南杏子のレビュー一覧
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購入済み
「あろうことか、父は積極的な安楽死を、娘である咲和子に希望してきた。これまでの数日間と違い、ありのままの思いを伝える強く明確な口調で、」
この作品は映画になるらしい。是非ブームになってほしい!ラストシーンは一億みんなに投げかけられた問題。 -
購入済み
作者は現役のお医者様なので、介護の描写がリアルです。
私は今まで肉親や自分自身の死について真正面から向き合ったことはなかったのですが、この本を読みながら、主人公の医師、倫子の苦悩や迷いがそのまま自分のものであるかのような思いで読みました。 -
ネタバレ
作者が現役医者だけに
在宅医療の描写がリアル
医療用語もわかりやすかった
映画はまだ見てないけど
映像だとつらいシーンばかりで
本で読んだ方が良かったかも
最後の元医者の父が
安楽死を望むところでは
自分の死をもって
娘に医者としての姿を
教えたのだと思うと
尊厳死の尊さを感じました
と同時に最後の一手を下さなかったのは
娘を思う父としての思いやりだったのだろう
思い通りの死を迎えられる人は
幸せなのかもしれませんね
残された者はどうやっても悔いは残るものですが
いかに死ぬかは
いかに生きるか
それを意識して生きたい
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Posted by ブクログ
忙しすぎる医療現場、モンスター患者、訴訟問題、信頼していた人の自殺、親の認知症、看取り、妹との確執…。重たい課題に対してロシア武術「システマ」の呼吸法を使いながら頑張る35歳女医さんの話。
行き場のない悲しみ、理解のない職場、頑張れば頑張るだけ気持ちが通じなかった時のダメージは大きく、ほんの小さな感謝の言葉を支えにまた頑張ろうとする健気さ。読みながら苦しくなりつつも、では私はどうする?どう進む?と自分の生き方も考えさせられた。
社会全体がギスギスしてみんなの行きづらさが根底にあるのだろうけれど、私はできるだけ感謝の言葉を周りの人に届けられるようになりたいと思った。 -
購入済み
自分に置き換えて考えてみました
現場を経験された方だからこそ書けた作品だと思います。身内の死、患者さんの死、それらを通じて医師としてたくましく成長していく先生と共に読者である私も死についてもう一度深く考える機会をもうけることができました。死とは負けではないのだと自然の摂理なのだとあらためて学んだ気がします。
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購入済み
サイレント・ブレス
突然の死ではなく、死を迎えていく人がいて、そこにはそれぞれ物語があり、在宅医療専門のクリニックや先生など多くのサポートする人・家族など送る人がいる。それらを優し文章で暗くならない展開をしていくため、もっともっと読みたくなる素敵な本でした。これから死を送る人にもなり、死を迎える人なっていくであろう私にとって、それらを受け入れる励み、そのための生き様を考える参考になるような本でした。ありがとうございました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ在宅医療の難しさ、そして大切さを知りました。両親よりも自分の死を覚悟していた6歳の萌ちゃん、海を見に行きたい願いを叶えてあげられて、本当によかった。いくら辛くても延命するのか、選択的安楽死を良しとするのか、患者本人と家族の気持ちのすれ違い、感覚の違いを埋めるには、間にケアしてくれる医療従事者が必要と感じました。介護する家族側も、だんだんと普通が何かが分からなくなっていたり、疲弊したり、そちら側に知識を与えることや、フォローすることもとても大事と感じました。
一人一人のストーリーがもっと濃くても良かったかなと思ったのと、最後に安楽死させようとした主人公が警察に行かなくてもいいんじゃないかと思った -
Posted by ブクログ
副題が『4人の女性医師』だ。
ちなみに『ブラックウェル』とは、『もし社会が女性の自由な成長を認めないのなら、社会の方が変わるべき』という言葉を残し、世界ではじめて医師として認められた人。女性医師の未来を切り拓いた人物とのことだ。
日本の医学部入試における男女差別は、2018年に東京医科大学をはじめとする複数の大学で発覚し、女性受験生を一律に不利に扱う得点操作などが問題視された。
この物語は、ある医大の不正入試問題を受けて、女性医師の現実と問題を、複数の女性から紐解いていくもの。実際に起こった入試時の男女差別があったから、やたらリアルだ。
2章から5章は同期の女性医師のそれぞれの物語。大学病 -
Posted by ブクログ
現在、父親が末期癌で既に胃ろうをしており、今後は緩和ケアに移ると言われて、改めて本小説を読み返した。数年前の祖父母が死ぬ間際にも読んでいたらしい。
改めて読み返してみると、その描写や心情が実感を持って読み直すことができる。私個人は、サイレントブレスという、終末期患者を穏やかに最後を看取っていく考えに同意している。
父が亡くなっていくことに悲しい気持ちはあるものの、それ以上に望まない延命治療によって、本人を苦しめる方が悲しい。余命の短い父とあとどれだけ後悔なく過ごせるかをきちんと考えないとなと。
余談ではあるものの、生老病死は誰しも避けられず、この世は一切皆苦であることを受け入れる仏教の世