カネと共に去りぬ(新潮文庫)

カネと共に去りぬ(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

3.4

今日、患者が死んだ――。倫理に反する言動で白眼視される医師村荘(むらそう)を描く「医呆人」。ある朝、心が毒虫に変じた女医の葛藤「変心」。高級老人ホームに住む男女の恋愛ドラマ「カネと共に去りぬ」。そして高慢きわまる老医の手記「アルジャーノンにギロチンを」。久坂部羊が名作に鮮やかなメスを入れ、現代医療の嘘と欺瞞を浮かび上がらせる。ブラックでシニカルな、七錠の劇薬エンターテインメント。(解説・大矢博子)

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カネと共に去りぬ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年07月23日

    医学界に纏わるブラックな題材を、名作へのオマージュを込めた短編集。

    コメディ仕立てなんだけど、本当にブラックで考えさせられる内容だった。

    医療過誤、動物実験、認知症…。人間の欲はキリがない。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月24日

    名作の題名を模したパロディー。医療や介護に関わる話で、例えば延命治療が幸せかというテーマなど。題名をもじったふざけた感が、自らの将来を考える機会に取って代わるかもしれない。2022.10.24

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月22日

    ブラックユーモアの短編集だが、有りそうに話にちょっと笑えない。医者も患者も同じ人間でお互いの誠実さ、優しさには過度の期待はないなぁと感じる内容。

    0

    Posted by ブクログ 2020年09月07日

    芥川の小説を再構成した医療エンターテイメントに続く、名作のパロディー医療エンタメ(解説者によると正確にはパスティーシュというそうだ)。
    名作をちょっとひねった題名にシニカルさを、その内容にブラックさを味わうことができる。原作をしっかり読み込んで理解したうえでないと、このような作品は書けないのでは。
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    0

    Posted by ブクログ 2020年08月09日

    医呆人/地下室のカルテ/予告された安楽死の記録/アルジャーノンにギロチンを/吾輩はイヌである/変心/カネと共に去りぬ

    どこかで聞いたような題名ばかり。こうもブラックな話に利用できるとは、きっと凄いんだろう。心身の健康への気になり具合が大きい時に読むのはちょっと辛かった。元気でないと読めないかも

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年03月15日

    医療界の実態をブラックユーモアたっぷりに描いた短編集。好きと嫌いにハッキリ分かれる小説だと思う。
    終末期医療、延命治療、尊厳死、動物実験、認知症等考えさせられる重たいテーマが生々しく書かれているが面白くてあっという間にに読めました。
    「アルジャーノンにギロチンを」が1番よかった。
    身体は老いて動かな...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年12月26日

    医療と人生の最後についての、アイロニー含む逸話集。
    医療人の黒い側面と、人生の最後の迎え方について、はばかりなく語っているが、一般の方にも心響くでしょうか。

    0

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