南杏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
看護師さんのリアルがわかる。31歳のナース素野子が主人公。使命感と誇りを持ち仕事をしていたけれど、あまりに過酷な現場とシフトに心身ともに追い詰められていく。
読んでいて本当にしんどかったです。看護師さんの働きには頭が下がります。でも看護師だって人間だもの。夜勤もあるシフトをこなすだけで体に負担がかかる上に人手不足でギリギリ。必死に対応して走り回って、一瞬たりとも休めない。それで患者さんやその家族や医者に罵られたりしたら本当にやってられない。これ以上は無理、どうしろと言うの?!という場面の連続です。自分なら絶対にできないなぁと思った。
医療現場の労働環境が少しでも改善するように願います。このまま -
Posted by ブクログ
同じ大学の解剖学実習で組まれた女性だけの4人の班。
城之内泰子教授の元、優秀な成績で卒業し…その20年後…4人はそれぞれ人生の転機を迎えていた。
医師として、女性として、その実力やキャリアとは関係のないところで苦しみ、悩み、自分の人生とどう向き合うか試行錯誤している様子が描かれている。
そして彼女達を育てた城之内泰子教授の退官時、教授から彼女達に関わる驚きの真実が伝えられる。
各章が性の差別と命の2本柱から成り立っている。
いつの時代もやはり女性について回るのが、結婚、出産、家庭、子育て、親の介護…これらの問題で必ず頭を悩ませることになる。
(女性だけではない、男性もそれぞれの状況の中闘いっ -
Posted by ブクログ
病院をサービス業として位置付ける経営方針の中、クレーマー達の理不尽な要求に疲弊していく若い女性医師の物語。
医療現場の崩壊を見ているようです。
こういうのは嫌い(笑)
現状の医療現場、その辛さを伝えたい物語なのだと思います。しかし、読んでいて辛く、いやーな気持ちになります。
まずは、患者を患者様というサービス業にとらえる経営方針。なんだかな。
今でもお客様は神様ですとか言って、理不尽な要求をするような風潮がありますが、それを医療の現場で振りかざすのはかなり嫌な気分になります。
この経営方針そのものが気に入りません。
患者への責任、さらに、経営への責任と医師にここまでの事を背負わせる考え方 -
Posted by ブクログ
民間病院の医師が、患者様プライオリティを掲げる経営方針と、理不尽な要求や悪態をつく患者の狭間で疲弊する医療現場が描かれた物語。
第一作のサイレント・ブレスより連読。
前作は緩和ケアがテーマで、私も穏やかな気持ちで読めたが、本作品はモンスターペイシェント・医療訴訟・コンビニ受診問題など、医療現場の限界が辛いほど描かれていて、読み進めるほどにとても疲れを伴う作品だった。
脚色が濃いフィクションと願いたい一方で、著者が現職医師であり、解説の中山裕次郎氏も描写はリアルであると述べられていたことからも、本作を医療従事者からのSOSメッセージと受け取った。
私も定期的に通院している患者の身。
待ち時