南杏子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「いのちの停車場」の白石先生は、コロナ禍のもと加賀大病院のヘルプに出かけ、まほろば診療所は、医師国家試験に合格したばかり、久しぶりに帰ってきた野呂先生の肩にかかることになった。
前著は、終末医療の厳しい現実がテーマだったけど、今回は新人の野呂ということもあって、独居老人問題、家族の負担、外国人労働者の終末医療、認知症隠し、ヤングケアラー問題、老老介護など、比較的世の中に「よくある問題」を扱っている。現役医師南杏子さんは、日頃の経験から「どうしても伝えたい」という想いが、あり過ぎるのだろう。他の医療小説よりもヒシヒシと感じる。
金沢の訪問医療の小さな診療所。
「私たち、最後の砦なんですね!」 -
-
-
Posted by ブクログ
看護師として働く女性の過酷な忙しい日々が綴られる。医療現場の現実や限界をリアルに描いた小説。
三交代制のシフトで体力が削られる上に、様々な患者への対応は待った無し。認知症の患者を入浴させるシーン、便が出ない患者を摘便させるシーン、患者から様々なハラスメント行為を受けても黙って業務を続けなきゃならないストレス…(患者への殺意が芽生えるシーンまで)小説の上でも僕には軽いカルチャーショックでした。おそらく実際に仕事をしてる方々にはこれが当たり前で、日常なのだろうな。
これから看護師を目指そうと思ってる方がこの本を読んで、それでも看護師になりたいという意思が変わらなければホンモノかなあ。小説とはい -
Posted by ブクログ
ネタバレ勤める女性に読んでほしい本。でも男性がこの本を読んでどう感じるのかも気になるところ。
女子学生や多浪生を一律減点し不利にする医学部の不正入試問題をベースに、5人の女性医師が社会や家庭との関わりの中で、悩み闘う日々を描くストーリー。企業や業界によって差はあるにせよ、勤める女性にとって決して人ごとではない話題なんじゃないかと思う。周囲からの差別が無いにせよ、妊娠出産はもちろん、あいかわらず男女どちらにもある「家のことは女性がするもの」という意識が、女性が外で働くことをじわじわと苦難を伴うものにする…。
最後の4人の決断は、何度でも宙返りして、自分にとってベストな働き方を模索し続ければいいんだと思