久坂部羊の作品一覧
「久坂部羊」の「命の横どり」「夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「久坂部羊」の「命の横どり」「夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
大阪大学医学部卒。2003年『廃用身』でデビュー。『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。『第三のミス~まず石を投げよ~』がテレビ放送化された。
Posted by ブクログ
インパクトの強いタイトルである。
脳死は、「本当の死」なのか。
臓器移植をめぐる、患者家族と医師、臓器移植コーディネーターたちのドラマ。
マイナンバーカードの裏などに、何気なく臓器提供意思に丸をつけてしまっている。
自分が死んだら、必要としている人に差し上げてもいい、と思っていたが、「何気なく」表示していいものではなかったし、「自分が死んだら」が実際どういう状態なのか全く分かっていなかったと呆れるばかりである。
正常性バイアスのなせる技か、自分には起こらないとどこか思っていたのだろう。
私は、脳死とはどのような状態なのか、脳死と寝たきりの違いさえ分かっていなかったのである。お恥ずかしい限り
Posted by ブクログ
2025/08/22予約4
臓器提供を行う側の家族と受け取る側の異なる思い。
突然脳死と言われ心臓を奪われたと思う側、適合するドナーを待ち続ける側。レシピエント側のコーディネーター、ドナー側のコーディネーター。どれにも一理あるように感じてしまう。ダブルスタンダードにはなりたくない、だけど子どもの脳死判定での臓器提供はできない。読んでいると広志の母登志子の非科学的さにイライラするが自分も子どもに対しては全く同じだと気づいた。
不勉強かもしれないがドナーの情報をレシピエントに与えない事と同じようにレシピエントも自分が移植された事を守秘義務にする事はできないのか、と思った。
内容がいいのに表紙がミス
Posted by ブクログ
医師作家9人によるアンソロジー作品。
どの作品も50頁程なので、スピード感がある。
研修医 精神科医 救急医療 現場医療 研究者 認知症等 医療1つとってもジャンルが違い、心理描写の加減に手に汗握ってハラハラしたり、淡々と読み進めたり、一冊で何度も美味しい読み応えのある本でした。
医師(著者)が実際に経験しているであろうリアリティがそこにある。
認知症対応を生業としている身としては、何度も見た光景で「あーー大変さの中に、いくつも希望が見いだせるんだよ」「怒ったらダメダメ」と逆の意味でハラハラさせられた。
現代はサービスが揃っているので、抱え込まず使える手段を利用していくのがお互いの