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米澤穂信、初の警察ミステリ!
二度のミステリーランキング3冠(『満願』『王とサーカス』)と、『黒牢城』では史上初のミステリーランキング4冠を達成した米澤穂信さんが、ついに警察を舞台にした本格ミステリに乗り出しました。
余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。
群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。
群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の回りの雪は踏み荒らされていず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って“刺殺”したのか?(「崖の下」)
榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」)
太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)
連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。
Posted by ブクログ 2024年04月02日
米澤さんの初の警察物ミステリー。
ミステリーというよりは謎解き推理小説。
なにかのインタビューで米澤さんが
「この作品は読者への挑戦状的なつもりで書いた作品」と読んだので、自分もそのつもりで読み進めた。
作品は全5篇からなる短編集。群馬県警捜査一課の葛が主人公。葛が事件を謎解きしながら解決していく...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
群馬県警捜査一課に所属する葛警部の活躍を描いた、全5編が収録されている連作短編警察ミステリー。
主人公の葛警部は捜査に妥協を一切許さないストイックさを待つが、部下の嚙み殺した欠伸すら見逃さず、それでいて必要以上のことは発言しないうえ、人付き合いも最低限。それゆえに上司にも部下からもよく思われてはい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月15日
群馬県警本部 刑事部捜査一課 葛警部の事件簿。
葛警部が次々難事件を解き明かす。
「本物か」の一節に、
「察しで物事を進めちゃいけねぇ。」
察しは視野を狭くする。
気づけることに気づけなくなる。
どの事件も葛さんは、色んな方向から物事を見ていて、他の人が気づかないことに気づく。
目で見るってこともた...続きを読む
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