久坂部羊の作品一覧
「久坂部羊」の「廃用身」「告知」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「久坂部羊」の「廃用身」「告知」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
大阪大学医学部卒。2003年『廃用身』でデビュー。『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。『第三のミス~まず石を投げよ~』がテレビ放送化された。
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Posted by ブクログ
初読みの作家さん。何かの紹介で取り上げられており、認知症がテーマということで目を背けられない。
とにかく読むのが辛かった、が読む手が止まらない。幸造の症状が進行していくのと介護にまわる家族、主に雅美の気持ちが怖いくらい細かく描かれる。
認知症の心情、家族の重みになって居なくなってしまいたい思い、介護側の思い、はじめは巻き込まれて自分に被る迷惑など己の方にばかりに向いていた黒い気持ち、どちらも想像するとネガティブになるけど分かる気がする。
そしてやはり最後は今までの生き方が問われる。
単純じゃないけど、それが苦闘してきた雅美を変えたんだ。
どう締め括るのかと思ったが、最後の最後は穏やかでよかったか。
とにかく他人事じゃない。少し先に迫っている問題だ。それを改めて呼び起こしてくれた。
Posted by ブクログ
何度目かの再読。毎回心を揺さぶられる。認知症の父親が記入する日記が表紙になっていて切ない。なんとなくわからなくなっていることに気づき漢字の書き取りをチラシ裏にする。その一方覚えていない時の行動の理由も本人なりにある。車の鍵がない、窓を割りニュートラルに入れ押しがけする様子が浮かび、本当に恐ろしい。でも私だって同じ様になる可能性はある。父親の息子夫婦が近くに住んでいて、嫁は夫に義父の危険行動を訴えるが大げさな、と取り合わない。認知症を治そうとするから良くない、過剰反応せず全てを受け入れるようにすると本人も落ち着く、正論だけど当事者ならきっとそうは思えない。事故や火事を起こされる前に対処し、目を摘みたいと思ってしまう。結局は長生きしすぎ病だろうな…辛い。おすすめです。