【感想・ネタバレ】廃用身のレビュー

あらすじ

廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく――。『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない 衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

解説でも賞賛されていた通り、とっても読みやすい

確かにこれを映画化するのは困難だと言われた理由が分かるくらいに救いようがなく、グロテスクだった。
実話だと思うようなリアリティと小説の書き方もあって、医療系の本だけどとても読みやすく、引き込まれた。

映画と違うのは、結末。映画では漆原氏だけが無くなるが、本では奥さんも亡くなること。
中の細かい所などがちょいちょい違った。
漆原氏が自殺に追い込まれたという遺書の存在や
一人一人の事例が細かくかかれていたような気がした(半年前に映画鑑賞したので間違っているかも)

本も映画もどっちもおもしろかったーჱ̒˶ー̀֊ー́ )✧︎

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

久坂部羊さんのデビュー作。
今年(2026年)には映画化もされている。

「映像化、絶対不可能!」と言われていたのは
おそらくはビジュアル的な面を主題に置いたもの言いだったのだろうと思うけれど、
読んでみるとこれだけ複雑なメッセージ性をどうやって映像作品に落とし込んだのか、の方が気になってきた。

上梓されたのが2003年。
そこから20年以上の時を経て、
ようやく現実的な問題と感じる人が多くなったからこその映画化だったのだろうと感じる。
久坂部さんの医者としての立場からのリアリズムには迫力がある。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

なるべく聞きたくない、考えたくないと皆が目を背けているテーマを、顔面に思いっきりぶつけてくるような内容。
自分が介護する側だとしても、される側だとしても、考えることを先送りしたくなる問題は山積みなんだよなぁ…。
自分で自分のこと何も出来なくなって、ベッドで寝たきりで全部誰かに世話してもらって生きるくらいなら早めに死にたい。
だけど、回復してまた動けるようになるかもという望みも捨て切れないと思う。
家族が寝たきりになったとしたら、生きててくれてよかった。私が何でもしてあげようって最初は思うだろう。
でも、この先一生自分の時間全部介護に費やすことになるとしたら…

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(ネタバレを含みます)

リハビリに親しみのある医療従事者の立場から、麻痺した四肢の切断というテーマにとても興味が出て読みました。

ストーリー自体、何度も「事実なのか、創作なのか」と検索してしまいました笑

切断を最良の治療と信じていた医師の心境は、最後までよく分かりませんでした。

私の考えですが、本当に切断は良い結果ばかりだったのか。
悪い作用は、患者のバックグラウンドをきっかけに精神面にのみ現れてしまうのか?

ストーリーの中では、オペ後の経過を追っているのはせいぜい1〜2年ほどでした。

「審美性」という言葉があります。
医療の中でもよく使われる言葉みたいです。(私も使います。)

機能しなくても、外見に重きを置いて整えたり、補填することを優先したりしますよね。
(義眼とか、義肢とか。)

そういう点からすると、めちゃくちゃ人の心ないな……と思いました。

作者は医師で、実際に患者から「麻痺して動かないなら切ってしまいたい」という愚痴を聞いていたらしいです。

果たして本当に切断が治療の選択肢に入った時、切断を希望する人はどれだけいるんだろう。

そんなことを考えてしまいました。

ストーリーでも、麻痺側を切断していることが社会に露見した際、反対意見がわんさか出るし、医師への誹謗中傷もたくさん出ました。

医師がどう対応するのかも結構見もので、「どう動く?」と、続きを焦ってしまうほどのめり込みました。

想像力が豊かな人だと、少しエグい描写もあり、気分が悪くなる場合があるかもしれませんが、機会があればぜひ読んでほしいです!

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半は、健康法で自費出版してそうな医療エッセイを読んでる気になってしまった。
持論と経緯、そして改善した実例。
通販の医学博士がおすすめするような胡散臭さが漂っていて、繰り返すことで洗脳されるような怖さ。

後半はその原稿の編集者による取材で、一つの事実と二つの考え(漆原/マスコミと漆原へ悪意を持つ者)が解説される。

時折身体に痺れや可動域が狭くなっている自身の老化が進んで、麻痺して、自身の部位の不自由さに苦しめられる未来は確実にやってくる。
その時、切断して身が軽くなり晴々とした人が現れたら、私もそうなりたいと願ってしまう…
五体不満足(乙武洋匡)を参考文献に挙げて、無くなれば有るものを活かす方へ気が向くことでQOLが上がるというのを、他人には肯定するが自身では受け入れるだろうかと自問して、答えが出ない。

デビュー作だからすごいのか、この作家の他の作品も読もうと思う。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

途中までリアルすぎて実話だと思って読んでいた。
私はAケア賛成派。
世間は違うのかな?
病院の待合室で読切り何とも言えないリアルさとスリルを感じました。
前向きに生きていきたいな。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

妙に説得力がある「Aケア」とセンセーショナリズムのマスコミ。あり得るのかなと思わせるラインも絶妙。非常に読みやすい。

解説が秀逸。流石の春日武彦先生。
グロテスクとは「取り返しのつかない状態に対する無自覚さ」であると解く明晰さ。

「善意や正義は、自らを検証することなく他者を『もはや取り返しのつかない状態』へと追い込んでしまい得る」とは、まさしく本作の核そのものを端的に剔出している言葉だと思う。

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2026年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めた瞬間から、本作が「小説」であることを忘れ、最後のページに辿り着くまでずっと現実に起きた話だと思っていました。それほどまでに日付や登場人物の設定が細かく、読み終えた後も「これはフィクションだったの?本当に?」と疑っていました。

本編の衝撃的な展開も去ることながら、個人的は介護業界が抱えている闇や、人知れない苦労の方がグロテスクだと感じました。私の両親も近いうちに介護対象の年齢になりますし、私だっていずれはなります。そのとき、自分はそのグロテスクな存在になるべくなりたくないと誰もが考えると思いますが、ではそのために自分には何が選択肢として残されているのでしょうか?

映画化されることを機に作品を知り、読み終えた頃には映画の上映期間が調度終わってしまっておりましたが、読んですぐに映画を見に行きたかったと後悔しました。大満足の作品です。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

内容の重さと文章量に圧倒されながらも面白くて手が止まらない本でした。

あらすじ

廃用身という言葉、すなわち麻痺したり事故や病気によって動かなくなった体に出会った漆原医師は、廃用身を切断し、残った人体で生きていく。そんな医療を考案して、自身が経営するデイサービスの患者に対して行っていた。しかし、その理屈を理解できない、またはその恐ろしさに狂乱するマスコミと大衆、漆原医師周辺の思惑によってどんどん自体は悪化していき。


廃用身という言葉自体も初めて聞きましたね。麻痺くらいで使うのかと思いきやもっと率直な意味、使い道のない体のパーツ、医療用語にはそういうものが多くあります。本当にその通りです。

読んでいて72歳死亡法案を思い出しました。割といい本だな、面白い案だなと思っていたこともあり、お年寄りと介護者、医療者全員が納得するのであれば切断するのも悪くないのだろうなとか考えていたら、漆原医師自身の話に変わっていくんですね。

政治やアイドルなんかでも思いますけど、私生活とビジネスを一緒の範囲で語りたがるのはどこも同じなんですね。公明正大で一つも汚点がないような医師だったらこの治療は受け入れられたのか、多分人間は感情的に自分が受け入れ難いと思ったものは何という理由をつけても拒否してしまうんだと思います。だから多分、一般的に受け入れ難い、その認識だけでそこまで狂乱してしまったのかな。

最初の方ではなく、後の方に漆原医師が治療範囲を広げるためにチーム分けたり、経験談話させたり、そういうのは少しずつん?って思っていましたがまさかのそれが伏線。

でも医療職だから言えるけど、本当に介護問題は身に染みて感じますよね。火葬代を安く済ませるために献体に登録する老人、相次ぐ老人虐待、家に帰ってくるなという介護者たち。なんと世知辛い世の中。早めに人生を終わりたいとすら思います。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

映画見る前に絶対に原作を読みたい!と思い、急いで読み始めたけど、面白すぎてすぐに読み切ってしまった。こんな面白い作品が20年近く前の作品なんて信じられない。もっと早く読みたかった!
物語として面白いのはもちろん、今現在の介護の状況にもリンクしていて、凄く考えさせられた。初めの方は四肢が欠けた老人の姿を想像して思わずゾッとしてしまい、流石にダメでしょ…なんて思っていたのに、読み進めるうちにだんだんとAケアの有効性や効果に気持ちが傾くのが自分でも分かって、なんともいえない気持ちに襲われた。
漆原医師の人間性についても凄く興味深くて自分なりに色々考えさせられた。確かに思うところは沢山あるけれど、漆原医師は、その腕も患者を思う気持ちも、医師としてはとても優れた人物だったんじゃないかなと。全体的に凄く面白くて映画も楽しみ!

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

映画化を期に、原作ものだと知り手に取りました。2005年にこの作品が書かれていたことに、まず衝撃を受けました。2026年の今読むと、本作はより現実味を帯びて感じられます。

構成が非常に秀逸で、医療をテーマにした作品ならではの重さと恐ろしさがありました。きつい描写も多く、読み進めるのはかなり体力が必要でした。

久坂部さんの他の著書も読んでみたい気持ちはあるものの、またあの重さに向き合うには覚悟がいるため、なかなか重い腰が上がりません。読み続けたら精神を病みそうなので笑。

とはいえ、その他の著書も読破したい位面白い。

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

介護の限界に挑んだ確固たる信念か、それとも四肢への異常な執着か。本書が描く医師の姿には、割り切れない闇が潜んでいます。綺麗事では済まない介護の過酷な現実と、歪んだ個人の性癖が、医療の論理によって奇妙に結びついてしまったかのような生々しさ。現実の人間が持つ複雑さと醜悪さが、小説を超えた圧倒的な衝撃として心に刺さります。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

ずいぶん興味をそそられる本を読んだ。
介護しやすいように、麻痺している手や足を切断するという「Aケア」という手法が、術後患者のメンタルや症状が回復するという事象が発生する。
いいこと尽くめのようなこの手法が、やはり受け入れられない自分がいる。
ただ、自分が患者の家族ではなく患者本人だったら…?
自分が当事者だったら受け入れるか否か、いつまでも答えが出なさそうだが介護の現場を見る機会があるたびにこの話を思い出すと思う。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

ノンフィクション気がして怖くなってしまい、何度もフィクションだよね?と思ってしまった・・・

倫理的に簡単に受け入れるのが難しいテーマなのに説得力がありすぎるし、とにかく様々な意味で凄い作品だった・・・

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2026年06月13日

購入済み

ドキュメンタリーかと思った

この作家の作品を初めて読んだせいもあって、前半部分は完全にドキュメンタリー 実話の手記かと思ってしまった。それほどのリアル感で描き出されている。現代の医療の仕組み 考え方 思想に、重たい指摘 課題を突きつけている作品である。

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2022年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノンフィクションかと思って読み進めていたけど、最後まで読んで『あ、そーゆーことか』と納得。
社会的問題への切り口として、小説としてこれはすごい。
色々考えさせられるし、実際考える。
医療従事者の友人にも勧めたい1冊。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

2026年5月に映画化された作品で、刊行は2003年。
映画は未視聴なんですけど、文庫版の原作を読んだうえで言わせてもらうと、これ映像化して大丈夫?
ただ調べてみるとpg12らしいので、きっと色々配慮されているのでしょうが、どんな感じになってるのか気になります。

脳梗塞などで麻痺してしまって使い物にならなくなった腕や脚を切り落とす。
デイケア施設の院長である主人公、漆原糾が、この画期的な治療法を実践し、過酷なリハビリや親族からの虐待などに苦しむ患者たちを救っていく介護医療系ドラマ……の皮を被ったサイコミステリー。

新書みたいな構成で廃用身切断の意義とデイケアの日常を描くソフトタッチな前半から急転直下、後半からはがらっと作風が変わって、胸糞の悪くなる展開に呆然としました。
介護の現場を知っている者と知らない者との間にある確執、マスメディアの影響力、日本の介護の未来というちょっと重めのテーマを随所にちりばめながら、徐々に漆原糾という医師の人間性が明らかになっていきます。

作中で麻痺した手足のことを廃用身と言っていますが、これは造語でして、正式な医学用語では廃用肢というらしいです。
結末を知っている身からすれば、この作品のタイトルが廃用肢ではなく廃用身であることに、本当に戦慄を覚えます。
ちなみにちょっとグロくて汚い描写が多くて、それが読みやすいうえにリアルに書かれております。
耐性があってよかった……と切に思いました。

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

最初実話か〜って読んでいて、途中からフィクションだったか…ってなって最後実話!?!?ってなった。ここまで赤裸々に書いて良いものだというのが衝撃。暗いけど全部考えるべき内容だし、みんな嫌がるけどほぼ全員直面する未来について考える機会になった。読んでよかった。

追記:フィクション!?

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

半分くらいまで、ヤバい新興宗教の本読まされてるみたいでしんどかった。喜びも笑顔も1面でしかなく、「本当はどうなの?」と思いながら読み進める。最後の1行じゃないけど、終盤に声の出てしまう部分があって、一義的に理があってもやはりそれは全てでは無いのだよなと思わされた。この本を読んで欲しいと言ってきた人と感想を話していたのだが、そこに「良い面があるな」と思ってしまったことが怖いねと。先日、介護職の方が「被介護者には痩せて欲しい」と言っていたのを見てしまってリアリティが増して、

多分これ、一生忘れないし、一生怖い

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画化されていることは知っていたので、本屋で見かけて何気なく手に取ってみました。
想像以上に内容が重いことにビックリしながら読み進めましたが、難しい医学的用語やわかりづらい表現がなかったためか、非常に読みやすかったです!
当方老人介護に少し関わりある仕事をしているため、老人虐待や介護負担の問題など、勉強になることが多く、自分の学びにもなりました。

漆原先生の視点で読むと「善良な」行動や考えでも、
読んで行くうちに色々な人の視点で見ると「嗜虐的」「グロテスク」だとか、、善悪が単純に決められないが故に、ラストの展開は少し悲しい気持ちになってしまいます。

漆原先生の
「自分の知らない自分がいた」というセリフは、とても印象に残りました。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

どこまでが嘘でどこまでが実話なのかずっと考えながら読んでいたが、まさか全てフィクションとは。介護される側、する側の気持ちが痛くて苦しかった。目を覆いたくなる描写もあって途中で本を閉じたりもした。胃にずっしり残るような読後感でしばらくは再読できないかも。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

医療、介護に関連する内容なので難しいかと思っていたが、読みやすかった。
内容は衝撃的なものだったが、今後こんな未来も可能性としてはあるのかなと思った。

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2026年07月23日

Posted by ブクログ

高齢者の方に関わる仕事もしている身としては、色々と考えさせられました…!
今後、高齢者がたくさん増えていく中で、介護問題は本当に大きな問題だと思います。大事な家族だとしても、介護は綺麗な面だけではないので、負担が大きかかったり、当事者も仕方がないことだとしても、迷惑かけてしまってと申し訳ない気持ちになってしまったり…
最初は腕や足を切断するなんて恐ろしいという気持ちでしたが、読み進めていくうちに、しっかり説明し、本人家族も希望している、そして、メリットがあるなら、選択肢としてありなのでは?と実際に思ってしまいました。
主人公については、さまざまさな人間性や一面が描かれており、単純に良い人悪い人と決めつけられる人物ではないなと思いました…!

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

リハビリ職である私には臨床チックな場面や介助量など共感できることが多くて読みやすかった。
漆原氏の遺稿を呼んでいると異人坂クリニックの従業員のようにひどく納得している自分がいて一種の洗脳を受けている気分でゾッとした。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この話はノンフィクション?フィクション?どっちだろう。リアリティがありすぎることに驚き、深く考えさせられる小説だった。※小説なのだが、研究発表のような形でストーリーが進むので、一見リアルな話かと思ってしまう。

『廃用身』とは…脳梗塞などで身体が麻痺し、回復する見込みがない手足のことを言うらしい。
小説の中で漆原(うるしばら)医師が提案する『Aケア』というものは、廃用身を切断し、介護する者の手助けをするもの。
(『切断』=アンピュテーションということから)

介護の現場は本当に大変だと思う。小柄な女性ならまだしも、体重が80キロ、90キロあるような方の介護をするのは想像するだけでキツイと思う。動かなくなった四肢を切断することで体重が軽くなれば介護側の負担が減る…小説とはいえ、本当にショッキングだった。(物語では廃用身を切断した老人が性格も明るくなったと書いてある)

しかし現実の介護問題とリンクしているように感じ、とても他人事に思えない。
というのは、うちの母親は昨年脳梗塞になり、右の手足が麻痺し、リハビリしても動かない状態だ。もし動かない手足があることで、本人がうつ状態になったり、床ずれが治らないとして、本人から『Aケアしてほしい』と言われたら、複雑な想いをするだろう。

介護問題の深刻化がこの作品を通して残酷に突きつけてくるようだった。将来に向けて、実際に起こりうるケースであることを作者の久坂部羊さんが語っているネット記事も読んだ。ただ久坂部さんは医者の肩書もお持ちだからこそわかるのだろう。小説の中で漆原医師は週刊誌のスクープでバッシングされる。それほど手足を切断するという『Aケア』は、一歩間違えば残虐非道な猟奇的な虐待であると捉えられてしまうと予想しているのだ。

この小説はつい最近だが染谷将太主演で映画にもなった。(問題作すぎて鑑賞は見送った)小説を読んだ今なら、観てみたかったと思う。配信になるのを待とう。

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2026年06月23日

Posted by ブクログ

映画化されて気になり読みました。テーマが医療であり、内容が難しくないか心配でしたが読みやすく話に引き込まれました。Aケアは見た目を言えばや気になるのもしれない。それって私たちからの見方で本人はどう捉えるか。関わる人の見方で偏見は変えられそうな。本人のQOLをどう満たすか、それが大切なのでは。世間から驚かれる方法かもしれないけどAケアについてケアされる人、する人の双方で話してみる問題だと思った。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

漆原先生は本当に患者と介護者のことを考えて、Aケアをやったんだと思う。でも生来の強い嗜虐性も本当なんだと思う。
現実ではAケアの話こそ聞かないものの、安楽死の合法化は期待されていると思うし、作中より少子高齢化からくる介護問題は大きくなっていると思う。日本はどうなっていくんだろう

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

麻痺などで動かなくなった手足を切断するという、現代の医療ではありえない治療法を紹介しているが、そのメリットとして介護問題の解決や医学的な治療効果を具体的に挙げて説明されると、妙に納得させられてしまう。その治療法が本当に有効で近い将来標準治療となるのではないか、という気持ちにさせられてしまう、そんなリアリティを感じた。物語の展開についても、作中作であることをうまく利用し、二転三転と読者が驚くような構成になっており、読みやすい文体であることも併せて、あっという間に読み終わってしまった。

とても面白かった。作者のほかの作品も読んでみたい。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

面白かった。業が深くて読み終わったあと何とも沈んだ気持ちになる。最後にさらっと書かれているエピソードがなんとも辛い。

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2026年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

胸糞シーンがあるので通勤中オーディブルには向いてなかった、、(T . T)
リアリティがあって、どこまでノーフィクションなの!?と思いながら聞いてた。たしかに合理的だよな〜と思ってしまう部分と、想像するとやっぱり受け入れられなさそうだなと思う部分と。。。
ドクターと家族の結末は痛ましかったな。。
分が老人の立場だったら切って清々するだろうなとは思う。

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実写の予告で気になって、この本を手に取った。予告は不気味でホラーチックな雰囲気だったから、怖い場面がいつ来るかと警戒しながら読み進めてた。

だけど、予想に反して前半は恐ろしさを全く感じなかった。廃用身を切り落とすと聞いて、残虐な場面や患者の悲痛な声を想像していたから驚いた。


後半から語り手にが変わって漆原を客観的な視点でみるようになる。ここで物語の印象、すなわち漆原の印象が何度もひっくり返り始める。

私は頭の中で漆原が本当は善人か悪人か何度も考えていた。だけど、最後まで読むとそこに答えがないことに気が付く。人間は善人と悪人の二種類に単純に分類できるものではない。

「漆原が嗜虐的な一面を持ち合わせていたとしても、Aケアが悪ということにはならない。施術と人間性は別問題」というような語りが、この本の1番本質をついていると思った。

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2026年06月25日

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