【感想・ネタバレ】ブラックウェルに憧れて~四人の女性医師(仮)~のレビュー

あらすじ

20年前、中央医科大学の解剖学実習で組まれた女性だけの班――長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の4人は、城之内泰子教授の指導のもと優秀な成績で卒業しそれぞれの道を歩んできた。順調に見えるキャリアの裏には、女性ゆえの苦労もある。人生の転機を迎えた彼女たちに、退官する泰子が告げる驚きの事実とは? 今こそ読まれるべき珠玉の人間ドラマ!

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ネタバレ

プロローグ
城之内泰子
中央医科大学解剖学教室の教授。

原口久和
大日新聞東京本社『月刊証言者』編集部記者。

長谷川仁美
一九九八年度「白菊会優等賞」受賞。

坂東早紀
一九九八年度「白菊会優等賞」受賞。

椎名涼子
一九九八年度「白菊会優等賞」受賞。

安蘭恵子
一九九八年度「白菊会優等賞」受賞。


第一章 四人の再会
坂東早紀
医学部時代に翔を産んで、勉強は子育てしながら成績優秀で国試もそつなくクリア。大学病院でも循環器内科としてバリバリ仕事していた。五年であっさり辞め、今はフリーで健康診断医。マイペースで頭がいい。

椎名涼子
おしゃべりだけど気が利く。

長谷川仁美
中央医科大学の『女神の手』と呼ばれている。何事にも一生懸命で少しムキになる。

安蘭恵子
ふんわりとした雰囲気で少し要領が悪い。


第二章 アイ・スペシャリストー仁美
長谷川仁美
中央医科大学附属病院の眼科医。科内最大グループだあ?白内障の外科手術範囲に所属。実家が眼科の診療所。

上田英人
来年からアメリカへ研究留学に出る。仁美の二年先輩。

草野大志
上田の代わりの白内障オペチームのリーダー。仁美の一年後輩。

三木
白内障の患者。七十七歳の男性。

仁美の見合い相手
父親の診療所の土地を提供してくれた地主の息子。五年前に仁美に診察された。

城之内泰子

丸森
教務部長、副学長を兼務する高飛車な人間。

都築

坂東早紀
優等生のイメージから程遠いが成績バツグン。

椎名涼子
文系出身でおしゃべり。

安蘭恵子
おっとりしてどうにも要領が悪い。


第三章 フリーランスー早紀
坂東早紀
時給で働く日雇いアルバイト医。以前は中央医科大学附属病院で循環器内科医として働いていた。

椎名涼子
救命救急に進んだ。倒れるまで当直をさせられる。

長谷川仁美
大学病院の組織しか見えてない。

安蘭恵子
高齢出産した小児科医。

早紀の父
認知症を発症。

翔
早紀の息子。東京工業大学二年生。

黒岩
医療系人材派遣会社の担当者。

藤沢
ヘルパー。

早紀の母
早紀が小学五年生のときに、重い喘息発作で亡くなった。

リュウ
父親が糖尿内科の教授。


第四章 エスコート・ドクターー涼子
椎名涼子
蒲田記念病院。外務省医務官だった父に連れられ、海外の滞在経験が多い。エスコート・ドクターを依頼される。

蒲田記念病院の理事長

蒲田記念病院の常務

蒲田記念病院の病院長

リチャード・ウッドワード
ロンドンに本社のある「スカイ・メディカル・レスキュー社」のアジア本部長。

榎戸洋司
六十四歳の男性。膵臓癌の患者で、パリを旅行中に激しい腹痛発作を起こして現地の病院へ入院した。

晴臣
涼子の夫。麻酔科の部長。別居中。離婚に切り出す。

坂東早紀

長谷川仁美

石崎宏太
蒲田記念病院救急部長。赤字部門の閉鎖で救急科が廃止された。副院長格の「診療本部長」
という新ポストをあてがわれた。

妙子
榎戸の知り合い。

良彦
妙子の息子。

榎戸の妻
春に一人で旅立ってしまった。

安蘭恵子


第五章 NICUチーフー恵子
安蘭恵子
渋谷にある日星医療センター新生児科の副部長。NICUのチーフ。生後二十八日までを担当する新生児科医。

小暮美穂
三十八歳。五百二十五グラムで生まれた赤ちゃんの母。

小暮ちゃん
美穂の赤ちゃん。

恵子の夫
商社を辞め、自然派農場の経営パートナーになる。

千尋
恵子の一人娘。三歳。

倉本
新生児科の部長。

坂東早紀

椎名涼子

長谷川仁美

城之内泰子


第六章 解剖学教室教授ー城之内泰子
城之内泰子
中央医科大学解剖学教室教授。最終講義を行う。父は市立病院の内科医、母は専業主婦。

都築
中央医科大学学長。

長尾聡太郎
白菊会会長。

長谷川仁美
母校・中央医科大学に残り、オペの腕では学内有数の眼科医として活躍していた。昨年期に医局を離れ、現在は実家の眼科診療所を継いだ。

坂東早紀
中央医科大学の極めて優秀な循環器内科医だった。ワークライフバランスを重視して大学病院を早々に辞め、今は健康診断医をしている。

椎名涼子
東京臨海部を支える蒲田記念病院で救急医をしていたが、今はエスコート・ドクターのミッションにもついている。

安蘭恵子
都内でも有数の患者数を誇る日星医療センターの新生児科医として、NICUを統括する立場にある。

原口
大日新聞の記者。

一ノ瀬
初代解剖学教授。

丸森
教務部長。


エピローグ それぞれの宙返り
千尋

安蘭恵子

恵子の夫

原口

城之内泰子

長谷川仁美

椎名涼子

坂東早紀

翔

都築浩

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2026年10月31日

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数年前ニュースになった医大の合格者の男女比の不公正さ。医学の世界で女性が医師になり、続けていくことはいまも難しいのだろうか。

解剖学実習で同じ班になった4人の医学生。そして全員女性だけの班編成に反対する上司の声に屈せず彼女らを指導した女性教授。5人の女性たちが進んだ医学界での紆余曲折の物語。

30代、40代と経験を重ねていく中で、女性には避けて通れない妊娠・出産のタイミングは、どうしても1回休み的な悩みの種になる。うまく腹をくくれたとしても、その先のキャリアをどう積み重ねていくか。
女医に限らず、働く女性の誰もが彼女たちの人生の転機越えを自分の身に重ねてみそう。

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2026年04月04日

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副題が『4人の女性医師』だ。
ちなみに『ブラックウェル』とは、『もし社会が女性の自由な成長を認めないのなら、社会の方が変わるべき』という言葉を残し、世界ではじめて医師として認められた人。女性医師の未来を切り拓いた人物とのことだ。

日本の医学部入試における男女差別は、2018年に東京医科大学をはじめとする複数の大学で発覚し、女性受験生を一律に不利に扱う得点操作などが問題視された。
この物語は、ある医大の不正入試問題を受けて、女性医師の現実と問題を、複数の女性から紐解いていくもの。実際に起こった入試時の男女差別があったから、やたらリアルだ。

2章から5章は同期の女性医師のそれぞれの物語。大学病院でバリバリ働くが空いたポストは男性に取られてしまう人、父親の介護しながらフリーランスで健康診断医になった人、医療センターの新生児科の副部長になった人…女性であるだけで理不尽な目に遭い、全員が現場で偏見と戦っている。しかし絶望しながらも医療技術の向上を目指す。
医師の世界にある常識は、世の中の非常識であり、実際に女性医師として活躍している人は、この世界を生き抜くだけの術を身につけた人なのかな。

実は僕のかかりつけ大病院の担当医は若手の女性。めちゃくちゃ優秀で頼りになる先生だが、女性というだけで理不尽な思いに苛まれながら、キャリアを積んできたのかもしれないな。次の検査の時にでも『ブラックウェルさんってご存知ですか?』と聞いてみようかな。

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2026年01月22日

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解剖実習で集まった4人の女性医師と
指導教授あり、女性初の教授になった1人の医師の物語。
不正入試という背景がありながら、
それぞれの悩みもあり。
女性が社会進出するにはまだまだな感じに思えたな。

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2025年05月17日

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四人の女性医師とその先生だった女性の
お話でした
入試での不正は現実にもあったことだなと
あと女性差別の問題も
不正がそもそも女性差別でしたけど
四人それぞれの現在と過去のことが語られました
悩みだってやっぱりあるものですが
みんながんばって生きていました

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2025年03月08日

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ネタバレ

勤める女性に読んでほしい本。でも男性がこの本を読んでどう感じるのかも気になるところ。
女子学生や多浪生を一律減点し不利にする医学部の不正入試問題をベースに、5人の女性医師が社会や家庭との関わりの中で、悩み闘う日々を描くストーリー。企業や業界によって差はあるにせよ、勤める女性にとって決して人ごとではない話題なんじゃないかと思う。周囲からの差別が無いにせよ、妊娠出産はもちろん、あいかわらず男女どちらにもある「家のことは女性がするもの」という意識が、女性が外で働くことをじわじわと苦難を伴うものにする…。

最後の4人の決断は、何度でも宙返りして、自分にとってベストな働き方を模索し続ければいいんだと思わせてくれる。働くことに困難が伴うのは女性だけではない。だって男女の脳に差はないんだから。

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2025年03月02日

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Elizabeth Blackwell
世界で初めて医師として認められた女性。イギリス生まれ。
『脳の性差は存在しない』

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2024年09月21日

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少し前にニュースにもなっていたこと。
「医学部合格者の操作。男子を優遇し、女子を意図的に不合格にしていた」
そのニュースが根幹にあるストーリー。

いまだに根付く「男性優位」の世界。
女性ということだけで、並列にはされない世界。
今回描かれているのは、医師の世界だけれども、この女性蔑視の考えは、「女性活躍推進」と言いながらもさまざまな世界で根強く残っている。
自分が働く会社でも、「女性活躍推進」としながらも、相変わらず、「女性は家庭があるから。子育てがあるから。時短だから。」と、線を引く風習はありありと残っている。

解剖学の過程が詳しく描かれていたので、こんなふうに進行するのかー。。と、興味深く読んだ。
人体ではないけれど、鶏の解剖をしたことがある。
その時、男子グループが遊び半分でやっていたのを理科の教師が激怒していたのを思い出した。

最後の最後の告白は、思わず息を呑んでしまった。
まさか。。と。
最後の最後の提案は、絶対に受けてほしいと、心から思った。
それこそ、女性蔑視の世界を脱したものだと思ったから。
まあ、なったらなったで、相変わらずのやっかみは、こそこそ言われるとは思うけれど。。。

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2024年03月09日

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学生時代、医学部と部活が一緒だったので、彼ら彼女らの置かれてる立場、男女比とか、出世の話もしたし…その時のことを思い出しながら読んだ。
女性であることがハンデになる傾向はあるとは思う。でも思いがかなわないのはどこにいてもありうることで、それゆえに多様な働き方を開拓できるし選べるようにも思った。

話に出てくる彼女たちは皆それぞれに進む道を切り開いていっているように見え、
私も私なりに頑張ろうかなと思った。

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2023年06月28日

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エリザベス・ブラックウェルは1821年にイギリスで生まれ、11歳で家族とともにアメリカに移住した後、1849年、女性として世界で初めて医学学位を取得した。
この本は、女性医師の未来を切り開いたブラックウェルを灯火として、医療の世界で性差に抗い闘う女性たちの姿を描いた小説。ふ
主人公は、1998年、中央医科大学の解剖実習で組まれた女性だけの班に所属した長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の4人と指導教授・城之内泰子だ。
4人は泰子の指導を受け、いずれも優秀な成績で卒業し、それぞれの道を歩むが女性ゆえの苦労も味わうことになる。
長谷川仁美は、大学に残り、白内障オペのスペシャリストとして活躍するが、露骨な男性医師優遇に絶望した挙げ句、職場を去り、実家の眼科診療所を継ぐ。
坂東早紀も大学では極めて優秀な循環器内科医だったが、シングルマザーとなり、認知症の父親の介護もあって、今は健康診断医をしている。
椎名涼子は、蒲田記念病院で救急医をしていたが、同病院で麻酔医をしている夫との間で子宝に恵まれず、コミュニケーションが途絶、海外で急病になった日本人を迎えに行くエスコート・ドクターの道を歩む。
安蘭恵子は、日星医療センター新生児内科医として、NICUを統括する立場にいるが、その激務に加え、家庭でも脱サラの夫の仕事がうまくいかず、いらいらがつのり、体調に異変をきたす。
この4人を指導した城之内泰子は、1996年に中央医科大学初の女性教授になった優秀な人物だが、4人に対して、ある贖罪の意識に苛まれていた
その根底には、昨今、明るみに出た医科系大学における女子受験生一律減点の不正入試問題が据えられている。
家庭では介護や夫婦間の問題を抱え、職場では男性優位の風潮にさらされながらも立派に働く優秀な女性の姿が実感でき、彼女らに対するエールが強く伝わってくる小説だった。
解剖学上の男女の脳の違い(脳梁の太さ、海馬の大きさ)があるかどうかという議論が興味深かったことを追記しておく。

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2023年06月06日

Posted by ブクログ

いのちの停車場を読み、南杏子さんを知りました。他の作品も読んでみたいなと思っているとき、ブック・オフで見かけたので購入。
女性教授と4人の女性医師の話です。大学初の女性教授の葛藤と苦悩、中堅医師となった4人の葛藤と苦悩が描かれています。事実、女であるということでたくさん苦労されてきたことがよく分かりました。そして、現在やこれからは女であるということで理不尽な偏見や差別が無くなることを願うばかりです。
ちょうど、私もアラフォーで仕事について振り返り、決断する時期にきているので、彼女たちの悩みに共感しました。最後の章で城之内教授が「どんな道を選んだにせよ、間違った選択なんてない。自分を信じてあげましょうね。」という言葉に救われました。

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2023年05月28日

Posted by ブクログ

ブラックウエルとは、世界で初めて医師として認められた女性のことだそうだ。
数年前にあった医学部不正入試問題、それを踏まえて著者はこの作品を著したのだろう。
書中、ひとりの女医が言う。
「つまり大学受験での女性差別は、私たちにとってささいな始まりでしかなかったともいえますね」
入学試験での女性差別は、ほんのスタートにしかすぎず、入学後さらに医師になってからも、医療分野は女性蔑視が甚だしい。
そんな男性社会で奮闘する4人の女医たちを描いた医療小説。
解剖学実習で女性だけの班を組まされた彼女たちが、卒業後医師となり女性ゆえに苦労する医療界の現実を、現役の医者である著者がリアルに描き出す。
指導教授だった女医が、最終講義の後、彼女たちに語る。
「その通りよ。あなたたちがいる場所で、どんな医師がいればいいのか。それは自分で見つけていくしかない。その時、思い返して欲しいの。患者に役に立つ人が医師なのだ、ということを」
エピローグで、希望が見える。

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2023年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【内容紹介】
20年前、中央医科大学の解剖学実習で組まれた女性だけの班――長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の4人は、城之内泰子教授の指導のもと優秀な成績で卒業しそれぞれの道を歩んできた。順調に見えるキャリアの裏には、女性ゆえの苦労もある。人生の転機を迎えた彼女たちに、退官する泰子が告げる驚きの事実とは? 今こそ読まれるべき珠玉の人間ドラマ!

女性として最高峰まで極めた人たち。
勉強も努力も男性と同じようにしたのに・・・今の日本では家庭のこと、介護のこと全部女性が背負うんだという事実に・・・再度打ちひしがれた。

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2023年04月25日

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女性医師たちの物語。女性であるがゆえに仲間に入れないこと、自分の信念と社会的な期待とのギャップ、実はきちんと頑張りを見ていてくれる人の存在。数は増えたといえどまだ過渡期な現代、平等と対等と公正の線引きの曖昧さに振り回される必要なんてない。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

4人の女性医師の物語。
医療系ということで感動ヒューマンドラマと思いきや、女性医師の葛藤、苦労がリアルに語られた物語でした。

過去に実際に医学部の不正入試問題がありましたよね。
女性ということだけで、入試でも差別されていたんですよね。
その背景も踏まえた本作のラストは厳しい...

20年前に解剖実習で同じ班となった仁美、早紀、涼子、恵子。そしてその指導医の城之内泰子教授。
それぞれの20年後のキャリアと当時のエピソードが語られます。

仁美は眼科のスペシャリストとして、オペチームのリーダへの意欲を持っていましたが、医局の評価は..
先輩医師から語らた背景が厳しい。

早紀は父親のアルツハイマーを機にフリーランスとして、健康診断医となります。介護と仕事の両立。これまた厳しい。

涼子は救急科で働くも、病院の都合で救急科が閉鎖。そしてエスコートドクターとなる。
エスコートドクターとして失敗をしながらも突き進んでいく姿と、別居中の夫に対する思いとが交錯します。

恵子はNICUのチーフ。ある日、手に力が入らない症状に襲われる。このままチーフとして勤めるべきか..
こちらも、夫との関係に悩んでいます

そして城之内教授。女性のみの解剖実習班を無理におし通したその目的は?

女性たちの生き方、悩み、日常がリアルに迫ってくる物語でした。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

四人の女医の苦悩と奮闘を、医師だからの目線で描いた作品。

オペチームリーダーになれなかった仁美の話が一番辛い。飲みの席で先輩医師から言われた一言は結構衝撃的だった。

他の3人の物語も仕事と日常の過酷さが絡み合って、非常にリアリティ溢れる内容になっている。

城之内先生の言葉
間違った選択なんてない、自分がいいと思う生き方を選びなさい。

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2025年06月07日

Posted by ブクログ

同じ大学の解剖学実習で組まれた女性だけの4人の班。
城之内泰子教授の元、優秀な成績で卒業し…その20年後…4人はそれぞれ人生の転機を迎えていた。
医師として、女性として、その実力やキャリアとは関係のないところで苦しみ、悩み、自分の人生とどう向き合うか試行錯誤している様子が描かれている。
そして彼女達を育てた城之内泰子教授の退官時、教授から彼女達に関わる驚きの真実が伝えられる。

各章が性の差別と命の2本柱から成り立っている。
いつの時代もやはり女性について回るのが、結婚、出産、家庭、子育て、親の介護…これらの問題で必ず頭を悩ませることになる。
(女性だけではない、男性もそれぞれの状況の中闘いっている人もいるのだ)
男女平等と叫ばれながら、これらの問題に直面した時、やはり女性の人生が大きく変化する。
何を優先し、どう選択したら良いのか…
まだまだ女性の我慢が求められるのがリアルな現実だ。

「どんな道を歩んだにせよ、間違った選択なんてない。自分を信じてあげよう。」

城之内教授のこの言葉はこの小説に出てくる彼女ら4人だけでなく、積み重ねたキャリアや自分の置かれた環境に思い悩む人達の救いになるだろう。

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

女性で医師の仕事をするのは本当に大変だと思います。生命に関わる責任の重い仕事だし、総合病院や大学病院だと人間関係にも悩まされそう。
この小説の4人の女医も、それぞれに苦しみながら真摯に仕事に取り組んでいて感銘を受けました。
今後もっと、いろんな業種で女性が働き易い環境になることを願っています。

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2023年02月26日

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