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Posted by ブクログ 2024年04月02日
在宅医療を行うものとして読み進めさせていただきました。
どの場面もよく出会い、毎回悩んでいることばかりでした。
これだけ、個別化した関わり 出来たら良いなぁ。
Posted by ブクログ 2024年01月21日
都内大学病院救急センターで働く咲和子が地元金沢に戻り、在宅医療に携わる日々が描かれている。心温まる感動系。
延命治療をすることが必ずしも正解ではなく、場合によっては患者の意志を尊重したり、緩和ケアに移行することも大切だと感じた。在宅医療は病状だけではなく、患者を取り巻く生活環境や支える家族のケアま...続きを読むで多岐に渡ることを学んだ。
咲和子が父の最期を迎えるまでの心情、迎えた後に自分の使命を果たそうと決意する姿に感動。
父と咲和子のやり取りを読んで、積極的安楽死について考えさせられた。
Posted by ブクログ 2023年11月28日
合うよ。最初から読みやすくて自分でも不思議だけど、こんな事あるんだね、だんだんと作風に馴染んで行くけど、初めてなのに初めてじゃないみたいで、4日で読み終えたけど、どのタイミングでも行けるって事。吉永小百合さんの凄く見たかったけどコロナでねコロナ野郎のせいでね。とにかく開拓したよ、直ぐに南杏子さん行き...続きを読むます。人魚の萌の回が一番 泣けたかな、生まれ変わった萌ヘの手紙がグッとくる。先生死ぬの痛いの〜痛くないよ。
Posted by ブクログ 2023年11月22日
心にずしーんと来る話しだった。救急医療センターから、1日に3件を診る在宅医療へ転職。最後の終わり方、ちょっと辛かった。日本も尊厳死が認められる国になったらいいけど、本人じゃなくて家族の立場になると、感情じゃすまない所もあって。色々と考えされられた。
Posted by ブクログ 2023年10月23日
在宅医療についてのストーリーで感動を受けた。また医療従事者の1人として心動かされるエピソードが多々あった。
映画の大ヒットニュースから知ったこちらの小説。映画の方もぜひ観てみたい。
また南杏子さんの小説を出逢って、これから読ませてもらいたい。
Posted by ブクログ 2023年10月16日
東京の救命救急センターで働いていた、六十二歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療医になる。命を送る現場は戸惑う事ばかりだが、老老介護、四肢麻痺のIT社長、小児癌の少女……様々な涙や喜びを通して在宅医療を学んでいく。一方、家庭では、脳卒中後疼痛に苦しむ父親から積極的安楽死を強...続きを読むく望まれ……。
こんな在宅医の元で最後を過ごせたら・・・と思うけど、私も親も・・・誰もかも現実は病院のベットで独り逝くんだろうと思うと淋しい。
Posted by ブクログ 2023年07月10日
もともと医療小説は好きなのだが、医師によって書かれた本書はとてもいい本だった。たくさんのこと、特に自宅での家族の看取りについて考えさせられた。
都心の緊急医として働いてきた佐和子は、部下の責任をとって辞職する。故郷の金沢に帰り、そこで在宅訪問医療に携わることになる。いろいろな患者がいるが、病状が重い...続きを読む人もいて、患者とその家族の苦しみに寄り添う医療を目指す。
数年前に書かれた本書では最先端の再生医療についても知ることができ、興味深かった。また、医師としての立場だけでなく、佐和子の父(元神経系医師)が病み、患者の家族としての心の揺れ動きが非常にリアルに描かれていた。何もしてあげられない焦り、親を亡くした人には少なからず共感できるところがあると思う。もし自分が死に瀕したら、看取ってくれる人がいるなら、そして周囲に迷惑でなければ、病院でなくて自宅で一生を終えたいと思った。
神経症の痛みの壮絶さも本書で初めて知った。医師だからこそ見込みがないことを知っており、「楽にさせてくれ」と哀願する父。読んでいるだけで苦しくなった。
南杏子さんの著作をもっと読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ 2023年04月23日
死を扱っている部分話も何話かあるので、ズシッと重く心に刺さるし、涙が止まらなかった。でも、目が話せない。
病気を治す、命を助ける、だけが医者の仕事ではないことを思い知らされた本。在宅医療の大変さも知れたし、終末医療についても考えさせられた。そろそろ、両親も年老いて最後を考える年になり、病気だった場合...続きを読むの終末は延命か緩和か。とても考えさせられた。子としてはどんな形でも長く生きていてほしいと思う反面、両親が苦痛を味わうならば延命はエゴなのかな…とも思う。この本はそんなことを考えさせられた。どんな人にもおすすめできる本。ぜひ一度読んでほしい。
Posted by ブクログ 2023年03月12日
在宅医療、終末期医療、積極的安楽死について考えさせられる物語。
胸に刺さる物語です。
映画にもなったということですので、映画も見てみたい。
東京の救命救急医療センターで働いていた62歳の医師の咲和子。重症患者の受け入れで現場の責任を取り辞職。故郷の金沢の「まほろば診療所」で訪問診療医となります。
...続きを読むなにがなんでも命を救うという救命救急医師から、在宅での終末医療の現場へ。
戸惑いながらも患者に向き合っていく咲和子。
6編の在宅医療の現場を通して、在宅終末医療について、これでもか、と説いてきます。そして、考えさせられます。
最終章では、積極的安楽死...
第一章は老々介護。まさに今、世の中でいたるところにある問題だと思います。
第二章は先端医療。在宅医療でそんなことできるの?って思ってしまいます。
第三章はゴミ屋敷の中での在宅医療。
第四章は高級官僚の在宅での看取り。家族の気持ちが心を熱くします。
第五章は小児がんに侵された6歳の女児とその家族。これはだめです。涙腺崩壊。現実を受け入れられない親の気持ち。一方で、自身の死を受け入れている娘。これは辛い。涙なくては読み進められない。
そして、第六章は咲和子の父親の積極的安楽死について。中山七里の「ドクターデスの遺産」を思い出しました。
特に第六章の積極的安楽死については、作者の気持ちも強くメッセージとして感じました。
映画みたい。
とってもお勧め
Posted by ブクログ 2023年02月02日
介護している私はなんだかザワザワしながら不安を感じながら一気に読み上げた。
いのちの大切さ、在宅…
私には在宅介護をする自信がない。これは親不孝になるのかな…
最後はやっぱり家に帰りたい思いになるのかな。
一人暮らしが心配で施設をすすめようとしている私は親不孝なのかもしれない…と思った。
「あろうことか、父は積極的な安楽死を、娘である咲和子に希望してきた。これまでの数日間と違い、ありのままの思いを伝える強く明確な口調で、」
この作品は映画になるらしい。是非ブームになってほしい!ラストシーンは一億みんなに投げかけられた問題。
作者が現役医者だけに
在宅医療の描写がリアル
医療用語もわかりやすかった
映画はまだ見てないけど
映像だとつらいシーンばかりで
本で読んだ方が良かったかも
最後の元医者の父が
安楽死を望むところでは
自分の死をもって
娘に医者としての姿を
教えたのだと思うと
尊厳死の尊...続きを読むさを感じました
と同時に最後の一手を下さなかったのは
娘を思う父としての思いやりだったのだろう
思い通りの死を迎えられる人は
幸せなのかもしれませんね
残された者はどうやっても悔いは残るものですが
いかに死ぬかは
いかに生きるか
それを意識して生きたい
Posted by ブクログ 2024年03月26日
南 杏子のいのちの停車場を読みました。
主人公の咲和子は都会の救急医療センターから、実家の金沢に戻り在宅医療を手伝うことになりました。
救急医療の経験を活かせば簡単にこなせると思ったのですが、実際携わってみると、その大変さに気づきました。
色々な人がいて、父親の介護も重なりやるせない思いが伝わってき...続きを読むます。
私の父親も96歳なので思いつまされることが多いです
切ない気持ちにもなってきます
Posted by ブクログ 2023年12月30日
東京の救急救命センターで働いていた62歳の医師の咲和子は故郷の金沢に戻り、「まほろぼ診療所」で訪問診療の仕事を始める。
末期がんで命の尽きつつある患者たちに寄り添う葛藤や医師としての限界、そして、医師もひとりの人間として悲しむことある。そんなことを感じた一冊でした。
子どもの死は特に感じるものが...続きを読むあるし、すべての在宅患者やその家族も死を受け入れている訳ではない。それでも生きている限りは、いつかは自分にも起こりえる現実として受け入れる必要があると思いました。
いつでも会えるから、いつまでも元気という訳ではないから、会いたい時にできるだけ、会えるようにしたいなと感じました。
Posted by ブクログ 2023年12月20日
死とは、温かいものなのだろうか
ただ今ワタクシ21歳、本書の中の人物の死を通して自分の生死を考えるきっかけになりました。
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救急救命センターで世代交代の時期を薄々感じながら働いていた白石先生は、ある時小さなミスを犯し、その責任を取るために辞職した。その後故郷にもどってひょんなことから昔の恩人と...続きを読む出会い、在宅医療を行っていく物語。
私は白石先生を追って金沢まで来た野呂くんに感情移入してしまい、、。なんて真っ直ぐで染まりやすく柔軟な子なのだろう。小児癌の子とのやりとりで思ったのは、在宅の患者さんにとっては、目の前にいる人が資格を持っているかではなく、いかに自分に寄り添ってくれるのかが大切なのだということ。
資格がないからこそ出来ること、気づけることも、もしかしたらあるのかもしれない。
看護師さんが手が冷たいと言われた時、次会う時にホッカイロで手を温めて患者さんに触れたりとか
患者さんからの「ありがとう」を待つのではなく、目の前にある問題に気づいて、それを改善していく。そういう、少しのことに気づけて行動に移せるプロでありたいと思った。
また、本書は「医者である私」と「父の前では娘である私」の心情の葛藤も描かれている。
頭では分かっているはずなのに、感情に揺さぶられて分からなくなってしまう。死とはそれほどまでに患者さんの周りの人の感情を大きく揺るがす出来事なのだ。本人と同じくらい御家族へのケアが欠かせないのは、そういうことなのだ。
残していく方と、残される方。
生きる時間が長くなるほど後者の立場が増えていく。
その葛藤に耐えながら、それでも生きていくのだ。
私も、最期は自宅で迎えたい。
それを叶えられるかどうかは、結局は家族の理解があるか否かなのだね
死とは怖くない、温かいものなんだね
Posted by ブクログ 2023年10月04日
金沢が舞台ということで風景もイメージしやすく、親しみやすい内容で、文章に寄り道がなく、集中しやすいものだった。
重い話なので読み進めていくと気分が沈んでいくこともあったが、自分が死に対しての理解や覚悟がないことを痛感した。幸いにも両親も健在で、身近な人間の死に立ち合ったことがないが、そういう場面が...続きを読む訪れた時の心構えを学ぶことができた。
安楽死=尊厳死と勘違いしていたが、自分としては長期間痛みや苦しみが続くなら積極的安楽死を望むと思うので、筆者の考え?には賛成。
生かす為の治療をしてきた咲和子が、命を絶つ治療を決断して最後にとった行動には驚き!
Posted by ブクログ 2023年07月14日
死というゴールが見えている患者を、在宅医療で支える医師の立場、見守る家族の立場でいろいろ考えさせられる。患者が高齢なのか若年なのかによってもこれまた全然違うが、悔いの残らない看取りとは何なのか。
以下抜粋
物を食べる生き物だけが生きる。食べる行為は、命を長らえる行為。それが自然の姿。
苦しくてどうし...続きを読むようもないときは、思って行けば実現する。ゆっくり行けば到着する。モンゴルの格言。
Posted by ブクログ 2023年07月09日
なかなか重たかったなあ…。
命をどう終えるか、どう看取るか、どう支えるか。いつかは直面するだろうこと。100歳が珍しくなくなっていくだろうこれから、積極的安楽死などもっと議論されなくてはならないんだと思います。
そりゃ、自分は咲和子の父のように「一思いに、スパッと」と望むけど、なかなか家族は割り切れ...続きを読むないよなあ!尊厳死、とも言うけど、自分で自分の人生の幕引きを選びたいけど、自殺と何が違うの、と言われると難しい…。
「スケッチブックの道標」「人魚の願い」で涙。
Posted by ブクログ 2023年06月24日
大学病院の救命救急で副センター長だった主人公の女性。そこから、金沢の在宅医療を行う診療所での勤務を通して、様々な患者さんと時を共にし、在宅医療の在り方を考えながら診療していく。
最後の終わり方は、想像していなかった。
あれが最善だったと思うけど、別の選択肢もあったとも思う。。
闘病している本人と看...続きを読む取る家族の間に、治療方針の違いはあると思う。
看取る家族は、どんな形でも生きていてほしいと願うし、でも、本人は早く楽になりたいと願う。
人生の終わりをどのように迎えたいか、どこでどんな風に過ごしたいのか考える時、闘病中の場合は選択肢は多くはない。
在宅医療でも何かのきっかけで病状が好転することもあるし、逆に人生の終わりを見据えて在宅医療を選ぶこともある。
救命救急と在宅医療では、医者も看護師も取り組む姿勢や内容が違うのだということがとてもよく分かる内容であり、かつ、家族がもし家で人生を終わりたい場合の心構えみたいな事も教えてもらった気がする。
…自分が患者の場合はどうだろう。。
考えておく必要があるかもしれない。
Posted by ブクログ 2023年06月01日
在宅医療、終末期医療がテーマ。
医師・患者本人・周りの人たち、それぞれの視点で命への向き合い方を描いている。
「生き方」と「死に方」。この本を読むと医療というのは、延命だけが目的ではないことがよく分かる。その人らしい生き方があるように「その人らしい死に方」もある。
苦しくても生きていてくれるだけでい...続きを読むいと願うのは、家族のエゴなのだろうか。尊厳を守るとは何か。分からない。考えても答えは出なかった。
Posted by ブクログ 2023年05月19日
お父さんの話は興味深かった。
正直な話在宅で看取りをする覚悟など
わたしにはないと思う。
点滴、胃瘻、酸素マスク、それをつけて
延命できるのであれば1日でも長く生きて欲しいと
わたしも必ず思ってしまうと思う。
でもお父さんの場合は起きている時間に
体が炎に焼かれるような痛みが走る。
布団が少しズレる...続きを読むだけで激痛が走る。
こんなのだと本人は死を選びたくなるよなと。
点滴、胃瘻、酸素マスクなどしなくていいから
早く痛みから解放してくれ(死なせてくれ)
って気持ちになるんだろうなと思った。
いまの日本は積極的安楽死は認められてないけど
このような人達には必要は処置だと思う。
治る見込みない中死ぬまで痛みと戦うなんて
地獄のようでしかないからわたしたちが
高齢者になる時までには積極的安楽死が
日本でも認められるといいなと思った。
Posted by ブクログ 2023年03月12日
医療関係のことは難しいし、この本を読んでわかったこともあるけど、やっぱり私にはわからないことだらけ。
でも、人を助けるため、人を幸せにするために奮闘するこの人達を見て、医学って素晴らしいんだな、と思いました。
油断するとちょっと泣きそう^^;
Posted by ブクログ 2023年02月13日
読みやすいし面白かった
在宅医療について色々知ることができた。
主人公で医者のさわこがいろんな患者の家に赴くんだけどその患者ごとにストーリーがあって何度もうるうるした
父の積極的安楽死についても感慨深く、読みやすいけど印象に残る内容だった
人は死ぬ8時間前くらいから下顎呼吸といわれる呼吸に切り替...続きを読むわり苦しそうに見えるけど、本人は苦しくない、その間は意識があるみたいなので声がけをするといいとかためになることが色々書いてあった
Posted by ブクログ 2023年01月15日
誰にでもいつかはかならずやってくる"死"について、自分や家族が終末期にどうしたいのか、何が出来るのか、ふだん考える事を避けてしまいがちなことについて考えるきっかけとなった。
考えてもなかなか答えは出ないし、そのときになって心が揺らぐだろうけどこんなふうに心に寄り添ってくれる医療従...続きを読む事者の方々がそばにいてくれたらいいと思った。
Posted by ブクログ 2023年09月30日
初めて読む南杏子さん作品。
在宅での終末医療の色々なケースがあり、どれも考えさせられる。自分の親も遠くない将来あり得ることだし。
最終章の患者の終わり方は読んでて鳥肌立った。
どう命をつなぐかではなく、どう最期を迎えるか。
これからの時代、医師が犠牲にならない患者の意志の尊重の仕方がより整備されて...続きを読む行ってほしいと思う。
Posted by ブクログ 2024年04月08日
04月-03。3.5点。
東京の大学病院で救急センター長を務める、女医の主人公。トラブルの責任をとり、故郷金沢で友人の診療所を手伝う。在宅診療専門の診療所で、いろんな人間模様が。
面白い。ぐっとっくる話の連作短編。次作もあるので、期待。
Posted by ブクログ 2023年02月11日
南杏子さんの本を読むのは二冊目。一冊目に読んだサイレントブレスと同じで終末期医療が題材。今回は特にメッセージが強く、ラストは積極的安楽死について読者そして社会に対して問いかけるような終わり方であった。あと将棋がすきな僕に個人的に刺さったのが文中に出てきた菊池寛の「人生は一局の棋なり、差し直す能わず。...続きを読む」って言う言葉でした。
医者としてこう言う本はもっと読むべきだと思った。あと川崎協同病院の安楽死事件の本も読んでみようと思った。映画化してるらしいから見よう。