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Posted by ブクログ
新実一良(にいみ いちろう)は、研修医期間の最初の二年を東京の、白塔(はくとう)大学病院で務めた後、離島の病院に赴任した。
院長以下のゆるい医療体制に唖然とし、積極的に色々な提案をしては当たって砕ける。
岡品院長は、自分のやり方に異を唱える人たちの意見にも、「お試しで」やってみましょうとあっさり同意する。
上手くいかないことは予測済みの『お試し作戦』は「やらずに悔やむより、やって後悔する方がいい」という方針である。
大病院の医療が「生存日数を延ばすこと」に特化されていることに対しての問題定義である。
本人はもう死なせてくれと思っているのに病院と家族が許さない。
自分はどう死にたいのか考えておかなくてはいけないと思った。
自分の希望と担当医師の考え方が合えばラッキーなのだけど・・・
深刻な問題を扱っているが、キャラクターは皆個性的に事件はコメディタッチで描かれ、テンポ良く面白く読める。
最後のオチが・・・!
一良のその後をぜひ見てみたい。
『Episode 1 赴任』
一良は内科の外来を担当するが、患者が皆自由すぎ、医師の指示に従わないのでびっくり。
『Episode 2 臨終』
一良が夜勤を務める深夜、末期がん患者の脈が止まり、家族の到着を待つ間に救命措置を行う。
『Episode 3 自由』
一良は、病院に来られない患者のために訪問診療を始める。重い糖尿病患者の詩人は、自由を優先する。
『Episode 4 検診』
患者の家族であった製糖会社の重役から、検査に積極的でない岡品院長のやり方を批判され、がん検診を行うが・・・
『Episode 5 青年』
研究医になりたい孫と、スーパー外科医になってもらいたい祖父。
『Episode 6 嫌煙』
東京から、一良の叔母が来る。エッセイストでコメンテーターの有名人。病院に喫煙コーナーがあることに抗議し、やがて大きな騒ぎに発展する。
『Episode 7 縮命』
「延命治療」の対義語は「縮命治療」
『Episode 8 離任』
一良の後期研修期間が終了する。岡品院長は、研修医は一良で最初で最後にするという。一良に掻き回されて懲りてしまったのだろうか?
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