祝葬

祝葬

770円 (税込)

3pt

「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは祝福してくれ」自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという――。 簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。

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祝葬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    患者の死期治療に関してこうだと思っていた考えが、自分や身の回りの人間が死に直面することによって揺れ動くお医者さん側の心情がわかります。お医者さんは誰しもこういったジレンマにハマるものなのでしょうか。考えさせられる本であり、すっと読める本でした

    0
    2022年01月29日

    Posted by ブクログ

    面白かった。面白いけど恐ろしかった。
    確かに37歳で死ぬのは早すぎるし、114歳は長すぎる。
    私達夫婦には子供もいないし、莫大な貯蓄があるわけでもない。となると、、80歳くらいでふわーっといけたらなぁなんて思ってしまう。

    50年後くらいに、この本のような未来になってなきゃいいけど。

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    端からみれば同じ短命でも、それぞれ背景や死に様が違って面白い。
    後悔と納得の分水嶺はどれくらい自分で悩めたか、が直結するのかな、と思っているのですが、死に方なんて自分自身も周りの環境も変化していくなかで、どれくらい悩んだ結果だ、と胸を張ってそのときを迎えられるんでしょうね。

    文中で幸福とは微分とい

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    超高齢化社会、人生100才まで普通に生きる近未来小説。
    現役ドクターが描く専門用語も多いストーリーだけど毎作品考えさせられる。本当に
    長生きは幸せなのか?簡単に死ねない時代ってなんか恐ろしいかも

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    生きるとか死ぬとか医療とかってなんだろう。

    平均寿命って今は85歳ぐらいですかね?
    90歳以上の治療のための医療費は、全種類自由診療にしたらどうだろう。緩和の医療費は現行で。

    長生きは裕福な老人の特権?別にそれでいいような。

    子どもからの老後の医療費をあてにして、1人あたりの金額の負担を減らす

    0
    2021年04月21日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの久坂部羊だ。『無痛』か『破裂』以来、それほど読んでなかったとすれば、10年以上のご無沙汰か。
    土岐一族という早死にばかりの医者家系のそれぞれの物語、生き死に、葛藤、諦念というところをオムニバスで。全体では、医療の意味、というところを、ややぼかしつつ提示するような作品。

    0
    2021年01月15日

    Posted by ブクログ

    祝葬 真令子 ミンナ死ヌノダ
    希望の御旗 忌寿

    早死にする一族。彼らは不幸なのか?それとも……
    精神的にも肉体的にも健全ならば長生きも良いだろう。
    けれど、目が耳が足腰がそして脳みそが
    長年の使用にミシミシと悲鳴をあげていても、
    長生きし

    0
    2020年12月20日

    Posted by ブクログ

    医者の一族土岐氏についての短編集。
    「希望の御旗」の冬司と信美夫婦のお話は可哀想でした。積極的医療を突き詰めるとこんな結末なのか…と。
    長生きも積極的治療もしたいと思わないのでそれぞれのお話に納得共感出来て面白かった。絶対長生きしたいと思っている人はこの本を読んでどの様に感じるのかなぁとも思う。

    0
    2020年11月24日

    Posted by ブクログ

    久坂部羊『祝葬』講談社文庫。

    奇妙なストーリーと結末の医療小説。普通の小説家ならば、生きることの意味を伝えようとするのだろうが、久坂部久の場合は生きることの無意味、虚しさを小説の世界に凝縮したようだ。

    代々医師を務める自分の家系が皆早死であることを常に話していた土岐佑介が37歳という若さで急死す

    0
    2020年11月23日

    Posted by ブクログ

    代々医師の家系である土岐家は早死にの運命にある。
    その家に生まれ、自らも医師である土岐佑介は親友の手島に早死にの呪い語り、その言葉通り37才の若さで急死した。
    確かに土岐家の人たちは早くに亡くなっているが、それは本当に呪いなのか?
    医療の進歩で人の寿命も長くなり、人の健康に対する考え方も変わる。

    0
    2025年07月26日

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