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Posted by ブクログ
ブラックなテイストに対しての人々の反応は、三つくらいに分けられると思う。
①ブラックユーモアが分かる人 ②面白さが分からない人 ③怒り出す人。
この本は①に該当する人にお勧めしたい。
かなり濃い。
そしてお医者様の書く医療物は本格的であり、ああ、こんな患者に悩まされているんだろうなー、そりゃ気晴らしも必要だ、と思う。
【寝たきりの殺意】
寝たきりの高齢男性・守山(もりやま)のモノローグで終始する。気難しくわがままな老人だ。
舅の介護が嫌でたまらない様子の嫁だが、なぜか嫁の方の肩を持ちたくなってしまう。
守山はついに嫁に殺意を抱き、さてどうやって殺してやろうかと想像するくだりが、ブラックユーモア。
首を絞める、小便を漏らす。毒を飲ます、泡を吹いて・・・やっぱり小便を漏らす、うははは、と妄想する守山。
実は・・・
【シリコン】
豊胸手術に失敗した「運の無い」女の復讐。復讐の手段が・・・
おっぱいと一緒に良心もいくらか切り取られてしまったのだろうか。
【至高の名医】
清河武史郎(きよかわ たけしろう)は、神の手を持つと言われる外科部長。ストイックで正義漢。医師にも患者にも厳しすぎるのが玉に瑕。
ふとした事で、病に対する恐ろしい体験をし・・・
【愛ドクロ】
文京大学医学部の解剖学講座の技術員である原山良人(はらやま よしと)は頭蓋骨マニア。
良人は多くの標本を管理するうち、人の頭蓋骨が透けて見えるようになった。
自分だけの美しい頭蓋骨を手に入れたくて仕方がない。
【名医の微笑み】
矢崎逸郎(やさき いつろう)42歳。0.1ミリの狂いが血管を突き破りかねないカテーテル治療の第一人者。そのほか、朝から外来診察、患者への治療説明、医療機器メーカーとの打ち合わせ。病棟の患者の診察では愚痴を繰り返す半身不随の老人、中途半端な医療知識を振り回すわがままな家族にも、矢崎は丁寧な対応と微笑みを崩さない。
自宅では三年前に脳梗塞で倒れた父の食事の介助。妻から、息子の学力についての愚痴。息子は塾の勉強について行けず、妻は進学校に入れることだけが正義と思っている。自分の家族のわがままに対しても、矢崎は丁寧な対応と微笑みを崩さない。
このストレスに見合うほどの息抜きはあるのか?
【嘘はキライ】
水島道彦(みずしま みちひこ)38歳、独身。都立新宿医療センターに勤務。去年、内科医長に昇進。
嘘が見抜けるのでは?と看護師。嘘を言う人間は、後頭部からすっと黄緑色の狼煙が立ち上る。
その能力を、教授選に利用される。
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