南杏子のレビュー一覧

  • いのちの停車場

    Posted by ブクログ

    生と死を、側でたくさん見つめてきた著者だからこそ、描ける物語だな、と思った。
    張り詰めた高度救命救急の現場から、在宅医療へ。
    生きるための治療を行う患者から、生活の中の医療、同時に、死と向き合う過程へ。

    「人間には、誰もが自分の人生を自由に創ることが認められている。そうであれば、人生の最後の局面をどのように迎え、どのように死を創るかーーこれについても、同様であるはずだ。その正当性を、すべての人に理解してもらいたい」

    生きる、ことに向き合える一冊。

    0
    2025年10月02日
  • いのちの十字路

    Posted by ブクログ

    介護者に「介護を休む権利」を
    介護の経験はないが、うまく立ち回れる自信はない
    ただ、「愛おしい人を、最後まで愛おしく思って生きられるように」来る日を乗り越えたい

    0
    2025年09月24日
  • いのちの停車場

    Posted by ブクログ

    大きな救急センターを離れ、
    故郷の在宅医療を担うことになった
    佐和子
    麻世や野呂、仙川先生といった
    温かい周りの人
    章ごとに違う患者が抱える
    老老介護、ゴミ屋敷、先端医療、
    小児癌といった現在の問題の中にある
    生きる尊厳
    最後の章は、実父の死ぬ尊厳
    一貫して生きるってどういう状態なのか   
    ということ…

    お父さんの
    「自分で死ぬ力すら残っていない」
    「痛みに終わりがあると決めることによって、死はむしろ生きる希望にすらなりうる」
    自分や自分の親、家族がこうなった時
    自分はどうすればいいのか
    考えても想像つかない
    せめて自分にも他人にも寄り添える心を持とう

    0
    2025年09月15日
  • アルツ村 閉ざされた楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当にどこかにありそう…
    途中でなんとなく、いろんなことに気がついたけど、
    そんなことよりも、大きい話が展開されていった。

    でも私はこういうところがあってもいいと思った。
    ちゃんと家族や本人の了承を得られれば、
    今後の医療のため、脳を提供するのもアリかも。
    とか言って実際自分がその立場になったらわからないけど。

    0
    2025年09月10日
  • アルツ村 閉ざされた楽園

    Posted by ブクログ

    そう言うことか…
    読み終わって思わず声に出してしまった
    帯に「衝撃のラスト」と書いてあったけれど
    確かに「衝撃」だった
    認知症の問題は誰にでも起こりうること
    だからこそ、余計に衝撃とショックな内容だった

    0
    2025年09月04日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

    Posted by ブクログ

    医者の作家によるミステリアンソロジーなんて豪華! 医療ミステリばかりでないところも良き。お気に入りは、歯学部出身なの知らなかった七尾与史の「患者は二度死ぬ」と、お嬢様バイト医の活躍が今後も期待できそうな中山祐次郎「クリスマスイブの死亡診断」。

    0
    2025年08月17日
  • いのちの十字路

    Posted by ブクログ

    介護の現実を知れます。
    本当に大変な部分はサラッと書かれていますが、現実はもっと大変なんだろうなと思いながら読み進めました。
    悪気なく言った人の言葉がそれを受けた人自身も知らずに縛られてしまう事の怖さと、介護には5つの権利があると書かれていてなるほどなと分かりやすかったです。
    歳を取ってからも自分がどうしていきたいのか何が幸せなのか考えないといけないのと、自分の周りの人達の幸せも考えないといけないのだと思いました。

    0
    2025年08月16日
  • アルツ村 閉ざされた楽園

    Posted by ブクログ

    「もし認知症になったらどうする?」
    自分の祖父母だったり、親、はたまた自分や配偶者。
    明確な答えを持っている人は少ないのではないでしょうか。
    作者の絶妙な切り口が素晴らしかった。
    途中だれた感じはありましたが一冊通してまとまっていて良かったです。

    0
    2025年07月29日
  • アルツ村 閉ざされた楽園

    Posted by ブクログ

    アルツ村は楽園かと思いきや、だんだん出てくる得体の知れない違和感。薄気味の悪さ。世にも奇妙な物語感。
    最後に明日香のことがわかった時、物語はひっくり返る──

    もし親が認知症になって自分が介護する立場になったら。もし自分が認知症患者になったら。色々考えさせられた。

    0
    2025年07月27日
  • いのちの停車場

    Posted by ブクログ

    初作家さん。全体的に心が温かくなるお話しばかりでとても満足です。
    医療系といえば病院がメインにストーリーが展開されていきますが、在宅医療にスポットを当てた物語は初読みだったので現場での仕事を知ったり、読んでていろいろ考えさせられました。
    第五章「人魚の願い」は辛かった…萌ちゃん自身も辛いがご両親のことを思うと…涙腺が崩壊してしまった…
    すごく気になる所で終わったのですがこれは続編があるのか??

    0
    2025年07月26日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

    Posted by ブクログ

    医療系の短編集としては、どの作品もサクッと読めて楽しめました。久坂部氏は読み慣れているのか安定感あり。七尾氏の歯科の話は珍しく新しい発見でした!

    0
    2025年07月24日
  • アルツ村 閉ざされた楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    副題は『閉ざされた楽園』だ。
    舞台は北海道、DVの夫から逃れるため、主人公の明日香は7才の娘・リサを連れて当てもなく車で走り出す。途中で煽り運転の車に襲われ、車を降り迷い込んだ森の中で気を失う。気がつくとある場所に寝かせらていた…その場所は認知症患者だけが集められた理想郷『アルツ村』だった。

    『アルツ村』は北海道のとある場所(住所は世間的には不詳)にあり、アルツハイマー、認知症患者の介護に限界を迎えた家族が安い費用で送り込む…患者はここで死ぬまで暮らし、村からは出られない。亡くなったら、脳などを検体にされ、医療機関の発展に資するものとされる…もちろん設定はフィクションだが、実際に存在するかも

    0
    2025年07月22日
  • いのちの十字路

    Posted by ブクログ

    いのちの停車場の続編。
    在宅介護の現場の話。
    介護をしてきた人も見てきたし、
    自分自身も実際に介護をした。
    人によってそれぞれだとは思うが、
    介護するのは勿論、介護されるほうも
    辛かったと思う。
    心にしみる物語でした。

    0
    2025年07月21日
  • いのちの十字路

    Posted by ブクログ

    「いのちの停車場」の白石先生は、コロナ禍のもと加賀大病院のヘルプに出かけ、まほろば診療所は、医師国家試験に合格したばかり、久しぶりに帰ってきた野呂先生の肩にかかることになった。

    前著は、終末医療の厳しい現実がテーマだったけど、今回は新人の野呂ということもあって、独居老人問題、家族の負担、外国人労働者の終末医療、認知症隠し、ヤングケアラー問題、老老介護など、比較的世の中に「よくある問題」を扱っている。現役医師南杏子さんは、日頃の経験から「どうしても伝えたい」という想いが、あり過ぎるのだろう。他の医療小説よりもヒシヒシと感じる。

    金沢の訪問医療の小さな診療所。
    「私たち、最後の砦なんですね!」

    0
    2025年07月20日
  • 夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    医師が書いた小説。もう読んだ本もあるが、すべて興味深い。ここから知った医師作家の本を読んでみたいと思う。

    0
    2025年07月15日
  • アルツ村 閉ざされた楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夫のDVで明日香は娘を連れ自宅から家出。車で迷いたどり着いた村は認知症の人だけが集まり住む桃源郷のような場所。アルツハイマーの親を抱え悩む人々の救済になり、しかも年金程度の金額で預けることができる。外国資本の企業絡みサスペンスだが、介護のリアルが描かれている。患者本人、その家族、受け入れ可能施設、金銭面、と考えなければいけないことが山積み。この施設が仮にあったとして、違法でもなく預けることができるなら私なら選択肢の一つとして考える。賛否両論あると思うが一つの方法だと思う。
    最後に明日香がこの村に滞在できる理由がわかり…

    0
    2025年07月13日
  • いのちの波止場

    Posted by ブクログ

    終末期の緩和ケアについて、よくわかった。
    能登さとうみ病院の北島先生の言葉が印象的だった。
    「心地よく死ぬための医療」 
    病気を治すための医療とは違い、死ぬための医療。
    一歩間違えれば、医療ではなくなってしまう。
    医療従事者が学んでいかなくてはならない分野なのだろうと思う。

    0
    2025年07月10日
  • アルツ村 閉ざされた楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    分かっているようなことを記述する場面が多く、それなりにぼーっと読んでいたら最後の最後でなんだかすごいことを言われ、イチから振り返るはめに......。たまらない体験だった。
    お医者さんだから症状の記述が詳細、とかいうこともあるが小説として一文一文の表現に説得力があった(と二周目でわかった)。これが全くのフィクションだとも思えなくなってくる。

    0
    2025年07月05日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

    Posted by ブクログ

    医師作家さんに、とても興味があった。医師だからこその細かい設定や内容に感心する。はじめて読む作家さんもはいっていて今後違う作品も読んでみたいとと思った。中山祐次郎さんのクリスマスイブの死亡診断は、途中違う展開を予想していたが、いい方でのうらぎりがうれしかった。

    0
    2025年06月15日
  • いのちの停車場

    Posted by ブクログ

    古本屋にて、表紙が隠されている状態で購入。
    普段なら絶対に手に取らないジャンルの本であったため、読むことができて良かったと思える作品だった。
    医療とは対病気や怪我だけでなく、対人だということを認識でき、医療のあり方についても深く考えさせられた。

    0
    2025年06月12日