット小説『CUC』に関しては
ふざけすぎの気もするが
初版発行から約20年経過の今、
高齢化社会は本当に深刻で
フィクションながら本当にリアルを感じました

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2023年09月05日

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読みやすさ ★★★★☆
読後清涼感 ★★☆☆☆
戦慄度 ★★★☆☆
脳内映像度 ★★★★★
没入度 ★★★★★

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2023年05月29日

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ネタバレ

老人介護について憂いを持つ主人公の医師の前に現れたのは麻痺を患った90キロオーバーの男であった。男は麻痺の影響で皮膚に床ずれができており、治療も一向に進まない上にその体重からサービスを受けるのも一苦労で床ずれと家族の関係は悪化の一途を辿る。そんな中主人公はふと「四肢を切断する」という治療法を思いつくのであった。

そして恐ろしいことにこのストーリーはノンフィクションなのである。

言葉にできない拒絶感を抱きながらも医師目線でサクサク進むストーリーは軽快である。切断する必要のない四肢を切断するという行為をしながらである。患者の反応にも一切の嫌悪感を匂わせないのが逆に恐ろしいところである。

次第にエスカレートしていき、徘徊するから足を切断する。説得できないから誘導する。そうしていくうち唐突に話は記者視点に切り替わり、先ほどまでの文章が主人公の遺稿であることを知らされ、世間からの目へと切り替わっていく。そこで暴かれるのは暴力性や潔癖症的部分であり、人間の底知れない感情に打ちひしがれる。

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2023年03月16日

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どのみち、足手まといの重荷なんだから軽くなってくれ。

これからの若い世代に何を背負わせなければいけないのか。経済活動、出産育児、高齢介護。これらをやってもらわないといけないと考えたとき、何を軽くするか。考えさせられた一冊です。
でも、アリじゃないの?とも思いました。
悪趣味な考え方をすると、五体満足な高齢者は、手厚い介護を受けれている目印になる日が来るのでしょうか。

私?
十中八九切断されているんでしょうね。

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2022年04月09日

Posted by ブクログ

善と悪の間に立たされた感覚を持ったまま読み進めてしまう。介護問題やメディア問題など、現代の社会的問題について問いかけるメッセージ性があった。

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2022年02月06日

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26 久坂部羊さんのデビュー作。非常に良くできているが、衝撃的で後味も悪いので、強いてお勧めはしません。廃用身とは、脳梗塞等の麻痺で動かず回復しない手足のことで、2050年には、80歳以上が15%になること。他人事とは思えず読みました。

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2020年04月10日

Posted by ブクログ

【背表紙】
廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく―。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。

現代の介護問題が生生しく書かれる。
マスコミの醜悪さが非常に気になった。
メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』読んでみようかな。
とにかく衝撃的な一冊でした。

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2026年01月09日

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ネタバレ

実写の予告で気になって、この本を手に取った。予告は不気味でホラーチックな雰囲気だったから、怖い場面がいつ来るかと警戒しながら読み進めてた。

だけど、予想に反して前半は恐ろしさを全く感じなかった。廃用身を切り落とすと聞いて、残虐な場面や患者の悲痛な声を想像していたから驚いた。


後半から語り手にが変わって漆原を客観的な視点でみるようになる。ここで物語の印象、すなわち漆原の印象が何度もひっくり返り始める。

私は頭の中で漆原が本当は善人か悪人か何度も考えていた。だけど、最後まで読むとそこに答えがないことに気が付く。人間は善人と悪人の二種類に単純に分類することはできない。

「漆原が嗜虐的な一面を持ち合わせていたとしても、Aケアが悪ということにはならない。施術と人間性は別問題」というような語りがこの本の1番本質をついていると思った。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルが気になり手にとった。
初めは本物の医師によるAケアと呼ばれる介護医療界における新たな治療法の話かと思われたが、中盤からその様相を変える。
あらゆる視点から漆原医師の人間性が語られるが、そこには真面目で、礼儀正しく、完璧を求め、失敗を知らない姿と嗜虐性があり、冷徹で、弱者に優位性をもつ姿があった。
彼の本当の姿はなんなのか。Aケアは本当に有用なのか。今の時代にこそ問われる介護社会への課題が描かれていた。

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2026年01月27日

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回復が見込めず、かえって負担を敷いている部位を切断するという治療方法に戸惑いを感じていたのに、読み進めていくと、自分がその立場だったら選択するのかとも考えていた。後半からガラッと様相を変えてきて、ホラー感が強くなる。

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2026年01月18日

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ある医者が考えた心身の不自由な患者の画期的治療法。それは廃用身の切断であった…
あらすじだけ読むとホラー?と思ってしまうが新書の様な平易な文体での介護現場のリアル。
少子高齢化社会が更に進んだ現代にこの作品の重みが増していく。

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2025年11月18日

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不気味だったけどなぜかバランスが取れてたのは経験値や知識の賜物なんだろうかと感じ、同時に素晴らしい作品だった

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

久坂部羊さんのデビュー作。
ノンフィクションかと思うくらいの文体だった
介護問題をテーマにしてるから、
読んでいてなるほどなと思ってしまった

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

珍しい展開の小説(ドキュメンタリー?)でした。久坂部先生の考えの土台となる作品と思います、自分が将来このようなシチュエーションになったら、どうするか?考えさせられました

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

感想を一言で述べるとしたら、衝撃的。
ある医師が描いた老人介護に関わる医療方法。
また話の構成に、ノンフィクションのような錯覚に何度も陥った。
それだけ内容もリアリティーがある。
この作品が書かれてから、また更に時代は進んだ。
ますます、介護時代は加速して、これからも留まるかとはないだろう。
そうなると、またこの小説も現実に近付いてくるのてはないかと思う。
恐怖を感じる部分もあるが、完全否定も出来ないと思う…
2021.4.11

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2021年04月12日

Posted by ブクログ

廃用身という言葉を初めて知った。
Aケアという療法についても興味深かった。
終始重い話で目を背けたくなるような描写もあったけどイッキ読み。
うーモヤモヤ。。
慎くんに鳥肌が立った。。
読後感は悪い。。
でも読んでおいて損は無い。

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2020年10月01日

Posted by ブクログ

「医学」が科学であることは認めます。しかし、「医療」は科学ではありません。
「医学」は科学的になればなるほど、「医療」から遠ざかります。すなわち、患者には直接関係のない研究者の趣味になるのです。
(P.173)

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2020年07月15日

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