南杏子のレビュー一覧

  • サイレント・ブレス 看取りのカルテ

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    こういう言い方は実に良くない。のだが、この手の話はどうやったって泣ける。ずるい。泣く以外の選択肢ない。

    看取り、という題材の中でもクリティカルなのは、親子。そして夫婦。やめてほんと。小説で泣いてから、現実で笑うためのアクションがとれるような人には良いと思う。
    同じ作者の、『いのちの停車場』を先に読んでいたが、こちらの方がデビュー作とのこと。確かに駆け出しは荒削りなようにも見えるが、エンディングでは涙腺へのハードパンチが待っていた。

    だから、敢えてそのあたりを全て度外視した上で、3人目のカルテに出てくる「胃瘻」について触れたい。
    いや、もう読み終わる前から語りたくて語りたくて仕方がなかった。

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    2024年02月28日
  • ブラックウェルに憧れて~四人の女性医師(仮)~

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    学生時代、医学部と部活が一緒だったので、彼ら彼女らの置かれてる立場、男女比とか、出世の話もしたし…その時のことを思い出しながら読んだ。
    女性であることがハンデになる傾向はあるとは思う。でも思いがかなわないのはどこにいてもありうることで、それゆえに多様な働き方を開拓できるし選べるようにも思った。

    話に出てくる彼女たちは皆それぞれに進む道を切り開いていっているように見え、
    私も私なりに頑張ろうかなと思った。

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    2023年06月28日
  • ブラックウェルに憧れて~四人の女性医師(仮)~

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    エリザベス・ブラックウェルは1821年にイギリスで生まれ、11歳で家族とともにアメリカに移住した後、1849年、女性として世界で初めて医学学位を取得した。
    この本は、女性医師の未来を切り開いたブラックウェルを灯火として、医療の世界で性差に抗い闘う女性たちの姿を描いた小説。ふ
    主人公は、1998年、中央医科大学の解剖実習で組まれた女性だけの班に所属した長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の4人と指導教授・城之内泰子だ。
    4人は泰子の指導を受け、いずれも優秀な成績で卒業し、それぞれの道を歩むが女性ゆえの苦労も味わうことになる。
    長谷川仁美は、大学に残り、白内障オペのスペシャリストとして活躍す

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    2023年06月06日
  • ブラックウェルに憧れて~四人の女性医師(仮)~

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    いのちの停車場を読み、南杏子さんを知りました。他の作品も読んでみたいなと思っているとき、ブック・オフで見かけたので購入。
    女性教授と4人の女性医師の話です。大学初の女性教授の葛藤と苦悩、中堅医師となった4人の葛藤と苦悩が描かれています。事実、女であるということでたくさん苦労されてきたことがよく分かりました。そして、現在やこれからは女であるということで理不尽な偏見や差別が無くなることを願うばかりです。
    ちょうど、私もアラフォーで仕事について振り返り、決断する時期にきているので、彼女たちの悩みに共感しました。最後の章で城之内教授が「どんな道を選んだにせよ、間違った選択なんてない。自分を信じてあげま

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    2023年05月28日
  • ブラックウェルに憧れて~四人の女性医師(仮)~

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    ブラックウエルとは、世界で初めて医師として認められた女性のことだそうだ。
    数年前にあった医学部不正入試問題、それを踏まえて著者はこの作品を著したのだろう。
    書中、ひとりの女医が言う。
    「つまり大学受験での女性差別は、私たちにとってささいな始まりでしかなかったともいえますね」
    入学試験での女性差別は、ほんのスタートにしかすぎず、入学後さらに医師になってからも、医療分野は女性蔑視が甚だしい。
    そんな男性社会で奮闘する4人の女医たちを描いた医療小説。
    解剖学実習で女性だけの班を組まされた彼女たちが、卒業後医師となり女性ゆえに苦労する医療界の現実を、現役の医者である著者がリアルに描き出す。
    指導教授だ

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    2023年05月04日
  • ブラックウェルに憧れて~四人の女性医師(仮)~

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    ネタバレ

    【内容紹介】
    20年前、中央医科大学の解剖学実習で組まれた女性だけの班――長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の4人は、城之内泰子教授の指導のもと優秀な成績で卒業しそれぞれの道を歩んできた。順調に見えるキャリアの裏には、女性ゆえの苦労もある。人生の転機を迎えた彼女たちに、退官する泰子が告げる驚きの事実とは? 今こそ読まれるべき珠玉の人間ドラマ!

    女性として最高峰まで極めた人たち。
    勉強も努力も男性と同じようにしたのに・・・今の日本では家庭のこと、介護のこと全部女性が背負うんだという事実に・・・再度打ちひしがれた。

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    2023年04月25日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    読み始めた途端、テレビドラマで観た作品であることを思いだした。主人公役が誰だか忘れたが、陽子役と座間役が印象深く、記憶に残っている。
    現役の医師による、過酷な医療現場の実態を小説化し、現代の医療を告発した作品と言えようか。
    主人公千晶の先輩医師陽子が語る「良心に従って仕事するだけで精一杯です」に、先に読んだ夏川草介『神様のカルテ』の「良心に恥じぬということだけが、確かな報酬か」を連想した。
    『神様・・・』が、過酷な医療の実態をオブラートに包んだ手法に対し、本書は肉体の限界を超える過酷な勤務や患者からの暴力、訴訟リスク等々をストレートに描き出している。
    訴訟問題で命を絶った医師を惜しむ患者たちが

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    2022年12月26日
  • 希望のステージ

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    ネタバレ

    医師としての自分のあり方に悩み、病院を辞めて実家の病院を手伝うようになった菜々子。同級生のクマやんとともに市民会館のステージに立つ人たちの医療サポートをする。困難な場面に寄り添って適切な医療を届ける日々の中で自分の起こしたと思われる事故と向き合っていく。

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    2022年11月03日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    そう言えば近所の病院も、そんな感じだ。建物はホテルのように美しい。ドクターは若くて、そして営業マンのように笑みを浮かべながら丁寧に説明をしてくれる。そして様々な検査を受けさせられる。入院しても大部屋が空いていないということで個室に入れられる。病院側の事情なのに、なにか一筆書かされて、個室料金を支払わされる。そう、金、金、金。新自由主義的な病院だ。裕福なら病室も綺麗だし、検査をいくらやってもらっても構わないけれど、貧乏人にはつらい。そんな病院のお話だった。ドクターも可哀想だ。

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    2022年08月25日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    現実として、過酷で重労働の医療、そして医師の長時間労働、クレームの多い患者、人間的でない環境での労働は個人の価値観によって維持されていると思う。
    主人公の女医はとても誠意があって、人間としても立派と思う。でも現実はこんな医師は少ない。

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    2022年07月24日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    NHKドラマ見て原作も読みたいと手に取りました。
    私も福祉関係の仕事をしてるいので、人の命を預かる責任の重さや、各所からの重圧等にしんどい思いすることもあるけど、やりがいもあるし嬉しいこともある。千晶先生のように強い気持ちを持って仕事していこうと思います。
    そして改めて医療従事者の方に感謝したいと思います。

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    2022年05月22日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    解説は中山先生でした。
    「その労働環境もストレスも門外漢には理解できないから」
    とあります。そういった意味でも、この本は少しで門外漢の理解に繋がれば、というとこでしょうか。
    正直、私にはやはり異次元の世界であり、大変なんだな、とは思いました。
    ただが私の業界も年に1ー2割のうつ疾患者が出ます。
    ドクター並みのストレス社会なのかも??? ですよね?
    門外漢には理解できない世界、というのはどこにでもある、ということなんだと思います。ストレスはよくないです。ほんと。
    免疫革命を読みましょう!

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    2022年04月11日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    貫地谷しほりさんが主演のドラマの原作だった。
    病院内の陰謀や患者さんからの訴訟、家族との関わりなどの中で、患者さんに向き合う医師の姿を見た。

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    2022年04月05日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    またしても読んでいて苦しくなった…。解説で補完されている通り、この小説に出てくるクレーマー患者はほぼほぼ事実なんだろうなあ。

    人間はいつか必ず死ぬ。
    という事はいつも心に留めておきたい。
    たとえ大切な人でも、いつかはこの世を去るのだ。
    その時に狼狽えずにいる事ができるのか、自分には分からない。できれば狼狽えずにいたい。

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    2022年04月04日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    入院中に夜中一気に読破。いろいろ考えてしまう主人公に入り込んでしまいました。これからの医療在り方の難しさが、見えた気がします。

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    2022年03月12日
  • サイレント・ブレス 看取りのカルテ

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    終末期の在宅医療について知ることができました。癌の末期、筋ジストロフィー、胃ろう、エンバーミング、人身売買、死への覚悟、親のみとりなど考えさせられることばかりでした。そんななかで看護師のコースケ、ケイズ・キッチンのケイちゃんが
    和ませてくれました。


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    2024年11月25日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    ネタバレ

    とにかく座間さんがこわい。気持ち悪い。結果ああだったと分かったとしてもこわい。医者も患者も人間だからトラブルはあるんだろうけど、お互い思いやらないと治療は進まないと思った。

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    2021年09月21日
  • ディア・ペイシェント 絆のカルテ

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    医師の過酷さをひしひしと感じました。
    患者の座間が、先日読んだホラー小説より余程怖かった。
    中盤辺りから、物語が急速に進みだして、ハラハラ、ドキドキの連続でした。
    これはドラマにしたら面白いんじゃないかな?と思ったら、もうドラマになってたんですね。
    面白かったです。

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    2021年05月26日
  • 老坂クリニック 坂の途中に椅子ひとつ

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    医師がなんでも解決スーパーマンじゃない所が良いと思いました。元気で長生きできれば1番ですがそうも言ってられませんしね。

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    2025年12月17日
  • 老坂クリニック 坂の上に見える窓

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    難聴の原因が耳垢とは!
    夫の圧力により軽度認知障害や、世話をしてくれる家族が不在になったことでコンビニなどに頼りきった結果、脚気になるなどどれも身近にありそうなことだと痛感。体ってそんなことでダメージが来るのかと驚いた。簡単便利な食生活は手に入れやすいが解消するのは大変、料理が好きなのでコンビニごはんはほぼ食べたことがないけど、考えさせられる。読みやすくおすすめ。

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    2025年12月13日