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堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ、開幕!
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Posted by ブクログ
堀川と松倉の距離感がたまらなく好き。 お互いに敬意を持つというか、認めている感じがいい。 会話中心で話が進むので非常に読みやすいし、ミステリ要素も楽しい。 暫くは他人に勧める時に真っ先に挙げると思う。
最初の女嫌いだったけど作者が俺と同じタイプだったぽくてスラスラ読めた 氷菓の人なんだね ダウナーな雰囲気がそれっぽいや
著者が得意とする高校生活を舞台とした作品ではあるが、これまで著者が生み出してきたキャラクターとは全く関係がない作品となっている。 形式としては著者の得意とする短編集となるが、出版にあたっては全てのストーリーが通して読めるように書き下ろしも含まれている。Wikipediaの初出一覧を見ると、最初に配...続きを読む置されている「913」は2012年、最後の「昔話を聞かせておくれよ」が2018年と、かなり時間をかけて書き継がれてきたことがわかる。著者はデビュー当初に比べてかなり内省的な作風になってきているが、長い期間をかけて書かれた本作は、最初からやや暗いテイストがあるものの、全体としては爽やかな終わり方をする作品だった。 本作品の主人公となる堀川次郎と、その相棒役である松倉詩門は、所属する高校で図書委員という以外の共通点は何もない二人だ。その二人がふとしたことから日常の謎を一緒に解決するようになり、友情を育んでいくというのが本作の大筋となる。ただもちろん、著者のことだから、いわゆる青春小説のようにお互いが仲良く生活をして終わり、とはならない。男子高校生というには少し大人びている二人の、やはりそれでいてティーンエイジャーとしての関係性が、危うい橋を渡りながらもつながっていく物語となっている。 本作は図書委員といった舞台設定があるせいか、「本」がキーアイテムとなる短編が多い。例えば最初に配置されている「913」は、亡くなった祖父の財産を探すことを二人が手伝うという物語なのだが、その財産を見つけるためのヒントはズバリ「本」になる。とはいっても、本の内容そのものが手掛かりになるわけではなく、図書委員であれば日頃見慣れているであろう背表紙に貼るラベルがヒントになるというところが、ミステリーとしてのひねりどころだろう。ちなみにこの「913」は、著者の描いてきた高校生を主人公とした多くの作品の中で、最も苦い味わいを残す作品の一つだと思う。軽い気持ちで聞き始めたのに、最初から重いテーマが来て、これは一味違う作品だと見直すことになった。 また、他のシリーズと比べて本作の特徴としては、複数の短編のテーマとして「家族」が設定されているところだろう。米澤穂信の看板シリーズと言っていい<古典部>シリーズや<小市民>シリーズでは、意識的に家庭のようなものがほとんど描かれていなかったことに対して、本作では家族に関する悩みや出来事が、テーマの裏側として設定されていることが多いように見える。 そして、その「家族」というテーマが段々と色濃くなっていき、頂点に達するのが最後の一つ前の短編となる「昔話を聞かせておくれよ」と、一冊の本にまとめるにあたって書き下ろしとして加えられた「友よ知るなかれ」だ。バディものでは主人公のどちらかに、相手には言うことができない謎を抱えているというのはよくある流れだが、本作でもその王道が展開される。この二話は決して派手な話ではないのだが、主人公二人の心情とミステリーの謎がうまく絡み合って、著者としてはかなり会心の出来だったのではないかと思う。 また、書き下ろしで加えられた部分は、「昔話を聞かせておくれよ」で読者が引っかかるであろうところをちゃんと説明していて、ミステリーとしても完成度が高まっている。Wikipediaを見ると、どうやら続編があるらしいので、読んでみようと思う。
米澤穂信さん、間違いなくおもしろい。 古典部シリーズや小市民シリーズも昔から好きなんですが、この方は男の子同士の気安いけどどこかひりつく感じの緊張感書きたいんだろうなーと思う。男女間の恋愛というより、人間の些細な心の揺れや表現の仕方に敏感に反応して推理していく過程が緻密で面白い。日常系ミステリの最初...続きを読むに上がる書き手さんだと思うけど、この日常がまた曲者だとも思う。 高校生も、ふとしたことで日常に犯罪が潜んでる。巻き込まれないように、人間関係を損なわないように、意外と綱渡りに生きてる。図書委員なんて荒事からは切り離されてそうな役員にすら、そんなスポットが当てられる作家ってすごいと思う。
利用者が少なく、静かで寂しい高校の図書室。その貸出カウンターで静かに…いや、下らないことを言い合いながら業務をこなす図書委員の堀川次郎と松倉詩門。このふたりの元に、先輩から「開かずの金庫」を開けてほしいという依頼が舞い込みます。短編集の最初を飾るこの物語のタイトルは「913」。この数字が謎を解くヒ...続きを読むントになっているのですが・・。 高校生とは思えないキレキレでロジカルな思考、そしてふたりの人間性の違いが絡み合った、独特な信頼関係が癖になる面白さです。 ふたりの何気ない日常会話や言葉の違和感から、絡み合った糸がほどけていくように謎が解けていく爽快感と、読後に訪れるほろ苦い余韻が胸に残ります。 これまでの小説にはない、違った角度から謎にせまるミステリーです。
神 どっちも探偵だけど、ジャンルが違うってすごい新鮮だし、この人だからこそ書き分けられる心理描写というかキャラ分けというか、とにかく面白すぎ
堀川と松倉の会話が面白い! 自分が高校生の時はこんな頭の良い会話してないな…と思いつつ、二人の会話のテンポが良すぎてスルスルと読めました。
#笑える
軽やかですっと読める 長編だと勝手に思ってたからちょっと拍子抜けした こんな思慮深すぎる高校生いる?? と思いきや懐中電灯をあごの下から当てて同時にやめたところで高校生〜ってなってかわいかった 自殺した先輩の回、二万冊の本は自殺を留まる理由にはならなかったみたいなところぐっときた
堀川と松倉の二人の図書委員が持ち込まれた色々な謎を解決するミステリー。 頭の動きのジャンルが微妙に異なる二人の天才が掛け合いをしながらお話が進行するため、テンポ良く話が進む。 個人的には何気ない一言から結末までが推理で導き出される「ロックオンロッカー」が一番好みだったが、どの話も面白かった。 ただ...続きを読む何というか、堀川と松倉は男子高校生っぽくないなと感じた。 自分や知り合いがそうだっただけかもしれないが、こんな本音を直接言葉で交わしはしないよなぁなどと思った。
2人の男子高校生の会話がとても良かったです。面白かったです。米澤穂信さんの作品は、緩やかな、日常的な会話だとか、することだとか、サスペンス的なこととは、関係ないかも〜とか思って飛ばし急ぎ読みしてしまうのですが、その、普通の会話を楽しみながら、ゆっくり読み進めると、最後に、伏線をちゃんと拾ってくれる感...続きを読むじです。続編も読みたいです。ゆっくりと味わって読みたいです。ナレーターもとても良かった❣️オーディブルは、自分とナレーターが合わないとちょっと読むのがムリな時ありますね。単に、自分の好みの問題ですが。耳から直接、入ってくるので。
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本と鍵の季節
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米澤穂信
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